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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

2019年度の予算案の焦点⑤ 公共事業 大型開発推進 7年連続増

2019-02-04 08:07:08 | 予算・税金・消費税・社会保障など
2019年度の予算案の焦点⑤ 公共事業 大型開発推進 7年連続増
2019年度予算案の公共事業関係費は、18年度から9310億円と大幅に増え、6兆9099億円に上ります。増額は7年連続。
増加したうち、8503億円は防災・減災、国土強靱(きょうじん)化の緊急対策です。緊急対策は18年度の第2次補正予算と20年度予算を合わせて、3年間で約3兆円の計画です。


■2019年度予算案に含まれる大型開発
(カッコ内は18年度予算比)

物流ネットワークの強化(三大都市圏環状道路など)3699億円(10%増)
国際コンテナ戦略港湾等の機能強874億円(3%増)
整備新幹線792億円(5%増)
首都圏空港等の機能強化155億円(1%増)
都市の国際競争力の強化108億円(9%増)



外環道の工事現場=2018年12月19日、東京都練馬区

国際競争力強化名目に
水害対策は52%増の6030億円(うち緊急対策は1626億円)、土砂災害対策は67%増の1281億円(同330億円)、南海トラフ地震など地震対策は46%増の2521億円(同971億円)などとなっています。
近年、地震や豪雨などの大規模災害が相次ぐ中、防災・減災対策は必要なものです。これまで少なすぎたといっても過言ではありません。
同時に、大型開発事業を「国際競争力の強化」を名目に、さらに拡大しています。そのため、公共事業関係費が大きく膨れ上がっています。
「都市の国際競争力の強化」は108億円(9%増)です。「大規模都市開発プロジェクトや広域連携を推進するとともに、シティーセールスを強化する」と強調。外国企業を呼び込むために国際会議施設の整備などを支援します。
「効率的な物流ネットワークの強化」は3699億円(10%増)。東京外かく環状道路など三大都市圏環状道路の整備を含みます。外環道は、住民の立ち退きや環境破壊などが起きています。住民の反対運動を無視して進められています。
整備新幹線には792億円(5%増)を充てます。整備中の北海道、北陸、九州新幹線の完成を見越して、四国新幹線など計画路線の調査費を盛り込みました。

羽田発着枠年10万回に
「首都圏空港などの機能強化」は155億円(1%増)です。施設整備費などがかさみ問題となっている、20年のオリンピック・パラリンピック東京大会を口実に、羽田空港では発着枠を年約6万回から約10万回に増やす飛行経路の見直しを計画しています。新経路は都心上空を通ります。住民の間には、落下物などの事故や騒音の増加への不安が広がっています。
「国際コンテナ戦略港湾などの機能強化」は874億円(3%増)です。
東日本大震災復興特別会計は4632億円(1%増)です。
(つづく)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2019年2月2日付掲載


「国際競争力の強化」とか「交通インフラの整備」の名目で、港湾や空港、高速道路網などの整備。新規事業は本当に必要なものに抑えて、防災・減災対策、老朽化したインフラの整備にもっと予算をつけるべき。
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