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日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

カフェというもの

2007-01-18 08:24:36 | フランス
カフェについて。なんて普段当たり前すぎて何も
考えないのだが、敬愛する種ともこ先生が最近、ブログで
次のように書いていた。

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カフェラテ飲みながら往来を眺めてると、何となくわかったことがあるの。
それはカフェって敗残者の気分をステキに味わえるところなのかも、ってこと。
凱旋門やシャンゼリゼの見えるカフェでコーヒー飲んでる人も多分挫折の味を
楽しんでるんじゃないでしょうか。ワタシの目の前にはマツモトキヨシと
パチスロと無国籍料理居酒屋の看板しかないけど、人生バラ色じゃないわ、
とかつぶやきながらコーヒー飲むのが超楽しかった。
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フランスに住んで、もう通算7年ぐらいになるが、いまだに
カフェに馴染めない。というかカフェなんか入らない。
結局、人生の敗残者になることを深層心理で避けてるのかも、自分。
ていうか、負け組みでも勝ち組でももうどっちでもいいんだけど。
それ以前にカフェってそんな重要か? カフェって何?



地下鉄のチケット

2007-01-13 06:25:50 | フランス
雑誌を読んでいたらヨーロッパの地下鉄
初乗り料金ランキングが出ていた。
欧州の主要都市の平均価格は2ユーロ。
もっとも高いのがロンドンの5,90ユーロ。
次がベルリン、2,10ユーロ。パリが1,40ユーロ。
アテネが1,25ユーロ、マドリッドが1ユーロ。
と案外、パリは公共交通機関の物価が都会なのに安いのだ。

関係ないが、フランス語の会議が3時間も
続いてすごい今日は疲れた。早口でまくしたてる
フランス語についていくのも大変なうえに、それにあわせて
反論したり自分の意見を言わないといけない。
かつ、自分の意見を流れるようなフランス語で言えなくて
またストレス。こりゃ、疲れるよな。

フランスは雨が降ってます

2006-12-06 07:17:55 | フランス
ということでフランスというかパリ市内なんだけど
今日は一日中湿っぽく、冷たい雨が降ったり止んだりする
天気でした。カラッと晴れた夏の青空が懐かしい。

雨だとすぐ思い出すのがノルマンディー。
留学していた大学生時代に一人で年末・年始にバスと電車
旅行をしたのだが、カンからバスでオンフルールへ行き、
オンフルール、トルービルで夜を明かし、その後
またバスに乗ってルアーブルに移動、ルアーブルからは
ルーアンまで電車に乗って移動したっけ。

その間ずっと雨が降っていた。降ったり止んだり、止むと
素晴らしい青空が何もなかったように広がる。
ノルマンディーの冬特有の天気。
昔、読んでいたトーべ・ヤンソンのムーミンシリーズで
「静かなのが好きなヘムレンさん」という話があるのだが
ヘムレンさんは雨の日も晴れの日も延々と読書をする。
誰にも邪魔されず。そんな話を思い出した。ああいうヘムレンさん
みたいな不動の、何が起こっても微動だにしないキャラクターも
いいよな、などと思う。
教養だけつけて、それが何も社会の役に立っていないが。
知識も体力もすべては社会に還元するため、とは僕の
父が言っていた言葉。どっちもあんまりないが。

懐かしいノルマンディー

2006-11-26 06:33:10 | フランス
懐かしいなんて書くと、まるでノルマンディーを
さも知っているようだが、そんなに知っているわけでもない。
テレビを見ていたら、FRANCE 2でノルマンディーの中心都市
カンから歌番組の中継をしていた。カンにゆかりのある歌手やら
俳優やらが出てきてはノルマンディーはこんなに素晴らしいとか、
ノルマンディーの訛りはこんなに魅力的だとか話していた。

初めてフランスに留学したとき住んでいたのは他でもないこのカンの街。
今でも留学時代に友達になった日本人やら、カンに住んでいる人と
本当にたまにだけど連絡を取る。
ノルマンディーの曇った秋空や、暗い乾燥した冬の空気や、
春先のまぶしい自然やら、初夏の小麦畑なんかいろいろ見ることができて
本当に留学時代は楽しかった。
そういう思い出が今のSOUTIEN MORALになっているのかな
などと思う。

カンの街は空襲にやられてあまり古い建物が残っていない。
それでもたまに木造りの家(コロンバージュと言っているやつ)
が街角に時々残っている。そして大学都市らしく映画好きが通うような
名画座が幾つもあったりしてなかなかいい街なんだよな。

スト・スト・スト

2006-11-08 15:49:05 | フランス
今日はフランス国鉄の全国的規模のスト。
地方出張が中止になったり、ロワシー行きの電車が
動かなかったり、と大変なのだ。
スト自体は月曜の朝にはもう話が伝わってきていたので
驚くに越したことはないのだが。
まあ、一日静かに過ごすか。

