世界最小のX線ビームを開発! 生きたままの細胞を電子顕微鏡のレベルで観測可能に!
世界で最も小さい直径7ナノメートル(ナノは10億分の1)のX線ビームの形成に、大阪大と理化学研究所などの共同研究チームが成功しました。X線顕微鏡に使えば細胞の「レントゲン写真」の撮影が可能になり、新薬の開発などに活用できるといいます。科学誌『ネイチャー・フィジックス』電子版(22日付)で発表しました。
X線顕微鏡は調べたい物質にX線ビームを照射して分析、画像化します。X線は電子顕微鏡で使われる電子線に比べ透過性が高く、細胞のように水分を含んだ物質も観察できるのが利点ですが、電子線よりビームが太いのが難点でした。
大阪大の山内和人教授らは、X線を反射させ一点に集める集光ミラー(鏡)表面の凹凸を原子レベルで削って滑らかにした上で、別のミラーを組み合わせて誤差を補正。高強度のX線照射が可能な大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県佐用町)で、理論上の限界値とされていた10ナノメートルより小さなビームを実現しました。
山内教授は「生命科学だけでなく、先端材料の開発にも応用できる。今後は1ナノメートルのビームを目指したい」と話しています。
大阪大が開発した特殊なミラー。X線の波を補正し、世界最小のX線ビームを実現した。
「しんぶん赤旗」日刊紙(2009年11月29日付より)
医療や先端材料の開発などの実際の応用は、これからでしょう・・・。でも期待が持てますね。
蛍光タンパクなどの活用でも、ミトコンドリアなどの細胞の生きた活動がより詳しく解ってきています。
科学技術の発展のためには、このような基礎研究が大事なのでしょうね。
【参考】健康のカギを握るミトコンドリアの新常識(サイエンスZERO)
世界で最も小さい直径7ナノメートル(ナノは10億分の1)のX線ビームの形成に、大阪大と理化学研究所などの共同研究チームが成功しました。X線顕微鏡に使えば細胞の「レントゲン写真」の撮影が可能になり、新薬の開発などに活用できるといいます。科学誌『ネイチャー・フィジックス』電子版(22日付)で発表しました。
X線顕微鏡は調べたい物質にX線ビームを照射して分析、画像化します。X線は電子顕微鏡で使われる電子線に比べ透過性が高く、細胞のように水分を含んだ物質も観察できるのが利点ですが、電子線よりビームが太いのが難点でした。
大阪大の山内和人教授らは、X線を反射させ一点に集める集光ミラー(鏡)表面の凹凸を原子レベルで削って滑らかにした上で、別のミラーを組み合わせて誤差を補正。高強度のX線照射が可能な大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県佐用町)で、理論上の限界値とされていた10ナノメートルより小さなビームを実現しました。
山内教授は「生命科学だけでなく、先端材料の開発にも応用できる。今後は1ナノメートルのビームを目指したい」と話しています。
大阪大が開発した特殊なミラー。X線の波を補正し、世界最小のX線ビームを実現した。
「しんぶん赤旗」日刊紙(2009年11月29日付より)
医療や先端材料の開発などの実際の応用は、これからでしょう・・・。でも期待が持てますね。
蛍光タンパクなどの活用でも、ミトコンドリアなどの細胞の生きた活動がより詳しく解ってきています。
科学技術の発展のためには、このような基礎研究が大事なのでしょうね。
【参考】健康のカギを握るミトコンドリアの新常識(サイエンスZERO)