My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

オイル・コンのエージングと音の変化

2013-04-27 11:34:41 | 真空管プリアンプ

先月末(3/30)に交換したオイル・コン(Paper in Oil Capacitor)ですが、いやはや覚醒するのに時間が掛かりました。

売ってくれた店長も「1ヶ月位は音が変化するので、大切な生き物の成長を見守る様に、気長に様子を見て下さいね。」言ってましたが、まさにその通りでした。

私の場合、平日昼間は、奥さんが、夜は私が聴くので1日計6時間、休日は、10時間位なので、1週間で延べ50時間位通電していることになる。

交換直後から20時間くらいまでは、前のブログにも書いたように、今までとは明らかに違う、いい音で鳴ってくれていました。

ところが、エージングが進み、約50時間~70時間位経過したところで、急に中抜けのスカスカの薄っぺらい音になってしまい、ボーカルも奥に引っ込み、「なんじゃ、この音は?」と思ってしまった。

一体何が起きたのだろうと思い、管を換えてみたりしたが、多少は改善するものの元の印象の音とは違い、酷く落胆し、悩まされた。

そして、その2日後、なんていう事でしょう! 今度は、しっかりとしたボーカル。

音離れも良い。

特に、女性ボーカルものを聴くと、とても良い。

私のお気に入りのダイアナ・クラールとかジェーン・モンハイトとか素晴らしい表現力。

太くて濃厚で艶っぽく、「ゾクッ!!」とする様な色っぽい魅力的なボーカル。

艶があり、丸みを帯びた、円やかなフルアコ・ギター。うっとりしてしまう。

繊細なシンバル。細かい音まで再現。

厚く力強い太鼓やベース。

ひとつひとつの音に存在感があり、ほかの楽器に消される事がない。

楽器はそれぞれの楽器らしく、ボーカルはボーカルらしく、鳴ってくれる。

音像の前後の位置感もある。


兎に角、今回、オイル・コンは、覚醒し本領発揮するまで、時間が掛かることを思い知らされた。

特に、このオイル・コンの場合、50年(半世紀)も寝ていたんですから。

また勉強させられ、いい教訓となりました。

オイル・コンを使うなら、200時間は投げ出さずに様子を見ましょう。

多分、スプラグ・ビタミンQ(Sprague Vitamin Q)なんかも同じでしょう。


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