My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

ヴィンテージ品にはFAKEも多い。

2019-09-09 13:47:22 | 真空管いろいろ

前回の投稿で真空管E88CCの真偽について書きましたが、オーディオに限らずファッション関係(衣服、時計、カバン等)でも、世間でヴィンテージ品と呼ばれるものには、偽造品、模造品、また復刻品がなんと多いことか。

それを見分けるには、何度か痛い目にあった経験と本物を見抜く観察力が必要です。

模造品や復刻品とわからず大枚叩いて手に入れた品物が偽物だった時の精神的ダメージは相当なものです。

オーディオ部品に関して言えば、私は何度か痛手を被り、今ではある程度見抜ける様になったつもりです。

あまり参考にならないかも知れませんが、私の経験から模造品(FAKE)や復刻品(REISSUE)について、いくつかの例を挙げたいと思います。

具体的な見分け方の詳細は、波紋が広がるといけないので、ここでは敢えて伏せておきます。

 

(オペアンプIC)

有名なものでは、Burr Brown製のOPA627AP/BPが有りますね。

これは音質が濃厚でこのアンプを超えるものは無いとか、このICの存在でディスクリートでアンプを組むのをやめた人もいると言われています。オペアンプとしてはとても高価です。

私が最初に手に入れたものは、色々と調査していくとなんと中国製であることが分かりました。そしてその後本家米国から購入した物は本物でした。音質も違っていました。

見分け方のヒントは、電気特性(テスターでわかります)とパッケージの一部です。印字にも違いが。

ネットで調べてみて下さい。

中国製はシリコンマスクをコピーしたという噂もあります、、、。

このOPA627の本物は一時期入手難で高騰していましたが、今は入手出来る様です。本物かどうかは知りません。

他のICでも模造品があります。Burr Brown(バー・ブラウン)ブランドは特に注意が必要です!。

 

(真空管)

信頼性、品質が良く音質が優等生でとされているTelefunken(テレフンケン)が代表格ですね。

一般的には底にダイヤマークが有る物が本物と認知されていますが、果たしてそれが全てか?。

私は印字とダイヤマークで見分ける様にしています。

ECC83にはリブプレートとフラットプレートが有ります。

私は何本か所有していますが、音質的に優等生過ぎて面白味がないので、あまり使っていません。

テレフンケン品を安く手に入れる方法も有ります。それはOEM品です。この場合は印字では見分けがつきません。

またSIEMENS品にもFAKE品が有ります。

これは意外と簡単です。印字形状と製造ロット番号の印字です。

Mullard品にもFAKEが多い様です。

手持ちのムラード・ボックス・プレート。本場欧州から入手しました。

TESLAやMullardにはReissue品も有ります。

他のブランドでも有ると思います。真空管に関しては枚挙に暇が有りません。

手持ちのBRIMAR製。

真空管に関しては、製造年代が古いだけに当時の情報も不足していて、これが混乱させている要因のひとつでも有ります。

 

(コンデンサ)

ヴィンテージと言われるスプラグBlack Beautyにも模造品が有りそうです。

またWest Capには復刻品(REISSUE品)Arizona Capcitors製が有ります。

 

まだまだ他の部品にも沢山有りますが、兎に角、購入する時はよく調査の上、現物を慎重に確認するか、自信がない時は信頼のおける業者から購入する様にしましょう。



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