☆ 大腸過敏症のため出勤できない
Nさんは三十代のビジネスマンですが、最近お腹の調子が悪く大変
困っていました。会社でも会議中に急にお腹が痛くなり、トイレに
駆け込むことがときどきありありましたが、それがだんだん頻繁になり
病院へ行き「大腸過敏症」と診断されました。
それ以来会社へ通勤できなくなって、大変困っていましたが、Nさん
は一年前に実家の傍に家を建てたので、毎日都心まで二時間かけ通勤
していたのですが、電車に乗るまでバスで三十分かかります。
ところがバスにはトイレがないので、「もしもトイレへ行きたくなった
らどうしよう」と思うと、不安になり、バスに乗れなくなったからです。
大腸過敏症とは心身症の一種で、原因はストレスだと言われていますが
下痢型 、ガス型、下痢と便秘を交互に起きる、三つのタイプがあるそう
です。最も困るのが下痢型だそうですが、Nさんはそのタイプでした。
便意を催すと我慢が出来なくなり、すぐにトイレに駆け込むので、急行
電車には乗れずに、さらに途中の駅にあるトイレの場所は、すべて熟知して
いたほどでした。薬を飲んでも一向によくならず、十年前に読んだわたし
の著書を思い出し、それを再び読んでから訪ねてきました。
☆ 自律訓練法
Nさんには心と体との大切なルートである、「自律神経」について、詳しく
説明すると同時に、「心とからとの結びつきについて」も理解していただき
ました。そして大腸過敏症は交感神経(緊張したりストレスがあると高まる)
優位になると起きますので、リラックスしていただくため、催眠法を応用し
セルフ・ヒーリング法と自律訓練法を指導したのです。
完全壁、繊細、エーカッコシー、プライド高きロマンチストタイプの、Nさん
でしたが、性格分析や心理テストで、次々に表れる自分の内面に「これでは今ま
で病気にならなかったのが不思議だ」と、大変理解できたようです。
そして、わたしの前では、「本当に素直な自分をさらけ出せた」事が効果が
あったのでしょうか。まるで薄紙をはぐように、その状態が改善されてきた
のです。とっさの時には、その場ですぐに「イージーリラックス法」を行い
気分を安定させる術もマスターしました。
今ではすっかり元気になり、毎日以前のように会社で、キビキビと働いています。
心と体とは密接な関わりがありますが、わたしは体は心そのものだと
明言しても良いと思います。今までさまざまな方を指導しましたが
適度なストレスは生きるために必要ですが、あまりにも過剰な場合は
「心が発する悲鳴であり、それらが肉体症状となって表れる」のです。
幸いNさんはそれを自覚し、認識して努力したから快方に向かった
のでしょう。カウンセラーと言わせていただくと、突然死も過労死も
気がつかずにだんだん疲労が蓄積された、結果として起こるのです。
わたしはそんなタイプの方には、「仕事と命とどちらが大切ですか」
と質問し、自分に表れている心身の状態を、真剣に受け止め理解して
いただくよう、かなりシビアなアドバイスをします。
あなたに心当たりはないでしょうか?ワークホリックのため、大切な
ご自身の心身をぼろぼろになるまで、がんばらないで下さいね。
すべて「命あっての物種」であることを、決してお忘れなく。
能里子
Nさんは三十代のビジネスマンですが、最近お腹の調子が悪く大変
困っていました。会社でも会議中に急にお腹が痛くなり、トイレに
駆け込むことがときどきありありましたが、それがだんだん頻繁になり
病院へ行き「大腸過敏症」と診断されました。
それ以来会社へ通勤できなくなって、大変困っていましたが、Nさん
は一年前に実家の傍に家を建てたので、毎日都心まで二時間かけ通勤
していたのですが、電車に乗るまでバスで三十分かかります。
ところがバスにはトイレがないので、「もしもトイレへ行きたくなった
らどうしよう」と思うと、不安になり、バスに乗れなくなったからです。
大腸過敏症とは心身症の一種で、原因はストレスだと言われていますが
下痢型 、ガス型、下痢と便秘を交互に起きる、三つのタイプがあるそう
です。最も困るのが下痢型だそうですが、Nさんはそのタイプでした。
便意を催すと我慢が出来なくなり、すぐにトイレに駆け込むので、急行
電車には乗れずに、さらに途中の駅にあるトイレの場所は、すべて熟知して
いたほどでした。薬を飲んでも一向によくならず、十年前に読んだわたし
の著書を思い出し、それを再び読んでから訪ねてきました。
☆ 自律訓練法
Nさんには心と体との大切なルートである、「自律神経」について、詳しく
説明すると同時に、「心とからとの結びつきについて」も理解していただき
ました。そして大腸過敏症は交感神経(緊張したりストレスがあると高まる)
優位になると起きますので、リラックスしていただくため、催眠法を応用し
セルフ・ヒーリング法と自律訓練法を指導したのです。
完全壁、繊細、エーカッコシー、プライド高きロマンチストタイプの、Nさん
でしたが、性格分析や心理テストで、次々に表れる自分の内面に「これでは今ま
で病気にならなかったのが不思議だ」と、大変理解できたようです。
そして、わたしの前では、「本当に素直な自分をさらけ出せた」事が効果が
あったのでしょうか。まるで薄紙をはぐように、その状態が改善されてきた
のです。とっさの時には、その場ですぐに「イージーリラックス法」を行い
気分を安定させる術もマスターしました。
今ではすっかり元気になり、毎日以前のように会社で、キビキビと働いています。
心と体とは密接な関わりがありますが、わたしは体は心そのものだと
明言しても良いと思います。今までさまざまな方を指導しましたが
適度なストレスは生きるために必要ですが、あまりにも過剰な場合は
「心が発する悲鳴であり、それらが肉体症状となって表れる」のです。
幸いNさんはそれを自覚し、認識して努力したから快方に向かった
のでしょう。カウンセラーと言わせていただくと、突然死も過労死も
気がつかずにだんだん疲労が蓄積された、結果として起こるのです。
わたしはそんなタイプの方には、「仕事と命とどちらが大切ですか」
と質問し、自分に表れている心身の状態を、真剣に受け止め理解して
いただくよう、かなりシビアなアドバイスをします。
あなたに心当たりはないでしょうか?ワークホリックのため、大切な
ご自身の心身をぼろぼろになるまで、がんばらないで下さいね。
すべて「命あっての物種」であることを、決してお忘れなく。
能里子