きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

『生きさせる思想』 雨宮処凛と小森陽一の対談

2008-12-30 23:43:37 | 働く権利・賃金・雇用問題について
ワーキングプア、生きにくい世の中。
「自己責任」が追及され、自ら命を絶つ若者・・・


そういう時、作家でフリーター支援の運動に取り組んでいる雨宮処凛と東京大学大学院教授で「9条の会」事務局長の小森陽一が対談した。
対談集『生きさせる思想』だ!!




はじめに
                                 雨宮処凛
今まで、いろいろな人と対談させてもらったが、ここまで「必死で考えた」ことはなかった。言い換えれば、ここまで「脳をフル稼動」させたことはなかったのだ。
小森さんは、「それはどうして?」「どういうこと?」と、次々と鋭いところを突っ込んでくる。しかも、今まで私が考えたこともなかったようなことについて。
対談を終えた後は、脳が痺れるような、そんな経験したこともない疲労に襲われた。それほどに、充実した時間だったのだ。
一九七五年生まれの私が初めて社会に対して「目を開かれた」きっかけは、オウム真理教による地下鉄サリン事件(一九九五年)だった。その年に阪神・淡路大震災があり、戦後五〇年があり、世の中は不況と言われて私はフリーターで、これは真剣に社会のことを考えなければ自分自身が生きることもできないぞ、と切実に感じた。
最近、二〇代の人たちと話すと、彼らの「ファーストインパクト」が911テロであり、イラク戦争であることに気づかされる。
この対談を通して、私は、私が「社会に目を開かれる」以前の様々な事件や出来事、政治の流れを具体的に、知った。そしてそれらがいろいろな形で密接に繋がっていることをあらためて確認した。それだけじゃない。自分自身が今まで生き、感じてきた様々な「生きづらさ」までもが、この社会のあり方と複雑に絡まりあって、繋がっていたのだ。
「いい学校、いい大学、いい会社」という唯一絶対の神話のもとに極限まで競争を煽られ、誰もが疑心暗鬼になり、教室に渦巻く「暴力」が私自身に向けられた理由。『自分は必要とされない」とリストカットを繰り返したフリーター時代の苦しみ。右翼団体に入会しながらも、世の中の「右傾化」に疑問を持って脱会した九〇年代後半の私の気持ち。「テロリスト」や北朝鮮という「敵」を見つけて安心したがるように見えた世の中への違和感。イラク戦争と、反戦運動。ネット心中と、「市場原理に勝ち抜けない奴はいらない」という身も蓋もない思想。
そしてやっと始まった、私たちを「生きさせる」ための「労働/生存」運動。
いろんなことが、繋がっていた。それを小森さんは、わかりやすく言葉にして、分析してくれた。
あなたにもぜひ、知ってほしい。知っている。それだけで、この複雑な世の中を生きていくのが、だいぶ楽になるはずだから。



