引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

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引頭佐知(いんどうさち)だしとり教室 2017年1月28日

2017年01月29日 | いんどうさち だしとり教室

いままでは、昆布、鰹節、いりこ(煮干)、

干し椎茸をつかった基本のだしとりを

ご紹介してきましたが、

日本には、だし素材は数多くあり、

野菜の乾物をふくめて、その味わいは

伝えていくべき、と、少しづつ広げて

いくことにしました。

 

で、毎回基本のだしとりはしていたの

ですが、リクエストもあり、今回は、

干し椎茸のだしのとり方に焦点を当て

ました。

冬菇(どんこ)です。

干し椎茸の戻し方、この機会に

正しい戻し方、覚えましょう。

「ぬるま湯に砂糖を加えて」というの

✖ですよ。

もちろん、それでも戻ります。

でも干し椎茸のもつ本来のうま味とは

ちがうものです。

安くはない干し椎茸、ちゃんと戻さなきゃ、

もったいない。

鰹節(1本釣り・本枯節)を削ります。

削る前、わたしは乾いたタオルで表

面のカビ(口に入っても安全なもの

です)を拭き取ります。

価格は、100g当たり338円。

削りかつお(かつおかれぶし削りぶし)

よりも割安です。

ま、価格のことよりも、旨みが圧倒的。

こうして削っていても、

部屋中に香りが広がっています。

*削り方は(鰹節の持ち方・角度、面の

つくり方)、来月、少し時間をかけること

にします。

 まずは、一番おいしい「一番だし」を

とります。

 

手前の2つの鍋には、1晩水出しした

昆布だしを同量づつ入れています。

 

片方の鍋に、本枯節の削りたて、

片方に、花かつおを

加えて一番だしを取ります。

昆布のうまみグルタミン酸

鰹節のうまみイノシン酸。

その相乗効果のうまみに、

リピーターの方は、

「おいしいを超えてます!」

 

ビギナーの方は、

「こんなにおいしいなんて・・・」と

うま味との出会いがうれしそう。

 

かつお節により異なる風味も、

納得していただけました。

だしとりのあとは、とりたてのだしで

カンタンな料理を3~4品つくります。

毎日の家庭料理につかえる味噌汁

吸い物、おひたし、和え物、卵焼き、

・・・そして炊き込みごはん。

 

材料を下ごしらえしながら

次のだしとりへ。

<昆布と伊吹いりこの合わせだし>

はじめての方は必ずおっしゃいます。

「いりこ(煮干)って、こんなにおいしい?」

「全然、生臭くない!」

 

いりこは、だしのとり方が肝心です。

とってもおいしい派 VS 生臭くて苦手派。

とり方で、全くちがってきます。

参加された方は、必ずいりこ(煮干)ファンに。

 

「苦手」と言ってた方が「大好き」になります。

<干し椎茸>

これは、いりこも合わせています。

グアニル酸とイノシン酸の合わさった旨み。

ものすごく、リッチ!

干し椎茸大好きなので、

「おいしくて笑っちゃう」

香りがほわ~んと・・・

以上、4種のだしを試飲。

ひと口ひと口丁寧に味わうお母さん。

加薬ごはん。

ごはんが炊けたら汁物の用意です。

お吸い物出来上がり。

おひたしは八方だしで。

お吸い物のあとは、

お味噌汁をつくっていただきます。

葉物の出来がいまひとつですが、

小松菜は、選べばおいしいのと

出会えるようになりました。

 

お味噌汁。

小松菜、納豆、白玉豆腐、薄揚げ、ねぎなど。

あるものなんでも入れて(笑)。

食後。

産後のおかあさんをサポートする

「産後ドゥ―ラ協会」の具体的なサポートに

ついて話し合っています。

デザートは、今日も黒豆

年末につくってから、今日で1ヶ月目。

割烹着の希さんは、2人の男の子のお母さん。

だしを取り始めると、お子さんはお鍋のそばに

寄ってくるのだそう。

(こどもたちは、だしの香りが大好きです。

イベントなどでも、離れてワイワイ遊んでいる

子どもたちは、だしとりを初めると、お鍋の前に

集まり、目を輝かせています。

日本人のDNAなんですね。潜在的な、ね。

だし取り後は、昆布をかじったり、いりこをつま

んだり・・・)。

 

「鰹節削り器、買います!」と宣言。

2人共削りますよ、絶対!

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29日、児玉理恵さんからメッセージを

いただきました。

 

早速、炊き込みごはんを再現しました。

レシピ本(拙著・だしとり教室)からは

「八方だし」をつかった

小松菜の炒め煮を作り、家族も大絶賛。

ほっとする、しみじみとしたおいしさですね。

 

児玉さんメッセージ、ありがとうございます。

コメント
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