チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物が繋ぐもの 380

2020年10月02日 16時58分13秒 | 日記

和文化継承家養成講座の第一期生を送り出した

野田幸子さんが女性の起業家を応援するちうことで立ち上げたカラーリアムシステム

8月から本格的になり「アウトプット」出来る女性を増やし、日本を本来の姿にする女性の数を日々誕生させるという目標に、チャ子ちゃん先生熱いものを感じている

 

思えば着物が教えてくれたことのなんと多いこと

着物と真剣勝負で付き合ったので着物も自分の持てる知恵を教えてくれたのだと思う

着物を通して日本を見ると明治時代からつとよくなくなっている

良くないというのは何かといえば「自然」ではなくなっているということ

何もかも人工的になり、それが美しいと誤解され「自然の美しさ」に目を止める人が少なくなった

 

日本人の精神性の源は自然からの知恵でもある

チャ子ちゃん先生は帯や着物の柄は自然の推移からいただくが、たまに名画をパクる、パクリチャ子だ

 

ある時上野国立博物館で「風神雷神」だけの展覧会があった

柳宗達、尾形光琳、酒井抱月の三人の風神雷神が並んでいた

力強さは宗達、優美さは光琳、粋な感じは抱月だと思った

そしてすぐ黒留めそでに宗達の風神雷神をパクって染めてもらった

絶対この絵をパクりたいという時は染色家を引っ張って見に行く強引さがある(困ったもんだ)

 

この時もこの人に描いてもらおうと決めて、すぐ電話をし無理無理見に行ってもらった

素晴らしい出来上がりで、自慢していたら子供の時から頭の上がらない先輩が「娘の結婚式に着たいわ」といって引っさらっていった。最も背丈もあり彫りの深い顔立ちの美人なので、私よりはるかに似合った、迫力のある宗達の風神雷神が生き生きとしていた

 

その話を絵画に詳しい先輩にしていたら「光琳の風神雷神の裏側に酒井抱一が描いた夏秋草図屏風絵が素晴らしい」という教え、早速見るチャンスを狙っていたらやってきたよチャンスが

 

何といっても光琳の風神雷神屏風の裏側である

酒井抱一は風神の後ろには野分けの後の風になびく秋草、雷神の後ろには雨に濡れた白百合と水の流れ、其の二種類の絵はバックが銀、表の風神雷神がバックが金なのでその対比が見事

草の葉の陰に揺らぐ白百合が清くこれもパクッって帯に染めた

 

つまり染色家は腕がいい、日本画家ももとは模写から始まる。光琳だって宗達の風神雷神を模写したのだもの

というわけでパクリのネタは数知れず

 

それも自然からの教え

こういう話を加えながら第二期は10月18日から計6回、毎週日曜日

 

https://www.coloriam.co.jp/salon/kosmos

 

 


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