おわりに
                                 小森陽一
この対談の出発点となったのは、二〇〇八年六月九日夕刻の、中央大学での処凛さんとのトーク・ショウだった。その前日、偶然ではあるが、いわゆる「アキバ事件」が発生した。「アキバ事件」をどう考えるかをめぐるやりとりから、現在にいたる貧困社会と格差固定社会が、若者をどこに追い込んでいくのかが明らかになっていった。そして、この日本社会では、私自身がもう死語になっていると思っていた「同志」という二字熟語に、この日処凛さんは新しい生命を吹き込んでくれた。
「同志」とは、こころざしを同じくする者のこと。こころざしとは、自らの心の向うところであり、その心にめざすところであると同時に、相手が自分に寄せてくれる厚意のことでもある。だから、同じ言葉で、自分が相手に対する気持ちを表現するために物を贈ることや、その贈り物のことをも指すこともできる。この対談の後半でテーマとなる「贈与」という行為とも深くかかわる言葉が、こころざしである。
そして、もう一つの意味は、死んだ者への追善供養。まったく予期しなかったことではあるが、二〇〇八年の夏、猛暑の日々に行われていったこの対談では、あまりにも多くの累々としたこの国と世界の死者たちについて語り合うことにもなった。
そのことは、なぜ現在の日本社会は、これほどまでに死の欲動に取り愚かれてしまっているのか、なぜ暴力は常に弱い者に向ってしまうのか、なぜ富と権力と軍事力を専有している者たちへの抵抗の方向ではなく、自分への虐待へと向ってしまうのか、という、いくつもの重要な論点を、この対談にもたらしてくれたと、あらためて思う。
九〇年代から二〇〇〇年代にかけての死者たちについて言葉を交わす中で、次第に処凛さんと私は、生き延びている者としての死者への応答貢任を、共に感じはじめていったのだと思える。その応答責任を果たすためにこそ、題名は「生きさせる思想」で合意したのだ。
処凛さんに「どうして?」「どういうこと?」と問いを発することをとおして、私自身が四半世紀近く、不問に付してきた、いくつもの重要な問題に、正面から向き合い、自らを、思考する現場に引き戻そうとあがいていることがあからさまになっている対談だ。それは処凛さんが「同志」だから可能になった実践だと、今にして確信する。
この対談を同志的に編集してくださった、新日本出版社の角田真己さんに感謝しながら、本書を仲立ちとして、読者であるあなたと、同志となれることを心から願う。


ぜひ、お勧めしたい一冊だ!!
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兵庫民報・新春対談 たたかいが社会を変える 不当な解雇許さない

