日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

東京3日目

2015-06-02 22:39:22 | 東京
東京三日目の夜は、昔の同僚の女性(もう60歳過ぎの人)に
誘われて恵比須駅近くのおすすめのうなぎ屋に行ってみる。

パリにもうなぎ屋は一軒有名なのがあるが、やっぱり日本の
本格的なうなぎ屋の味とはちょっと違う。たまに無性にうなぎが
食べたくなる時があるので、かなり期待してお店に行く。

待ち合わせ時間が6時半だったので、話しても話してもなかなか
遅くならない。実は僕は東京にいたときはかなり夜型の人間だったので
いつも9時ぐらいから食事してたっけ。運ばれてきたうなぎは
何と言ったらいいのか、日本ならではの繊細な味付けで
連れてきてもらってよかったなあ、と思うことしきり。

僕は彼女に最近読んだ和辻哲郎の本の話をした。
彼女は図書館に勤めていただけあって文献の話が好きなのだ。
それは和辻哲郎がイタリアの古い史跡や寺院を巡っては
すぐれた芸術作品やギリシャローマ文明の足跡を鑑賞する本だ。
まるで和辻の目になったような錯覚を覚えるような本だ。
まるで和辻とともにイタリアを旅行し、まるで和辻とともに
窓の景色のイタリアらしい、何もない緑の野原を見ているような。

こんな紀行文一つでも、和辻はなんと感情豊かに
そして同時に深い洞察をもって書きしたためる人間なんだろうか?

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