波紋

一人の人間をめぐって様々な人間関係が引き起こす波紋の様子を描いている

「移民・難民問題を思う」

2018-11-05 10:19:57 | Weblog
アメリカの大統領が中南米からの移民が国内に入ってくるのを阻止するために軍隊を発令したというニュースを読んだ。他にヨーロッパでもシリヤをはじめ苦しんでいる国民が多数難民はとして各国に助けを求めて移動していると聞く。
しかしこれらの問題は今に始まったことではないのだ。聖書にはモーセが70万人の人を連れてエジプトからカナンの地(エルサレム)へと大移動をしたと数千年前の事実を伝えている。このように移民、難民は歴史的にずっと続いているのである。しかし、この問題がこれだけ大きく連日のように取り上げられるようになったことはそこに大きな問題があり、避けて通ることのできない問題があることを示しているのであろう。
日本も又すでにこの問題に大きく関わりつつあり、すでに国内に世界の人々42万人を在住外国人として受け入れているのである。昨今はオリンピックをきっかけに外国人労働者を法的にも優遇して受け入れる検討がなされている。また観光をはじめ短期の人たちの来日者は年々増えてすでに今年も年間2千万人を超えるという。
しかしこれらの人々は国を離れて外国へ行くことに大きな苦難が伴っていることを知らなければならないだろう。当然全財産をなげうち、何の保証もない移動をするのである。そこには大きな危険もあり、困難が待ち受けている。難民の不幸は将来に目標がないことが大きい。
日本の若者はまだ未来、将来に夢が持てることは幸せなことだと思わなければならない。しかし本当の幸せは「受ける(手に入れる)ことではなく、
与える側に立ってこそ、初めて満たされるものであることを知ることなのだが、そんなことを教えられたり、教える場面が今日では少ないことを
嘆かざるを得ない。
集金に立ち寄った人、何かの用事で来てくださった人、ほんの些細なことにでも「お茶」の一杯でも出してねぎらう気持ちを持つことができれば世界の人との心の交わりができる事を学びたいものである。