日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

フランス語の壁と日本社会の出口?

2005-09-24 05:40:36 | パリ左岸
夕方頃、なんか知らないけど同僚の
ヴァレリーと話をしていたら、チュニジアの
話になって、ヴァレリーがチュニジアでの
体験を身振り手振りを交えながら熱演し始めた。
チュニジア人の家庭に呼ばれたら、
髪が綺麗だと誉められながら、髪を櫛で
勝手に梳かれたとか、チュニジアでは
「あなた」とか「君」とか呼ばれず、
どんな他人からでも「私の娘」と
いつでも呼ばれていたとか。

彼女は生粋のパリジェンヌなんで、20歳
ぐらいの頃、90年代初頭は毎週、あちこちの
パーティーに明け暮れたらしい。その頃の話なんかも。
パリ在住の外国人の映画監督と交流があったらしく
その映画監督についてパリ中で週末に開かれる
パーティーの情報を察知するやいなや出かけて
行っていたらしい。エチエンヌマルセルの
レ・バンや、その他もろもろのクラブ巡り。
まだ彼女は若いんだけれど、もうパーティーには
飽き飽きしているらしい。うらやましい。

そして日本社会とフランス社会の比較論など
話してたんだけれど、悲しいかな、フランス語が
次の文章で止まってしまった。

「日本が国際連盟を脱退した」

こんな簡単な文章なのに、フランス語が出てこなかった。
大体、国際連盟ってなんて言ったっけ?フランス語で。
あと脱退ってどんな動詞だったっけ?
まだまだ修行が足りないなあ。アリアンス・フランセーズ行こうっと。

日本社会で思い出したんだけれど、僕が日本にいた頃、
今思うと、日本社会の閉塞性についていけなくて
(というか、うまくついていける人がいるんだろうか?
社会にうまい具合に適応していて、日本社会に100
パーセント満足している人がいるなら、是非会ってみたい)
たまに、「ああ、日本人であることをやめたいよ~」
みたいなことを思ってたっけ。
日本人であることを一瞬やめる。
サラリーマンであることをやめる。
大人であることをやめる。ダメ男であることをやめる。
究極は、自分であることをやめる、か。



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