著書の中から
「気分転換のしかた」1996年明日香出版よりは刊行
これは大変売れた本で、今考えると信じられない位ですが、紀伊国屋の南店が
開店してから約一年間も、心理学のコーナーに平積み(本がそのままで何冊も
つんであること)されていました。また、他社からも二度文庫化されました。
☆ 心の中の5人の住人達
心理療法の一つである「交流分析」と言う方法は、ペアレント(両親)
アダルト(大人)チャイルド(子供)と解説しています。
◆ クリティカル・ペアレント(父親的、タテマエ)
規律や道徳を守り模範的。物事に批判的、教訓的。正義感は強いが、自他共
に厳しい。
◆ ナーチャリング・ペアレント(母親的、ホンネ)
やさしく愛情豊か、共感的、世話好きでお人よし。人を褒めたり、認めたり
できるが、度が過ぎると他人に疎まれる。
◆ アダルト(大人、論理的、タテマエ)
理性的で客観的、事実に基づいて判断する。冷静沈着であり、打算的で
計算高い。潤いに欠けるが、仕事ができるタイプ。これが高いと、まるで
人間コンピュータ。
◆ フリーチャイルド(自由な子どもの心、ホンネ)
無邪気で明るい、行動的、創造性が高く直観的、自己中心で我儘だが
周りに暖かさや、明るさを与える。
◆ アダプテッドチャイルド(従順な子どもの心、タテマエ)
自意識過剰で自分を抑えがち。いわゆるイイ子だが、主体性に欠け、
心ならずも同調する。嫉妬深い。突然プッツンし攻撃的になることもある。
この5つの心の働き、わたしの独断と偏見で、ホンネとタテマエに分けてみました。
さてあなたは一体どの心を優先させているでしょうか?
☆自分の内面を知る
この5つの心が平均的に使われていると、社会的な適応力があり、問題があり
ません。しかし、それぞれが育った環境や、両親との関わりの中で培われた個性
によって、その心の使われ方の比率が大きく変わってきます。
たとえば、平和な暖かい家庭で、両親に愛されて育った人と、何時も両親の顔色をみて
オドオドしていたり、虐待を受けたりして、情緒不安定で育てられた人とでは、この心の使い方が、まるで違った方向になってしまうのです。
後者の場合は、タテマエになりがちで、自分を抑制し過ぎて他人に振り回され
たり、逆に攻撃的な性格になることもあるようです。
また、甘やかされて何の苦労もなく育った人は、我がままでホンネの部分が
多く、自己主張が強いため、他人と協調できず、人間関係が悪くなりがちです。
ですから、これらのタイプは、ふつうの人より、より多くのストレスを受けがちです。
いずれにしても、大切なのはバランス感覚。
ですから自分をコントロールし、ストレスに負けないためには、ご自分の内面をよく理解することが欠かせません。
たとえば、母性的な心が強すぎる人は、つい人の面倒を見過ぎ、むしろ相手に
とっては、「ありがた迷惑」なのに、気がつかないとしたら……
すると、自分がこんなに親切にしているのに、相手の対応が悪いと、腹立た
しい思いをしたりすることがあるのです。
「過ぎたるは及ばざるが如し」という諺もあるように、ついつい自分の価値判断で物事に反応しますが、自分が分かってくると、そんな失敗もだんだん少なく
なってきます。極端な場合は、自分の行為が他人を傷つけることすらあります
ので、十分注意したいものですね。
☆ 自分の気持ちに正直に
理想的には自分の気持ちに逆らずに、かつ相手と協調しながら生きていく、
つまりホンネとタテマエを上手に使い分けることが、最大のコツと言っても
過言ではありません。あなたはもしかして、今までタテマエの部分が多い
生活をしていませんでしたか?