2008-12-24 07:25:24 | 過去の総選挙・参院選挙
兵庫民報新春対談
たたかいが社会を変える 不当な解雇、許されない

瀬戸恵子(日本共産党衆院比例候補)  「国会へ行き、働く人守る法律つくる」
岩上愛(BABYの不当解雇とたたかう) 「たたかう仲間できたのが、一番の確信」



瀬戸 一年間大変な年だったと思うのですが、どうですか?
岩上 もう二〇〇九年。ちょっと早いですね。二〇〇七年の十二月十五日に解雇されたので、ちょうど一年と半月です。
 私たち、BABY三宮店でアルバイトとして働いていた四人が解雇されたんですが、理由は、店長の独断的なもので、四人が「気に食わない」というだけでした。
兵庫労連に相談し、神戸地域労組にも入り、不当解雇撤回を求めてたたかいをはじめました。BABYのお客さまも、インターネットのミクシィで知って、応援にかけつけてくれました。気がつけば、メーデー、全国青年大集会や、街頭宣伝、新聞、ネットムービーなどで多くの方にたたかいが広まりました。
 思ったより長いたたかいになりました。昨年十一月、労働審判で申し立てが棄却に。精神的にボロボロになった時期もありました。
 でも、労働組合やBABYのお客さまなど支援してくれたみなさんの励ましは、私にまた勇気と希望を与えてくれました。
 今年は本裁判でたたかうことになりまし。一月三十日には最初の公判です。
瀬戸 たたかいをつづけながら、新しい店では店長として活躍されているそうですね。
岩上 BABYでいま働いている人たちがいじめなどにあったとき、すぐに話を聞けるようにしたいと思って、同じビルの店に再就職しようと思いました。
 「会社を訴えている人はあぶない」なんていって断られた店もありますが、いま働いているメンズ服の店-BABYは六階でこの店は二階です-には、採用面接の際に「私は労働組合員です。いま、不当解雇撤回の運動をし、相手を訴えています」とはっきりいいました。でもここの社長は「そんなのは関係ない」と採用してくれました。十月から、はれて店長になりました。
瀬戸 いい経営者もいるんですよね。
岩上 この一年間、活動してきた中で、得た一番大きなものは、人とのつながりに確信を持てたということです。いっしょにたたかってくれる仲間ができたということです。
 「人を信じる」ってちょっと怖いことじゃないですか。でも、解雇とのたたかいは、自分一人では絶対できないと思います。
瀬戸 私が岩上さんに初めて会ったのはネスレ争議の支援集会でした。これまでの支援集会に来ないようなタイプの人が二人いるのが見えたんです。後で、兵庫労連サイトに載っている相談事例のページを見て、「あっ、この間の人たち。小さい職場で声をあげてるんや」とびっくりしました。
 神戸の西区でもナブテスコという新幹線のブレーキなどをつくっている会社があるんですけど、昨年春、そこで三年以上勤めているのに派遣のままだった二人の労働者が、直接雇用を求めて労働局に申告したら、会社はその夏に雇い止めにしました。それも二人の派遣会社からきている人全員の首を切ったんです。次の日から別の会社から派遣労働者がきて働いています。
 二人は「わしらは人間扱いされてない。古くなった部品のように簡単に取り替える。守ってくれる法律もない」-現在の法律では違反にならないi「こんなおかしいことは許されへん」といって、JMIUの組合に入って、たたかいをはじめています。
 この間、この二人に会ったら「ぼくのこと、あんまり持ち上げんとってな。特別なことやってるんとちゃうねん。たまたまあの職場でひどい目にあったから、ものをいうんや。瀬戸さんは、国会議員になって法律を変えてほしい。ナブテスコには昔から正社員の中にも共産党でたたかっている人もいる。それぞれの立場でがんばって、ぼくはぼくでしかできないことをしているだけや」といいます。
岩上さんのたたかいも、最初は二人でしたっけ?
岩上 そうです。それにもともといっしょに働いていた子、さらに、いじめでやめた子が加わり、四人になりました。
瀬戸 みんなの思いを、岩上さんが代弁してくれているのかな。
いろんな集会で岩上さんも「この問題は、私一人の問題じゃない。みんな同じような目にあっている。そのためのたたかいです」といってますよね。
 『蟹工船』の時代とは違うけど、いまは、たった一人でもがんばってみよう、二人で、三人で立ち上がるんだけど、それをたくさんの人が支えるー
いまの団結ってこういう形なんですね。
 それぞれのたたかいが共感しあって、広がっていく、それが大切なのかな?と岩上さんを見ていて、思います。

声上げなくては変えられない

瀬戸 いま、非正規の人がおおぜい首をきられている。独身で、寮を追い出される人もいるし、家族・子どものいる人もいます。こんな大変な状況に追い込まれた人がいる。
 岩上さんも、母子家庭で経済的ゆとりがなくて、高校に進学せず、中卒でアルバイトに出て、初めてもらったお給料をお母さんにわたした、という話をしてましたね。
岩上 十代のころは、社会の「常識」をそのまま受け入れていました。母親に楽をさせたいという気持ちしかなく、がむしゃらに働いていました。一つ目標をつくれば、それを達成するまでは、ほかのことに関心をもてない子でした。
 小学生のときから空手をやっていました。空手は「礼に始まり礼に終わる」という厳しい世界で、正義感も強かったんです。
 就職してみると、首を切られた人もいましたし、セクハラを受けてやめた子もいました。けれど、大人になるにつれ、感情が押し殺されて、「しょうがないんやろな」と思うようになってました。
 十四歳で社会に出たので早すぎたということもあるでしょうけど。
瀬戸 世の中のきたない部分を早くに知ってしまったんですね。でも、この一年はすごい変化ですね。
岩上 BABYであまりにもひどいいじめをみた瞬間に「よくないでしょう」と口に出してしまったんです。
 そのとたん、店長は、「こいつは自分の味方ではない」と感じて、一方的に私の首を切ったんです。「他人のことに足を踏み入れただけで、自分の人生がこんなことになるのか。なんで巻き込まれなあかんの?」と恨みつらみの気持ちででいっぱいになりました。
 けれど、その時はじめて、テレビで見るホームレスの気持ちや、息子を殺されて泣き叫ぶお母さんの気持ちが、「ああ、これ他人事じゃない」と思えたんです。
あまりにも理不尽な不当解雇にあって、相手に対する変な遠慮もとれてしまいました。
 正しいと思ったことをいってしまう、もともともっていた、隠れていた性格が出てきました。
瀬戸 自分を出せて、気分も楽になったでしょうね。でも、自分を出していった大変さもあるんじゃないですか?
岩上 たしかに顔も名前も出してのたたかいは怖いです。でも、声をあげなくては変えられない。
瀬戸 岩上さんが声をあげたことも、みんなを励ましているんだと思います。
ナブテスコの人もいっているように表に出てたたかえる人は一部だけど、いろんな人が手をつないだら、ものすごく大きな力になるっていうのを実感しました。

