My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

貴重球!1940年代TUNG-SOL Black 12SL7を入手。~ミラクル・サウンド!~

2018-05-25 12:55:08 | 真空管アンプ

久々に欲しかったST管をオークションで見つけたので購入しました。

TUNG-SOL製12SL7GT Black Glass、Round Plate、Oval Mica 1940年代生産 です。

これだけでは何のこっちゃ?となるので少し説明します。

TUNG-SOL---当時の米国真空管メーカーとしては、Sylvania、RCA等と並んで有名です。

12SL7--一般的には6SL7を使われる事が多いですが、このヒーター電圧が12V版です。

Black Glass--ガラスの内側が黒いです。

Round Plate--プレートが丸形(円筒形)です。勿論Black Plateです。Grayではありません。

Oval Mica--上部のマイカが小判の様な形をしています。

今回入手したものを写真で見ると、この様になります。

今回入手した物は元箱付きで、出品者の説明によるとNOS品の様です。

この球は、オークションでもなかなか見つかりませんし、見つかったとしても高額です。

同タイプで6SN7のNOS品ともなると、4諭吉以上となる物も有ります。

しかし、ヒーター12V品では少し値段がお安くなります。

これは、初段球として一般的にはヒーター6V品の6SL7が使われるためです。

私のアンプは、この理由も有ってヒーター電圧を12Vに改造しております。

早速、KT88プッシュプルのアンプにのせてみます。

今まで使用していた球は、同じくTUNG-SOL 12SL7のミリタリー仕様VT-289でUSから購入したものです。

実は、こちらのほうが、VT型番=ミリタリー仕様のため高価です。マイカはRound Micaです。

 

差し替え後、直ぐに音を聴いてみたい処ですが、流石に70年以上も前のNOS品なので、いきなり音を出すと、球もビックリしますし、今後の寿命にも影響しますので、ここはグッと我慢です。

約4時間くらい静かに通電後、少しずつボリュームを上げて、音を出してみます。

予想通りの音です。ミラクル!!!スペクタクル!!!な音です。この球特有の音ですね。

今まで使っていたミリタリー仕様よりも、もっと音に広がりがある様に思えます。

他のSlyvaniaなども持っていますが、ずば抜けて良い音がします。

昔のヴィンテージ品はやっぱり良い音がします。いやぁ~、昔の技術者、職人に感嘆します。

もう、これは博物館行きですね。(大袈裟でした)

 

それにしても、この球にして見れば、70年後に、まさか電気を通されるとは思っていなかったでしょうね。今回、私の手に渡りゾンビの様に蘇りました。

使用し始めたばかりなので、少し音抜けの悪い帯域もありますが、これからさらに良くなるでしょう。期待大!

コメント (2)
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