我が家のスピーカー SP-505J(JBL LE14A+LE175DLH組み込み)を鳴らせるアンプ探しとして、先日、近所のオーディオ仲間の厚意によりサンスイ AU-D607F Extraを貸し出し頂き、鳴らしてみました。
AU-D607F Extraの仕様:
出力:80W+80W(8Ω)
ダンピングファクター:100
スルーレイト:±180V/uS(8Ω)
重量:13.2kg
特徴:パワー部にスーパーFFとダイヤモンド差動回路を採用
メンテ履歴:正規ディーラーで電源部の電解コンデンサ交換済との事。
実際にスピーカーに繋いで鳴らした結果、高域は確かに伸びていますが、中音から低域にかけてのパワー感が足りません。ボーカル物ですと、声にハリがありません。これは私の好みに合いません。
耳の良い音に煩い妻は、私の感想に加えて高音が少し歪っぽいと言っていました。
これよりも、先のケンブリッジ・オーディオのアンプの方が良く鳴っていました。
わざわざ持って来て頂いたのですが、直ぐに翌日に引き取りに来て頂きました。申し訳なかったです。
日本製のオーディオ機器って、やはり美音志向なのかな~?って、以前から抱いていた感覚を一層強めてしまいました。
やはり聴かせる音は海外製の機器じゃなきゃ駄目か~、なんて思ってしまいました。
サンスイのアンプって力強くって厚い音のイメージを持っていたのだけど、なんか違ったな~と回想。なんか使い方を間違った?
特性を見ても、ダンピングファクターは100(新IHF,20~20kHz)、出力も80W/ch。電源も強力そう。何故?
今になって、もう一度、アンプの仕様を確認。
気になったのは、他メーカーと同様にスピーカー端子にリレーを使っているところです。過渡時のミューティング。
しかし、一番パワーの掛かる所のこのリレーが接触不良、抵抗値が高くなると、いくら元々のダンピングファクターが大きくても意味がありません。
低インピーダンス(8Ω)のスピーカーを駆動するのですから、出力インピーダンスは極限まで0Ωに近くなくてはいけません。
そこのところはどうだったのかな~?。 単なる私の憶測、心配に過ぎませんが。
まあ、マッキントッシュの様に不活性ガスを注入したロジウム接点のリレーまでは使ってないにしろ、サンスイさんだってそんなところに経年劣化する様なリレーは使ってないだろうし。
もし何かの要因で、このアンプの本来の性能が出ていなかったとしたら、誤った評価になったかも知れません。
私が思う、質量の重いスピーカーを駆動するには、電源と出力とダンピングファクターが必要という条件が崩れます。
まあ、どっちにしろ今は、海外製のアンプに目が行っています。
今日もCDを1枚紹介しましょう。
またまた女性ジャズ・ボーカルです。
「the very thought of you/エミリー・クレア・バーロウ(Emilie-claire Barlow)」
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Very Thought of You |
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Empress Music |
このアルバムは、録音状態が非常に良く、録音音圧も高いです。エバ・キャシディ(Eva Cassidy)並みです。
ボリュームを通常聴く状態よりも少し縛る必要が有ります。
ジャズ批評2007年のジャズオーディオディスク大賞のボーカル部門で金賞を受賞!!!
特に1曲目が良いです。声の溜め、ビブラートの消え際などを聴いてください。ゾクゾクっとします。
ジャズ・スタンダード、バラード、ボサノバなど、バラエティに富んだ構成です。
スモーキーな歌声に魅了されるでしょう。