政治を変える力も大きくして
瀬戸 いまの法律では働く人の権利を十分に守っていません。でも、それなら、その法律を変える運動、さらには「政治そのものを変えようよ」というもっと大きな運動にもしていけると思います。
 なにより、日本中でおかしいと思っている人たちに、声をあげてみようと励ましている、大きな意味のあるたたかいですね。
 労働者派遣法が改悪された時、民主党も賛成し、マスコミも大きくは書かなかった。でも派遣で働く人自身が勇気を出して声をあげたことで、世論が大きく変わり、自民党政権ですら、改善しなくてはといわせるまでになってきました。
 儲かっているときは安い賃金で働かせ、景気が悪くなると首を切る、でも法律違反にならない。そんな法律の欠陥を大企業が最大限利用しています。
 こういう法律、政治を変えていくのが私のいちばん大きな仕事かなと思います。みんなに運動を広げていきたいと思います。
岩上 いま、二十三歳なんですけど、政治的な知識がまったくないまま労働組合に入りました。でも、かえって、世の中のいろんな仕組みが分かって、活動が面白いと思えるようになったんです。
 政治の動きに自分の生活が影響を受けている。首切りとか労働の問題も政治につながっているんだと最近、気がついたんです。それなら、どの党がいいのか、自分の目で確かめなくてはと思うようになったんです。
 戦争反対とか、解雇はだめとか、あたりまえのことをきちんといえて、社会を変えていこうとしている共産党ってすごいなと思いました。
 「赤旗」や「兵庫民報」は真実を伝えてくれています。私たちの思いもきちんと書いてくれました。真剣な思いは、伝えることができるんだ、と思いました。政治に関心が持てていない十代、二十代の若い人にも伝わればいいな、と思います。

争議に勝って、恩返しがしたい
瀬戸 今年の抱負は?
岩上 まずは自分の争議に勝つ。
 それから自分の争議が終わっても活動をやめず恩返しをしたいんです。ここまで育ててくれた母親も含め、いっしょにたたかってくれているお客さまや、これだけ費用や時間もかけて支援してくれる労働組合の方がた、瀬戸さんはじめ共産党のみなさんに、恩返しができるような年にしたいです。
瀬戸 すてきな新年の抱負ですね。
私は、必ず国会にいって法律を変える、みんなの力で政治そのものを変える年にしたいと決意しています。
 いっしょにがんばりましょう。
岩上 ぜひぜひ!がんばりましょう。


