My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

ターンテーブル(Thorens TD320Ⅱ)+トーンアーム(SME3009) ~調整の続き~

2018-05-04 12:09:17 | レコードプレーヤー

交換用ベルトが到着しましたので、調整を続けます。

〇ゴム・ベルトの交換

 新品の相当品に交換しました。

 長さの違い。ゴム表面が新しく、喰いつきが良さそう。

 外側が旧品、内側が今回入手した新品。やはり伸びていた様です。

 交換後は、外れる事が無くなりました。

 

〇裏蓋を外してみました。

 こんな感じです。左上がトーンアーム。右上がモーターです。

 サブフレームは、3箇所の金属板とバネで支えられています。

 この金属板を調整する事でサブフレームの高さが調整できる様になっています。合理的ですね。 

 サブフレームのスピンドル受けから出たアース線がぶらりとしています。

 分解した時に外れたか?元々外れていたなら、他端子の接触の可能性があり危険なところでした。

 取り敢えず、形状的、距離的に金属シャーシの後面にあったグランド端子に挿入しておきました。

 トーンアームの出力端子は SMEオリジナルの4ピン特殊プラグでした。

 S2 improvedは、一般的なRCAプラグだったのでは?この形状のタイプもある?

 ケーブルを交換しようとも思いましたが、ケーブル、配線もSMEの思想が入っていて、線径、線材も考慮されており、それぞれの信号ラインで異なっていたりするそうです。欧州人はちゃんと考えていて無駄な事はしないとか。

 ケーブル交換は邪道と言う人もいますので、取り敢えずそのままとしました。

 結局、端子磨きだけを行い、元通りに組み直しました。

ついでに、モーター部の写真も撮りました。W-GERMANYとなっています。

 

〇カートリッジの交換

 今までのプレーヤーで使用していたSHURE V15typeⅢに交換しました。 

 リード線もZOOTの吟醸リードです。1940~60年代WE社製ブラックエナメル&シルク被覆AWG22単線。

 このリードは、しっかりと芯のある音で生き生きと再現してくれます。

 

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 端子の磨き上げも行いました。

カートリッジ交換後は、ラテラルバランスの再調整、針圧の再調整を行いました。

針圧は1.2g程度に調整しました。

 インサイドフォースキャンセラーは、1.0gに設定。

 

さらに、オーバーハング、トラッキングエラーの調整もありますが、大きくはズレていない(OH約15mm有り)ものとして、一旦、ここで調整を終わりにして試聴してみます。

トラッキングエラーに関しては、SMEの技術解説によると、最内周6cmと最外周12cmでエラーが0になる様に合わせるとの事だとか?。少し勉強し後日やってみたいと思います。

 

<音質>

日本製のスタティックな性能を重視した音とは真反対で、実聴感上の音質、つまりダイナミック特性を重視した音です。

音が太く、情報量も多いです。楽器の分離、定位も良いです。ひとつひとつの楽器の音が聴き分けやすいです。

どう表現して良いのか、盤の溝に刻まれた音情報をきちんと音楽として聴かせてくれます。雑味な(耳障りな)音がありません。

柔らかくてふくよかな音です。

きっと、SNが良いのでしょう。音楽を上手く捉えて聴かせてくれます。

 

ターンテーブルが動きだす時は、ゆっくりと動き出し、ギュギュと軋み音(恐らくサブフレームのバネ音)と共に、徐々に回転あげて行き、サブフレームがブルっと動き、やがて回転が安定します。その間、約10秒くらい。

今にも壊れそうなところが、なんとアンティークで情緒があるのでしょう。

例えが良くないかも知れませんが、まるでプロペラ飛行機のプロペラが回転を始める時の様です。

最近ですが、「タモリ倶楽部」でゼンマイ式のLP用ターンテーブルが登場していた事を思い出しました。

この発想はモーターの電磁波を嫌ったとか。

また、ある人は、レコードを手回しした時が一番良い音がするとか。

ベルトドライブは、その考えに近いかもしれません。

 

今回、トーレンスTD320MK2に、SME 3009 S2 improvedSHURE V15typeⅢと言った、アナログファンの所謂、定番中の定番の組み合わせが完成しました。

これでアナログ再生マニアの仲間入りに一歩近づきました。 

愛着を持って 大切に使って行こうと思います。

 

今も再生しながら、書いてますが、気が付いた事があります。

綺麗に掃除した筈のレコードなのに、針に塵カスが付きます。これは、トレース性能が良いからなのでしょうかね。 

 

コメント
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