My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

CDプレーヤーの整流ダイオードをショットキー・バリア化大作戦

2013-10-12 14:09:11 | CDプレーヤー

こちらは、一昨日から4連休中。一昨日は国慶節で日本の建国記念日の様なもの。

この連休を使って、CDプレーヤー電源の整流用ダイオードのショットキー化を行っている。

先日のクロックの再交換で、CDプレーヤーもまだまだいけると自信をつけて、俄然やる気が出てきた。

体、頭の中の改造意欲がメラメラと燃え上がり、熱くなってきた。

 

~第1弾~ <デジタル部電源、アナログ部電源>

さっそく、一昨日は、デジタル部分(主にDAC、SRC)とアナログ部分(主にI/V、LPFに使用)の2箇所にあるブリッジ整流回路のダイオードをショットキーに交換した。

元々実装されていたのは、1N4007 4本 x 2箇所である。計8本。それぞれのダイオードにコンデンサが並列に入っている。シリコンダイオードはスイッチングノイズが発生するので、その対策用と思う。

●ロジック・ブロック用

●アナログ・ブロック用

交換後は、下の写真の様に。

見た目は変わらない。当然か。

今回使用したショットキーダイオードは、HY製SR160(1A,60V)。

お店に置いてあった中で、このサイズで耐圧が一番高いものが、これだった。 

購入後、メーカー・ロゴを見みると、もともと実装されているものと同じだった。

アナログ電源側に使うのには、耐圧がちょっと心配(実測19VDC出力)だが、取りあえずそのまま使用。

このメイン基板を取り出せないのと、クロック子基板とかあるので結構注意が必要なため。交換には2時間くらい掛かってしまった。

年のせいか、集中と無理な姿勢で腰が痛くなった。

 

因みに、整流用ショットキーダイオードの特徴は、

 ①スイッチング動作が高速。逆回復時間(リカバリー時間)が短い(存在しない?)。

   真空管整流も音が良いとされていますが、それは、この逆回復時間が存在しないためと言われています。

 ②スイッチングノイズが少ない。①に起因しています。

 ③低VF

などであるが、オーディオで効果的なのは、①、②である。


日本インターのダイオード特性(FRD、SBD)に関する詳しい論文を見つけた。

http://www.niec.co.jp/products/pdf/SBDFRD3.pdf

時間が有るときに読んで、勉強する事としよう。


交換後、音出し。

前回のクロック再交換の効果が大きかったので、最初は変化があまり感じられなかったが、良く聴くと鮮明度とスピード感が若干アップした様に思う。

 

~第2弾~ <真空管電圧出力部電源>

一昨日に続いて昨日は、真空管出力ブロックの整流ブリッジダイオードをファーストリカバリーに交換。

本当はショットキーにしたかったが、耐圧の高いものが、こちらでは入手出来なかった。

今回入手したものは、MIC製HER308(3A,1000V)。

ファーストリカバリーといえども、スペック上はHIGH EFFICIENCY RECTIFIERとなっている。

特性を見ると、リカバリー時間が75nSとなっており、ファースト・リカバリーよりも良さそうである。

元々実装されていたものは、ブリッジ型なので、一本一本組み合せてディスクリートでブリッジを構成した。

こんな感じになった。我ながら自分の作業に満足。


音は、賑やかさが引いて少し落ち着いた音になった。スイッチング・ノイズが少なくなったためかな?


~第3弾~ <クロックモジュール用電源>

今日で作業3日目。

本日はクロック用電源のダイオードをショットキーバリアダイオード(SBD)に交換。

この箇所も低ジッター化には重要だろう。

もともとクロック基板に実装されていたダイオードは表面実装用ブリッジダイオードのMB6Sと言うもの。普通のシリコンダイオード。

これを、先日購入したHY製SR160(1A,60V)を使ってディスクリートでブリッジを構成。取り付け後は、こんな感じで、まあまあの作業。こちらは49.152Hz用クロック。

さらに、16.9344MHzクロックの電源用も交換。ちょっと汚くなったが接続は問題ない。

音出し。今、ヘッドフォンで聴いているが、やっぱりダイオードもエージングが必要だ。

はじめは少し曇った音がして、あれっ?と思ったが、見る見るうちに曇りが取れてクリアーな音に。まあ、成功だろう。


こちらの16.9344MHz発振器、今は普通のものが付いているが49.152MHzと同じ、Valabのゴールドを昨日手配した。

192Hzで聴く場合、SRCのクロックが影響大と思うが、このCDPのクロックに手を付け始めた時に、最初にこのクロックの交換して劇的な変化があったため。理由は、多分デジタルデコーダーとデジタルサーボSAA7327にこのクロックを使っているので、その効果と思う。

交換が楽しみ、交換後はまたレビューします。


CDプレーヤーのショットキーの交換は、一旦ここまで。

あと気になるのは、

①第1弾のところで、ダイオードにパラに入っている0.01uF/63Vのフィルムコン。

   ショットキーになったら不要では?音に悪い影響が出ているかも?

②最近流行りのSiC(シリコンカーバイト)のショットキーを試して見たい。

などである。

このブログを読まれた方で、②SiCを試した方がおられたら、コメント・感想をお聞かせください。

 

また、CDプレーヤーの他に、Zero DACの電源ダイオードもショットキーに換えてみたい。

ただ、こちらは、14箇所もあるので大変な作業になりそう。

今は、ヘッドホンアンプとしてしか使っていないので、その部分だけでも交換してみようかな?

オリジナルで搭載されているダイオードは、一般的な1N4007.


尚、今回使ったHY製SR160だが、リードが銀メッキしてあり、非常に半田付け作業がやり易かった。

一方、MIC製は半田が載り難かった。 

 

コメント
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