日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

その人

2010-11-10 14:54:26 | 東京
僕は別に自分のことを知ってもらおうと思ってモノを書いたり、
ブログを更新したりしているわけではないので、
あまりブログの内容についていろいろ考えたりすることはないのだが、
今日はふと、自分を客観視することがあったので書いてみる。

その人は今僕が通っている大学院の先輩ということでゼミに現れ
自分の経験をゼミ生に話す、という名目で話し始めた。
彼は僕よりも少し年上(だと思う)で、もうアメリカで20年近く働いている。
日本の商社を辞めて転職したあと、アメリカの大学院で勉強し、
MBAやCFAの資格をとり、世銀などの国際機関に就職し、
アジア銀行などで働きつつ、現在は米国のミクロクレジットを扱うような
銀行の副社長になっている。キャリアだけでも、なかなかうらやましいものだが、
本人もアメリカでの生活が長いせいか、英語力はもとより、
交渉術にたけた、自信家な人間だった。

日本人が海外で働くとき英語がカギになる、とか
日本人は交渉ができないからダメだ、とか
自分は国際機関に長くいたせいでどこの国でもトップに
なる人材とネットワークを持っている、とかそういう
ことを言って、話を聞いていたゼミ生を感心させていた。

僕もそのこと自体はすごいな、と思うのだが、実際として僕は
そういうキャラではないし、そもそもアメリカ人と交渉したり、
流暢に英語を喋ったり、あとあちこちにネットワークを戦略的に持ったり
できないので、まったく他人事として聞いていた。
社会で成功するために必要なこと、アメリカで成功するために必要なこと
そんなことは実は具体的にあって、それに向かってがんばれば
いくらかは誰でも成功するのかもしれないのだが、なんだか、僕はそんな
基準で人生を考えているわけでもなく、ああ、そうですかと
言うしかないのだが。

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