きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

水のウソ・ホント 4回目 電子レンジは水分子の振動

2008-08-31 22:09:39 | 赤旗記事特集
電子レンジは水分子の振動

水のウソ・ホント 4回目


 知人の中国人が来日して自己紹介したとき「電子レンジのチン(陳)です」と言い、座を和ませたとか。「チンして」が通じるほど、電子レンジは各家庭で汎用されています。「チン」の仕組みはアンテナから電波を出して水分子を振動させ、その摩擦熱で食品を温めるというもの。手や足を擦って暖をとることに似ています。チンするとき、陶磁器は電波を素通りさせ食品だけ温めるので○、金属は電子をはね返すので×。アルミホイルなどに食品を入れて、長い時間電子レンジで調理すると発火の危険があります。ご注意を。
 大阪市消費者センターのホームページによると、コンビニ弁当をプラスチック容器のままチンすると、一部の容器からPTBBA(パラターシャルブチルベンゾイックアシッド)など、化学物質が容器から食品に移行することを確認しました。
 必要最小限の温め時間では低濃度であり人体に害はないとのこと。「チン」の時間が長すぎないように注意したほうがよいでしょう。
 私は、電子レンジで調理するときには、フタも陶器の皿やどんぶりを使っています。「もったいない」で育った団塊世代としては使い捨てのラップやペットボトルには抵抗感があり、頻繁には使っていません。身近な「エコ」だと思います。
 ちなみに、波導水、磁気水、酸化還元水、π(パイ)ウオーター、遠赤外線効果など、首をかしげる宣伝を聞きます。ニセ科学にご用心。
(近畿水問題合同研究会会員) 中村寿子
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水のウソ・ホント 3回目 アルカリ水は身体によい?

2008-08-31 22:03:31 | 赤旗記事特集
アルカリ水は身体によい?

水のウソ・ホント 3回目


「ニセ科学」の例を一つ。
 「アルカリイオン水は偏食・肉食で血液が酸性になるのを防ぐから身体に良い」。ちょっと待って!
 アザラシなどの動物ぽかり食べてきたイヌイット民族の血液は酸性でしょうか?
 アルカリイオン水を作る機械の原理は水の電気分解です。水分子は、そのごく一部が、プラスの電荷を持つ水素イオンとマイナスの電荷を持つ水酸イオンに分かれます。水に電気を通すと、マイナス電極に水素イオンが引き寄せられて気体(水素)となって泡になり、水酸イオンが電極付近に残って弱いアルカリ性になります。
 このような水は胃の中で胃酸によって酸性になり、小腸へ到達するころには消化酵素などにより弱アルカリ性に、大腸では微酸性になります。
 血液のPH(酸性かアルカリ性か)は水や食物で簡単に変化するようなヤワなものではありません。また、電気分解してアルカリ性にした水は、密閉しないで放置しておくと、空気中の炭酸ガスを溶かし込んで中性になります。
 アルカリ「イオン」水が入用なら水に重曹をほんの少し溶かし、酸性水が入用ならお酢を水に垂らすー。これで十分。両方とも、台所まわりの洗浄剤や野菜のアク抜きとして使えます。リトマス試験紙を買って、飲食品や洗剤の酸性・アルカリ性を調べてみると面白いかも。夏休みの自由研究にいかがですか?

(近畿水問題合同研究会会員 中村寿子)
(つづく)

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水のウソ・ホント 2回目 科学の衣を着たオカルト

2008-08-30 21:11:45 | 赤旗記事特集
科学の衣を着たオカルト
水のウソ・ホント 第2回目です。


『水からの伝言』なる本をご存知ですか?
 インターネットでも話題になっていました。
 「『ありがとう』という文字を見せた水は美しい氷の結晶ができ、『ばかやろう』を見せると醜いばらばらの塊になる。」というのです。しかも、この話が少なからぬ小学校で道徳として教えられてい
るー。「変だ」と言った生徒が先生からしかられ不登校になったとか。教育充実を要求する質問のなかで肯定的にとりあげた国会議員まであり、がく然としました。
 二〇〇六年三月には、日本物理学会の研究者有志が、放置できない重大な社会問題としてこのような「ニセ科学」の仕組みや受け入れられる背景等を議論するシンポジウムを開催しました。大阪大学の菊池誠教授は、ホームページで「教育への大きな脅威であり決して認められない」と警告、山形大学の天羽優子准教授は、水に特化したニセ科学批判と本当の水に関する科学についてホームページで解説されています。
 ウソを根拠にしては、科学的な思考の形成に決定的なマイナスをもたらします。文部科学省や各自治体の教育委員会は「日の丸」掲揚には介入しても、ニセ科学を抑止する教育政策を持っていないようです。学校の先生たちの科学的判断力、「なぜ」と疑う前向きな思考が奪われつつあるのではと、筆者も危機感を覚えます。