【ファッションは個性の”着こなし”】
瀬戸 岩上さんを支援する会のお花見で、BABYのお客さんから「この服を着るのは命がけなんです」といわれました。「街で勝手に写真を撮られたり、笑い者にされたりする」。でも、「みんなと違う服装をしているだけで、おかしいといわれるのが許せない」いってました。そんな感覚はすてきだなって、私は思います。こういう人たちなら、いじめも許さないでしょうね。
岩上 「個性」って絶対に必要だと私は思います。はやりのものを着る、友達と同じものを持つーそれはそれでいいんですけど、はやりを取り入れたら、それを自分流に変えていかないとみんな同じ顔、同じテイストになってしまいます。
本来のおしゃれってそうじゃないと思います。安い千円、二千円のTシャツを自分なりに着こなして、「それ、いくらするの?」「え!二千円?ありえない!」といわせるのがおしゃれだと思います。
瀬戸 わかる!
岩上 きょう着ているのは、「ロリータ」とは対になる「パイレーツ」というカテゴリーで、「王子様系」なんですが、街を歩くと、奇抜さゆえに勝手に写真を撮られたりします。でも私からみれば、ほかの人は「同じような格好をしてる。もったいない」と思うんです。
瀬戸 私も子どもから「いつまでミニスカートはくんや」といわれますけど、好きなんですから、一生、ミニスカートでがんばりたいです。
岩上 いいですね!ファッションの基本は自由です。自分の個性を出せる服を着こなせているかが一番大事ですよね。
瀬戸 ファッションって人格の大事な部分ですね。

【兵庫民報 2009年新春号より転載】
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知って得する 気分一新 ウオーキング⑨ 水中で大きく動かす

2008-12-23 22:38:39 | 赤旗記事特集
水中で大きく動かす

 ウオーキングが健康の保持によいからといっても、下肢が不自由な人は実践できません。
 また、普段は歩いていても足腰に痛みがあったりすれば、効果をもたらすのに十分な距離を歩くことはできません。
 そんな人には、水の浮力によって下肢の関節に負担があまりかからない水中でのウオーキングが勧められます。
 幸い、最近では室内温水プールを所有する市区町村が増えました。また、民間のスイミングクラブやフィットネスクラブにあるプールも利用することができます。
室内温水プールは、雨が降ったり、風が強く吹いたり、気温が高すぎたりといった悪天候でも、快適に運動ができます。
 ただし、水中ウオーキングをするには、適当な水深があります。深すぎれば呼吸するのも難しくなり、からだが浮きすぎて歩きづらいでしょう。逆に、浅すぎれば足や腰への負担が増えます。
 水面が、おなかから胸の高さになるぐらいがちょうどよいといえます。
水中では浮力があるため陸上ではやりにくい歩き方ができて、いろいろな筋肉を鍛えることができます。まず、“もも上げ歩行”をします。ひざをできるだけ高く上げ、足の裏で水を踏みつけるようにして歩きます。おしりの筋肉を活動させることができます。
 次に、“けり上げ歩行”をします。足の甲で水をけり上げるようにして歩きます。ひざを伸ばすももの前がわの筋肉を働かせることになります。
また、“横向き歩行”をします。横向きになって左右の足を開いて、肩の線が水面にくるくらいひざを曲げて立ちます。
 両腕は左右に広げます。その姿勢から、手のひらを下方へ下げながら伸び上がるようにして、前方の足へ後方の足を近づけます。
続けて、両腕を広げ、前足を横へ広げ、ひざを曲げます。ももの横の筋肉や腕の筋肉が鍛えられます。
 心臓を適度に働かせる主な運動としては、陸上でのウオーキングよりも上体をやや前傾し、腕を振って速めに歩きます。
水の抵抗があり、陸上よりも速くないのですが、運動は強くなります。
心拍数が1分間に100拍から120拍ぐらいになるように歩きます。疲れたらゆっくり歩きます。
 20分間ぐらい続け、10分間ほど休んでもう一度20分間歩けぱ、1日の運動としては十分です。
 注意すべき点は、いろいろありますが、プールの決まりを守ること、プールサイドは滑りやすいのでゆっくり歩くことが肝要です。



水中ウオーキング50m(25m往復)10回反復
インターバル形式の水中ウオーキングの心拍数変動(福崎と宮下、2000年)
*歩くスピードが速くなれば心拍数も増加。どの年齢の人でも、やや速く歩けば十分に効果の上がる運動強度になります

(宮下充正・東京大学名誉教授)
【しんぶん赤旗日曜版(2008年12月21日付)より転載】
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尼崎市議会12月議会が閉会 県立塚口病院の統合・再編問題など議論

