チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物が繋ぐもの 176

2019年06月21日 10時51分24秒 | 日記
呉服屋さんのポスターで「ハーフの子を生みたい」というキャッチコピーに批判が殺到しているという。写真はとてもスッキリしたものだった

店主は「着物にもっと関心を集めたくてーー」と解説
理解る気がするなんとか着物の衰退を止めたい店主の気持ち

江戸時代のように全国民が着物を着ていた時代から明治に入り洋服が少しずつ人々の間に浸透し、第二次世界大戦敗戦後の昭和20年から一気に洋服が主流を占めるようになった日本
その歴史的流れの中で「着物は財産性がる」「着物は文化」という立ち位置で着物を販売していた人たちの頭の切り替えがにぶすぎたと思う

こんな事があった
今は染織の国宝にまで上り詰めた方の取材に行った時いきなり「白い手袋」を渡され「?」という顔をしたら「これをはめて布を触ってください」とおっしゃる
若いチャコちゃん先生「失礼します取材はもうやめます」と帰ってきてしまった!

着物は色や柄も大切だが何より素材を感じたい「着心地」ということを知らないのかとプンプンして歩いていたら旧知の染色家の家が近いことに気が付き駆け込んで喋りまくった
「ちゃこさんこれからはそういうお方の時代ですわ、またその方は今にブランドになって多くの人がきあはりますわ、高いことがなんちゅか」「ステータス?」「そうそう」

「着物ってたかが着物でしょう?着る人がいて完成ではありませんか?着る人の感性を思うきものづくりがほんまもんでしょうに」
「まあまあ一服」

「おかしよ」
まだまだ怒り冷めやらずこれまた友人の孝子さんの店にいって二人して炎上
おかげでお酒飲み過ぎかたや店なので後に送られた請求書でやっと冷静になり矛を収めた

その時二人で話したのは「着物を日常から離してしまったらおしまい 値段も着方も作法も」
真剣に怒る若さは物事の本筋を見ていると思う

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コメント
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