関ヶ原合戦の日。夏の火鉢、日照りの雨傘

2007-09-15 19:37:22 | Weblog
今日9月15日は関ヶ原の合戦の日である。407年前の今日、関ヶ原で天下分け目の合戦があり家康の東軍が長政の勲1等の働きで三成の西軍をわずか一日で破った。九州では俄仕立ての黒田如水軍が石垣原で大友義統軍を破った記念すべき日である。黒田如水軍の為に一献杯を傾けようではないか。さて関が原の合戦で大武功をたて筑前52万石の太守となった長政であるが如水は長政と黒田52万石の行く末を心から心配し、人の上に立つ者の心がけを何かにつけて諭した。長政も如水の言うことには素直に従い尊敬の念を持って接した。ある時、如水は長政の部下の使い方をみて「お前は時々部下を夏の火鉢や日照りの雨傘にしている。改めよ」と言った。何のことかと訝しがる長政に「部下はそれぞれ適材適所がある。部下の能力に応じた部署につけないと無駄な労力を費やすことになる。火鉢は冬に使い、雨傘は雨の日に用立てるものだ」長政はその後そのことを肝に銘じ、その人物を良く見て能力に応じた部門に任じ藩政に生かした。また、夏の火鉢、旱の傘(のような部下がいても)を我慢することが家臣を統率する者が最初に学ばなければならないことだという意味もある。