写真はモンパルナス駅前。

シャルロットゲンズブールの新作映画

2006-10-31 06:44:27 | フランス
シャルロットゲンズブールの新作映画、
PRETE-MOI TA MAIN(あなたの手を貸して)
が明日から公開、ということでテレビでもネットでも
あと地下鉄のポスターでも大々的に宣伝している。
コメディアンのアラン・シャバとの軽いタッチのコメディー
なのだが面白そう。

予告編を今朝もテレビでやってたが
シャルロットが控えめな、内気な女性を演じるのではなく、
はすっぱな、ああいうのなんて言うんだろうか、がらっぱち、か
そういう快活でスレた女性を演じているのだが、彼女の
可憐さも手伝って全然下品じゃない!
「セックスは3人でやるのが好き」とかそういうドキッとするような
台詞を言ったりするんだけど、全然いやらしくないのだ。
そうえいば彼女の出世作、『小さな泥棒』でもシャルロットは
学校帰りに下着をまんまと万引きする場面があるんだけど、
あまりにあっけらかんとして万引きするんで見ているほうも
そういうもんなんだ、と妙に納得してしまったっけ。
そう、不思議な説得力のある演技なのだ。

フィクションとはそもそも

2006-10-11 05:14:00 | フランス
珍しくパリで日本の現代演劇が行われるというので
重い腰を上げて見に行く。滅多にない機会だしね。

ということで見たのだがこれがすごくつまらないのだ。
なんか舞台上で起こっていることにことごとく共感できない、
というか感情移入もできない。フィクションっていったい
なんだろう、なんて自己を省みてしまったぜ。
役者さんたちが笑ったり時には傷ついてセンチメンタルに
なったりするんだけど、どうしてそんなくだらない冗談に
爆笑するんだろう、どうしてそんなことが悲しみを誘うのだろう、
と見ているうちに疑問というか舞台への突込みが次から次へと沸いてきて困った。

ホント、困ったぜ。ちょっと弘兼憲史のマンガを読んだときのような気分。
「誰もそんな時計、かっこいいと思わないよ」
「誰もそんな不細工なOLと恋に落ちないよ!」
と弘兼ワールドの中だけで繰り広げられる価値観と
自分の価値観とのせめぎあいで大変なのだ、あのマンガ。

シャルロット・インタビュー

2006-09-04 05:01:50 | フランス
FNACに本を買いに行ったら、fnacが発行している
フリーペーパーにシャルロット・ゲンズブールのインタビューが
あったんで、つい取ってくる。

フリーペーパーはEpokというタイトル。シャルロットの
ニューアルバムへのインタビューが巻頭見開きで載っている。

-あなたは英国人とフランス人の両親を持っていますが、
英国文化や英語に対してあなたはどういう関係を持っていますか?

(シャルロット)
私はロンドンで生まれたし、私の親族の半分はみな英国人。
でもこれまで私はこのことを強調したことはありませんでした。
どちらかというと、父方のルーツであるロシア系であることを
話すことが多かったと思います。

英国に関して話すときはいつもちょっとしたためらいがありました。
というのも、家族の中で「英国人」はいつも私の母親であって
私ではなかったから。そのことを認めるのに苦労したけれど、今は
英語で歌うことはフランス語で歌うぐらい自分のものになりました。

英国文化や英語と私の関係はいつも奇妙なものでした。いつも私の
すぐそばにある文化だけれど、私はいつもフランス人アクセントで
英語をしゃべっていたし、それを直す努力もしなかったし。

シャルロット・ゲンズブールのニューアルバム

2006-08-24 06:27:04 | フランス
テレビのニュースを見ていたらどこかで見た顔、
シャルロット・ゲーンズブールだった。
8月28日になんと20年ぶりのセカンドアルバム
「5:55」が発売になるという話題。なんかいいタイトルだなあ。

映画にはコンスタントに出ている彼女、今月も
「science des rêves」というガエル・ガルシア・バーナルとの共演した
映画が封切りになっていたが、歌となると
自身の主演映画「love etc.」の主題歌を歌って以来じゃないか。
もちろんマドンナのアルバムに参加したり、エチエンヌ・ダオー
とデュエットというのはあるが。
ということで発売が楽しみなのだった。

http://www.myspace.com/charlottegainsbourg


象のババールの作者~ローラン・ド・ブランホッフ

2006-08-19 05:49:42 | フランス
マジョルカのことばかり書くのもちょっと飽きてきたので
ここらでちょっと一休み。

『象のババール』とはフランスの有名な絵本だが
その作者であるローラン・ド・ブランホッフのインタビューを
最近読んだ。今年81歳になる彼は『象のババール』シリーズを
もう60年以上も書き続けている。80年代からニューヨークに
移り住んでいる彼は現在はアメリカの出版社から絵本を出版しているらしい。
そんなババールも元はといえば彼の父親ジャン・ド・ブランホッフが
作り上げたキャラクター。彼は、父親の死後この象を引き継いで
描き続けたのだ。

「今後、あなたの後、ババールのキャラクターを誰かが
引き継いで描くということがありますか?」との記者の質問に
彼は下のように答えた。

NON. JE NE VOUDRAIS SURMENT PAS QUE QUELQU'UN, CHOISI
PAR MON EDITEUR, CONTINUE.
J'AI FAIT BABAR TOUTE MA VIE, JE L'AI COMMENCE EN MEME TEMPS
QUE MA VIE D'ADULTE. J'IMAGINE SA FIN AVEC MA MIENNE.

