焼き鳥用の若鶏と、たれ
おいなりさん用の油揚げ。
鋳物のすき焼き鍋で焼いています。
焼き物皿。
右は、自閉症の方の作品です。
駒沢生活実習所の作品展で見
つけたもの。盛り付けしやすい
めっけもの。
自閉症の人は几帳面。
きっちり作りますからね。
奈良漬け。
わたしの世代は「好き」派と「嫌い」
派に分かれていたような気がします。
いまの若い人は、
好き、嫌いのほかに、
「これなんですか?」派も。
粕汁。
「はい、どうぞ」と中野さん。
みなさん、感動してくださった
小かぶと柚子の漬物。
きりりと冷やしていただきます。
翌日のおいしさといったら・・・。
油揚げの残り汁で、もう1品。
今日もひじきを。
昆布は、10gで切っておきます。
粕汁につかう鮭。
母のお稲荷さんは五目入り。
いろいろつくりますが、
やっぱり五目入りのが好きです。
子供のころの味覚は忘れないし、
なにより、
同じようにつくって、
同じような味のものを食べると、
身体が落ち着きますね。
フライパンで焼く、鍋焼き鳥。
お稲荷さんを詰めています。
残りものの笹がきごぼうを
ひじきと共に。
これが、おいしいんだ、実に。
器は、浅井純介さん初期の片口。
この器は、母のつかっていた砥部焼。
50年は経っているでしょう。
小かぶの柚子漬け。
1日置いたほうがおいしいんですけどね。
お稲荷さん。
酒粕、出揃いましたね。
わたし自慢の汁です。
漆をつかわない場合は、
器をあたためてよそいましょう。
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25日、26日と、
続けてのだしとり教室です。
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朝から材料の下ごしらえをします。
乾物を戻す、野菜を洗う~切る~
ゆでるなど下ごしらえをし
青山ツインタワーに向かいます。
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教室には、既に今日のボランテイア
スタッフのみなさんが、道具をさくさく
準備中。
右から由香さん、ぽんちゃん、なぎささん。
今日の撮影は、なぎささんにお願いを。
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さて、
2014年のNHK文化センターの
テーマは「食とグルメ」。
1~3月まで3回に分けて催します。
現在、だし素材は3品(昆布、かつお
節、いりこ)に絞っていますが、
1回目は、昆布に焦点をあててみ
ました。
だし昆布の種類は4種です。
真昆布、羅臼昆布、利尻昆布、
日高昆布。
昆布は寒冷地で生育し、東北北
部~北海道沿岸で生育してい
ます。漁獲量の95%は北海道。
地図で主産地をお見せしました。
地図は、実は1958年(昭和33
年)のもの。
森林地帯が多いでしょう?
当時、北海道は「緑の島」と
呼ばれていましたが頷けますね。
北海道の海産物は、この森林が
あってこそなのです。
昆布も然りです。
だしのとり方を見ていただきます。
みなさまには、
拙著「引頭佐知さんのだしとり教室」を
テキストとしてお求めいただいています。
リピーターの方(7名さま)もあり、
拙著で予習された方もおありで、
たくさんの質問にお応えしながらだし
とりをしています。
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試飲していただきます。
「そうか、少し急ぎすぎてた」
「こういう味にならない理由が
わかったわ」
「やっぱり、布巾は必要なんだ」
いまとっただしでつくった料理を
試食中です。
最後は大根のみそ汁です。
「大根のお味噌汁がおいしく
つくれれば、お嫁にいけます」
「もう、いってます」
2時間の講習、終了です。
黒子に徹し支えてくれる由香さん。
おつかれさま。
今日はカンピドイオ。
なぎささん。
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だしとり教室は、
だしをとるだけではありません。
下は、北海道の地図。
地図を広げて昆布の産地と「浜」を
確認します。海産物の産地について
よくご存知の方はこの地図にピンと
くるものがあるはずです。
次は、その「浜」で採取した昆布を数種
お見せしたり、
だし昆布4本を、1本、1本、形状、
香りやかたさを確かめていただきます。
その後、味見を。
さて、テーブルの昆布は、すべて
羅臼昆布です。
最上質の1等検から、浜で拾って
干したものという
廉価品までいろいろ。
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下の昆布は、13年前の羅臼昆布。
「少し水だしして、飲みましょう」
だいぶ戻りました。
お玉の大きさと比較してみてください。
さて、台所に移動。
真昆布と伊吹いりこの合わせだし。
アクをとります。
この写真で「生臭そう・・・」と思われる
方もあるでしょうが、心配ご無用。
甘くて食欲をそそられる香りです。
味見の後は、かならず
「どこで買えますか ?」
数多くの方がファンになられます。
左の男性は、朝食もごはんと味噌汁
という大の和食好き。
「今春、海外へ転勤するので
和食のだしの取り方を知りたくて」と
申し込まれました。
朝は味噌汁派。
海外で同じだし素材を続けるというのは
無理でしょうから、信頼のできるお店の
「昆布粉」など「粉製品」をお持ちになれ
ばと思います。
かつお節、いりこも然り。
いりこは、自分で粉にしても。
そうそう、
だし素材だけではなく、料理素材は乾
物類が強力助っ人ですね。
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今日の料理は、ひじき、青のりをつかいます。
このぬめっとした感じも
極く薄く削られた花かつおならでは。
まるで生きてるようです。
いりこだけの、いりこだし。
本枯節と真昆布の一番だし。
ひじきの煮物
拙著‥だしとり教室P65
梅雑炊.
拙著・だしとり教室P100
雑炊は、鍋物などの残りもので
つくるものと、思い込んでる方が
多いようです。
一番だしでつくる雑炊。
わたしは大好きです。
お酒を飲んだあとの、
「ちょっと小腹が空いた」
というときにもうれしいですよ。
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軽いので受験生のお夜食にもね。
いつものように汁物は
すまし汁と味噌汁。
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昆布といりこの合わせだしは、味噌汁に。
拙著・P48
昆布と削りかつおの一番だしは
すまし汁の具は、乾物のこと青のり。
吸口は、たっぷりのおろし生姜。
生姜、今日は寒いので、たっぷりです。
P31おぼろ昆布のすまし汁のアレンジ。
これは、この日の伊吹いりこを
2日間干したもの。
味見用にとってありますが、
ふりかけ、つまみ、他いろいろ
つくれます。だしがらは、どれも
おいしく再利用できます。
今日は、昨年、急逝された
観音寺市役所伊吹島支所長
岩田和社さんの1周忌です。
伊吹いりこの取材後、本当に
親切にしていただき感謝して
います。