(近畿水問題合同研究会会員 中村寿子)
(つづく)
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水のウソ・ホント 水に係わる問題を身近なものから・・・

2008-08-30 12:59:38 | 赤旗記事特集
水のウソ・ホント
8月の下旬から、「しんぶん赤旗」日刊紙の近畿面に、水に係わる問題を、身近なものから取り上げて考えるコーナーが掲載されています。

ダム問題や地球環境問題など、「水」に関心が高まっています。猛暑が続くこの夏、日本科学者会議会員で近畿水問題合同研究会会員の中村寿子(としこ)さん(59)を著者に、身近なものから考える「水」問題をシリーズで掲載。

まず、第1回は・・・
鉄管ビールよ、再び~水道水を飲む


湧水(ゆうすい)や渓流の水をポリタンクでくんできて飲む人がかなりいます。「何日くらい飲めますか?」と、よく相談を受けます。
 水道水は警戒して沸騰させるのに、湧水や渓流の水の微生物には鈍感な人が多いですね。人による汚染がない山の中でも、野生動物の往来があります。野生動物は多くの病原生物を持っており、中には、人に感染すると重症になる種類も。エルシニアやリステリアなどの細菌、エキノコッカスなどの原虫がその例で、非常に運が悪い人は感染します。
 私事ですが、甥(おい)とその同級生たちが小学生のころ、長野県の山の湧(わ)き水を飲んでひどい嘔吐(おうと)や下痢を起こし入院したことがあり、原因はエルシニア感染だったそうです。
 大量の輸入品や国を越えた人の往来に混じって「来日」した、外国産の病原生物も広く国内に定着しました。そのひとつ、病原性大腸菌O-157の遺伝子は、都市河川から見つかることもまれではないそうです。同じく外来種のクリプトスポリジウムという原虫については、厚生労働省が、水道水から感染を起こした教訓をふまえて、水道の処理に関するきめ細かな指針を作成しました。
 おいしい谷川の水は沸かしてお茶かコーヒーに。逆に、にごりを丹念に除去し、消毒剤を入れた水道水のほうが生でも安心です。
 私が子どものころ、皆「鉄管ビール」と言って、蛇口に口を近づけて水道水をごくごく飲んでいました。私は今も鉄管ビール愛飲者ですが、一般に飲み水はボトル入りという先入観がかなり広がっています。残念です。
(つづく)

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医療危機を解決しよう 県民シンポジウム 続編

2008-08-25 13:17:11 | 予算・税金・消費税・社会保障など
医療問題を話し合ったシンポジウム。パネラーの人たちの発言の紹介。

1、小島修司さん。開業医のお医者さん。兵庫県保険医協会の副理事長をしています。
開業医と立場から、発言しました。



2、藤末護さん。東神戸病院の医師。全日本民意連副会長。神戸健康共和会理事長。
「医師の過重労働と医師不足の現実」と題して、パワーポイントを使って発言。



3、今西清さん。兵庫自治労連の書記次長。
「地域医療の中核機関としての公立病院の充実を」と題して発言。



4、森垣修さん。「但馬の医師確保・公立病院を守れ」副会長、たじま医療生活協同組合副理事長。
「『医師確保・公立病院守れ』但馬大運動」と題して発言。



【会場からの発言】
○神戸再生の高田さん


○県会議員のねりきさん。


○尼崎の宮田さん(塚口県立病院の廃止反対の運動)


○芦屋市民病院存続の運動から


○三田市民病院の運動から


○播磨町の運動。中西町会議員。


○高砂市の運動。小松市会議員。


○介護職員からの発言。


【会場からの発言に応えて、パネラーが発言】




休憩をはさんで、約3時間の充実したシンポジウムでした。
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