2008-12-19 17:47:52 | 予算・税金・消費税・社会保障など
尼崎市議会12月議会が12月17日に閉会。
県立塚口病院の統合・再編問題、指定管理者制度、保育所の民営化などを議論。市の姿勢が、市民の声に応えず、県や民間業者に及び腰であることが浮き彫りになりました。


健康福祉委員会から共産党の議員である義村玉朱さんが委員長として委員会の報告。
市民の声を委員会で反映するため委員長としてがんばったことがうかがわれます。








【ニコニコ動画】尼崎市議会 義村玉朱委員長の報告
見てやってください。
コメント (1)
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厚生労働省が「派遣切り」や「期間社員切り」を防止する異例の通達

2008-12-18 21:21:08 | 働く権利・賃金・雇用問題について
厚労省通達の活用で「非正規切り」止めよう

厚生労働省は、「派遣切り」や「期間社員切り」を防止する通達とパンフレットをだしました(2008年12月9日)。非正規雇用労働者と日本共産党のたたかいが政治を動かしました。通達の積極的な活用法を考えてみるとー。

「しんぶん赤旗」日曜版 2008年12月21日付けに掲載されました。

1、労働契約法や判例をふまえて
 今回の通達は、労働契約法が3月から施行されているもとで出されたものです。
解雇や「雇い止め」、労働条件の切り下げなどについて通達は、「労働基準法等に違反しない場合であっても、労働契約法や裁判例等を踏まえ適切に取り扱われる」よう「啓発指導」をおこなうとしています。
 とくに、期闇社員、派遣・請負社員などの有期雇用労働者の「雇い止め」については、「使用者に対し積極的に助言・指導」をおこないます。

2、契約期間が残っているのに「やめろ」?
 「やむを得ない事由」がないかぎり、契約期間中に解雇することはできません(労働契約法17条)。解雇の有効性は、正社員の場合よりも厳しく判断されます。

3、契約期問満了で「やめろ」といわれたら?
 期間満了による「雇い止め」も乱用すれば違法です。
 契約更新を重ねて実質的に正社員と働き方が異ならない場合や、従事している仕事が恒常的なものであり、長く働けると思うような状況がある場合は、“期限がきたから”といって契約更新を拒否(「雇い止め」)することはできません。

4、派遣先の仕事がなくなったから契約解除?
 派遣先との契約が解除されたからといって、派遣会社が即座に派遣労働者を解雇できるものではありません。
 派遣先企業は関連会社などでの就職をあっせんしなければなりませんし、派遣会社は新たな就職機会を確保する必要があります。

5、派遣先から「寮を出ていけ」といわれたら?
 寮から出ていく必要はありません。派遣先企業と派遣会社は、離職後も一定期間の入居について配慮しなければならないからです。
 いすず自動車など、労働者のたたかいで会社が方針を変え、寮に住みつづけられるようになった例が生まれています。

6、内定取り消しがあった場合は?
 内定は、すでに労働契約が成立したと解されるため、よほどの理由がない限り、取り消すことはできません。
 取り消す場合は、解雇権の乱用にあたります。(労働契約法16条)


12月9日に出された厚労省通達は2種類あります。
①職業安定局長名の「非正規労働者、高年齢者、障害者、外国人労働者等の離職等に係る支援等について」
②労働基準局長名の「経済情勢の悪化を踏まえた行政運営について」

通達にもとづいてパンフレットが作成されています。
いずれも厚労省のホームページ、「報道発表資料」12月9日分に掲載されています。


【ダウンロード】

【経済情勢の悪化を踏まえた適切な行政運営について】
【非正規労働者、高年齢者、障害者、外国人労働者等の離職等に係わる支援について】
【事業主のみなさまへ(パンフ)】
【厳しい経済情勢下での労務管理のポイント(パンフ)】
【有期労働契約の締結、更新及び雇い止めに関する基準について(パンフ)】
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