日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

東京1日目

2015-05-28 23:11:24 | 東京
急きょ決まった出張で、5日間の東京出張へ。
正味働くのは3日間で、あとは移動日。なんかもったいないなあ。

土曜の夜のフライトに乗り、日曜の午後3時に羽田空港に到着。
年末以来の東京だったが、空港のビルを出るなり、梅雨の前の時期に特有の、
暑さのこもった空気に包まれる。

モノレールに乗って、浜松町に移動。僕はこれまで何度となくこの
東京モノレールに乗ってきた。最初の就職試験を受けに東京に来た時以来だから
もう20年以上この景色を知っていることになる。

空港整備場を過ぎると、高速道路に囲まれた水辺の景色が広がる。そこには小さな、
引き潮の時間に現れる砂州があり、いつも野鳥が集っているのだが、
その日も何羽かの小さな海鳥が集っていた。なんだかそんな景色を見ると
ふと安心した気持ちになる。

窓の景色は相変わらず倉庫であったり、海沿いの水路に立つ高層ビルだったり。
ふと岸壁に座り込んで、帽子をかぶって、釣竿を垂れているおじさんが一人目に入る。
不思議なのだが、以前もこうしてモノレールの窓から、こうして
漫然と釣り糸を垂らしているおじさんの姿を見た気がする。同じような恰好、
同じような場所だ。

でも、それはきっと同じ人間ではなく、だれか他人が釣りをしているだけなのだ。
ただ見ているだけでは、なんだか時が止まったような気がする。
窓の外はだんだんと高層マンションが立ち並び、空港のターミナルも新しくなり、
僕もいつの間にか46歳になった。だが、こうやって釣り人だけはいつまでも
同じようなままで変わらないような気がしてならない。

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