「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

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社会的養護当事者・経験者がもとめるアドボカシー ( 講師:川瀬 信一 氏)を拝聴して

2023-06-04 06:19:34 | シチズンシップ教育

  2023年6月4日、社会的養護当事者・経験者がもとめるアドボカシー ( 講師:川瀬 信一 氏)を拝聴しての学んだこと。

 支援に入る際に、自身の体調を感じておくことは、とても大切である。

 さて、支援の際は、子ども達が、声を上げるのが難しい状況にある。言ったことで自分がどのように評価されるかの不安、言ったことでの影響、言ったとしても何も変わらない、変わらなかったことによる無気力などが要因となる。
 しかし、感情や思考が抑圧された経験は、自分の人生なのに自分で決められないということであり、これからの人生でも孤立感・孤独感を抱き、助けてが言えないままとなるであろう。

 アドボケイトが生じる葛藤が、子ども主導と子どもの最善の利益で考えられる方策との間で生じる。それでもやはり、子ども主導という軸は、アドボケイトは失ってはならない。

 子どもと「ともに」アドボカシーを進めるには、例えば、学校教育などの場で子どもの権利を伝えることがきっかけとなるであろう。

 講演の際に、一時保護書での子どもの手紙が、見られてしまうことが話題になった。刑事事件等での一時保護では、やむを得ない措置だが、それ以外は、手紙を通信の秘密が守られるべきである(憲法第21条第2項後段)。都の状況を確認しておきたい。

以上

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