いいえ、編集者が選んだ誰かによってババールが描き続けられることを
私は望んでいません。(父親の死後)
私は一生かかってババールを描き続けました。
大人になるのと同時にババールを描くことを始めたのです。
そしてババールシリーズが終わるとき、私の人生も終わるんじゃないかと
想像しています。




退廃を引き受けて

2006-08-05 05:02:16 | フランス
ずっと精神的に患っている仲のいい友達から
久しぶりにメールが来た。フランスで友達になった人だ。
心労が重なって、精神的に参ってしまった彼女は
ようやく最近治癒し始めたようだ。

メールで最近見たデュラスの演劇のことなど書く。
最近読んだ小説のタイトルなども。彼女はフランス文学に明るく
元気だった頃は、よく僕の文学批評まがいの会話を
楽しんで聞いてくれたっけ。

人間だって動物なんだから、よく分からないのに
元気が出ないとか、調子が出ないことなんて当然のようにあるはず。
がっかりしたり、憂鬱な気持ちになるのに理由なんていらない。
いくら後ろ向きな状況になっても、驚くことなんかないんだ。





イスラエルとか

2006-08-03 06:48:52 | フランス
郊外電車に乗っていると同じ車両の中、
大声で興奮して周りの人間にわめき散らしているおじさんがいた。
話を聞いていると、反イスラエルの言説だった。
「イスラエルはとんでもない国家だ」
「ユダヤ人は世界を無茶苦茶にする」
そのあと彼に意見した見も知らない乗客に向かって
「アルジェリアやアフリカの国は世界を混乱させるだけだ」
とまた別のことをのたまっていた。

あまりにも彼の興奮した声が車内に響き渡るので
みんな身を乗り出して、何だ、何だと言わんばかりに
彼の話を聞いていては、みんなため息をついていた。

ふと思ったのだが、確かにイスラエルの空爆は許しがたい行為だが、
そう彼のように簡単に言い切れるもんだろうか?
イスラエル政府が空爆をしているからといって、すべての
ユダヤ人を同一視して、戦争の責任は彼らだなんていえるのだろうか。
テレビで放映される一部の映像を見てそれが真実なんて言えるだろうか。
セルビアとクロチアの紛争のときは、世界のメディアはこぞって
セルビア=悪、クロアチア=善の図式を作ったけど、結局
それはメディアが作り上げた虚像であってクロアチア軍だって同じように
非情なことをやっていたのだ。
日本人のすべてが第2次世界大戦に参加したいと思っていたのだろうか?
などいろいろ考えさせられる一日だった。

僕とアビニョン(7)

2006-07-30 16:48:54 | フランス
夕方の演劇はエドワード・ボンドの
si ce n'est toi.
近未来の社会を舞台にした1時間ほどの戯曲。
このエドワード・ボンドと言う人は僕は知らなかったのだが、
かなりの大御所らしく、僕の職場のフランス人同僚は
「彼はもうクラシック」と断言していた。
叫ぶように声高々に繰り返される台詞。
感情の爆発が、ユーモアとシリアスさの間で行ったりきたりする。
原作を読んでみたいなあ。FNACに寄ってみよう。

写真はアビニョンの目抜き通り。夏の日の午後10時ごろ。

僕とアビニョン(5)

2006-07-28 07:25:06 | フランス
翌日のアビニョンはさらに日差しが強い。
演劇が始まるのは夜の7時。日中をどうやって過ごそうか。
とりあえず前から行きたかったアングラドン美術館へ。
目玉とされるセザンヌやモジリアーニの名画を見るけれど
あまりしっくりこない。藤田に至っては一笑に付すというか全然ダメ。
近代絵画とはこんなつまらないものだったっけ、と思っていると
シスレーの冬のノルマンディーの風景画にぶつかる。
地面に積もった雪や途方に暮れている人のため息が伝わってきそうな迫力。
シスレーはやはり凡庸ではない画家だ、などと少し感心。
もらった美術館パスを利用して調子に乗ってプチ・パレにも足を伸ばす。
プチパレの裏側にあるアビニョンのべネゼ橋にも近くまで行ってみる。
別になんとも思わない橋だったが。