波紋

一人の人間をめぐって様々な人間関係が引き起こす波紋の様子を描いている

「年末」

2018-12-17 10:46:06 | Weblog

今年も間もなく終わりになる。人生を一つの区切りで考え年が改まるということは大きな意味があり、いろいろな意味で意義を考えることができる。そして昔からの行事もそれぞれに意味があり、日本ではいろいろな風習があることを改めて考えさせられる。年末の行事で先ずあげられるとすれば大掃除であろうか。普段も掃除はしているが、なかなか手の届かない所を年に一度行うことはやはり意義があるし、大切なことでもある。また人間関係においても普段忘れていた交わりのある人のことがわかる時でもある。その年に亡くなった人の訃報が何通か必ず来る。仕事やその他の行事でお付き合いをしていて仕事を辞めて、その後の消息が年賀状でしか知ることができないようになってその消息を知りたいと思っていると、知らぬままに亡くなっていて知らせを受ける。そして当時を思い出し懐かしく思うのも年末の事である。そして新しい年を迎える準備をするのも、この時期の大事な行事であろう。昔なら「酉の市」で縁起物の飾りを買う人がいたりお餅つきがあったり、お正月の買い物であったり、何となく心がうきうきしてお正月を迎える気持ちになるものだ。それは休暇があるということとその時期に予定している様々な楽しみに期待が膨らんでいるからだろう。しかしそれらは若い人であり、一部の経済的に余裕のある人の世界かもしれない。私たちの高齢者には「めでたくもあり、目出度くもなし」というか、普段通りの一日でしかない。むしろ行事があることが重荷にすら思われる気もする。しかし素直に喜んで迎える準備をあらすべきであろう。生かされて長生きできることはそれはそれで楽しみや喜びが待っているということでもあるからだ。年末は一つの区切りであり、心を改めて新しい出発の時として心得るべき時であろう。大切にまたその意義をかみしめて過ごしたいと改めて考えている。