ときにはホンネの心を解放してあげましょう。
年齢や社会的地位を忘れて、フリーチャイルドの心を遊ばせると、ヤル気や
エネルギー、そして発想やアイデアが湧きあがってくることあるのです。
わたし自身は大変フリーチャイルドが高いため、我がままで自己中心的なの
ですが、直感的で陽気。自分で言うのもナンですが、かなりクリエイティブ
だと思っています。
しかし、ホンネだけでは、あまりにも摩擦が多く、ぎくしゃくしがち。
あなたの心の中のホンネとタテマエのスイッチを、オンやオフにし素早く
切り替え、自分にできるだけ正直になると、ストレスを受ける度合いが
ぐっと少なくなるに違いありません。
また現代は、大変流動的ですので、時流に合わせて、ご自分の性格を
作りかえていく必要もあるのではと私は考えています。
もしもあなたが生きにくいと感じていたら、それはあなたの性格が原因かも
しれません。自分を理解し、そのための勇気を持ち努力すれば、あなたの
パーソナリティー(人格)は、必ず、より良く変えられることを明言しましょう。
※13年前に書いた本ですが、これは今もわたしが心理カウンセラーとして
の指導方針です。何年経っても、そんな意味では変わっていないと、ちょっと
自画自賛ですが感銘を受けました。
「気分転換のしかた」1996年明日香出版よりは刊行
これは大変売れた本で、今考えると信じられない位ですが、紀伊国屋の南店が
開店してから約一年間も、心理学のコーナーに平積み(本がそのままで何冊も
つんであること)されていました。また、他社からも二度文庫化されました。
☆ 心の中の5人の住人達
心理療法の一つである「交流分析」と言う方法は、ペアレント(両親)
アダルト(大人)チャイルド(子供)と解説しています。
◆ クリティカル・ペアレント(父親的、タテマエ)
規律や道徳を守り模範的。物事に批判的、教訓的。正義感は強いが、自他共
に厳しい。
◆ ナーチャリング・ペアレント(母親的、ホンネ)
やさしく愛情豊か、共感的、世話好きでお人よし。人を褒めたり、認めたり
できるが、度が過ぎると他人に疎まれる。
◆ アダルト(大人、論理的、タテマエ)
理性的で客観的、事実に基づいて判断する。冷静沈着であり、打算的で
計算高い。潤いに欠けるが、仕事ができるタイプ。これが高いと、まるで
人間コンピュータ。
◆ フリーチャイルド(自由な子どもの心、ホンネ)
無邪気で明るい、行動的、創造性が高く直観的、自己中心で我儘だが
周りに暖かさや、明るさを与える。
◆ アダプテッドチャイルド(従順な子どもの心、タテマエ)
自意識過剰で自分を抑えがち。いわゆるイイ子だが、主体性に欠け、
心ならずも同調する。嫉妬深い。突然プッツンし攻撃的になることもある。
この5つの心の働き、わたしの独断と偏見で、ホンネとタテマエに分けてみました。
さてあなたは一体どの心を優先させているでしょうか?
☆自分の内面を知る
この5つの心が平均的に使われていると、社会的な適応力があり、問題があり
ません。しかし、それぞれが育った環境や、両親との関わりの中で培われた個性
によって、その心の使われ方の比率が大きく変わってきます。
たとえば、平和な暖かい家庭で、両親に愛されて育った人と、何時も両親の顔色をみて
オドオドしていたり、虐待を受けたりして、情緒不安定で育てられた人とでは、この心の使い方が、まるで違った方向になってしまうのです。
後者の場合は、タテマエになりがちで、自分を抑制し過ぎて他人に振り回され
たり、逆に攻撃的な性格になることもあるようです。
また、甘やかされて何の苦労もなく育った人は、我がままでホンネの部分が
多く、自己主張が強いため、他人と協調できず、人間関係が悪くなりがちです。
ですから、これらのタイプは、ふつうの人より、より多くのストレスを受けがちです。
いずれにしても、大切なのはバランス感覚。
ですから自分をコントロールし、ストレスに負けないためには、ご自分の内面をよく理解することが欠かせません。
たとえば、母性的な心が強すぎる人は、つい人の面倒を見過ぎ、むしろ相手に
とっては、「ありがた迷惑」なのに、気がつかないとしたら……
すると、自分がこんなに親切にしているのに、相手の対応が悪いと、腹立た
しい思いをしたりすることがあるのです。
「過ぎたるは及ばざるが如し」という諺もあるように、ついつい自分の価値判断で物事に反応しますが、自分が分かってくると、そんな失敗もだんだん少なく
なってきます。極端な場合は、自分の行為が他人を傷つけることすらあります
ので、十分注意したいものですね。
☆ 自分の気持ちに正直に
理想的には自分の気持ちに逆らずに、かつ相手と協調しながら生きていく、
つまりホンネとタテマエを上手に使い分けることが、最大のコツと言っても
過言ではありません。あなたはもしかして、今までタテマエの部分が多い
生活をしていませんでしたか?
ときにはホンネの心を解放してあげましょう。
年齢や社会的地位を忘れて、フリーチャイルドの心を遊ばせると、ヤル気や
エネルギー、そして発想やアイデアが湧きあがってくることあるのです。
わたし自身は大変フリーチャイルドが高いため、我がままで自己中心的なの
ですが、直感的で陽気。自分で言うのもナンですが、かなりクリエイティブ
だと思っています。
しかし、ホンネだけでは、あまりにも摩擦が多く、ぎくしゃくしがち。
あなたの心の中のホンネとタテマエのスイッチを、オンやオフにし素早く
切り替え、自分にできるだけ正直になると、ストレスを受ける度合いが
ぐっと少なくなるに違いありません。
また現代は、大変流動的ですので、時流に合わせて、ご自分の性格を
作りかえていく必要もあるのではと私は考えています。
もしもあなたが生きにくいと感じていたら、それはあなたの性格が原因かも
しれません。自分を理解し、そのための勇気を持ち努力すれば、あなたの
パーソナリティー(人格)は、必ず、より良く変えられることを明言しましょう。
※13年前に書いた本ですが、これは今もわたしが心理カウンセラーとして
の指導方針です。何年経っても、そんな意味では変わっていないと、ちょっと
自画自賛ですが感銘を受けました。