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日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

フランスの友達

2009-02-13 23:51:22 | フランス
今日久しぶりにバレリーからメールが来ていた。
どうも演劇に関するマーケティングをしたらしく、そのレポートを
をざっと送ってきたのだ。僕の仕事とは直接関係ないのだが、
今、こんなことをやっていると見せたかったんだろう。でも、
レポートを貼り付けているだけで、本文は、
cordialement,ってそれだけ。よく分からん。もちろん、
すぐ返信して、最近、マリー・シュイナールのダンスを見に行ったこと
など書いてみたのだが。

よく分からないのだが、バレリーは独立心の強い人間で、たまに
ああ、こいつ他人にあんまり興味ないんだなあ、と思うことがある。
他人をすごい突き放している。だから僕なんかはつきあっていて楽なんだけど。
依存心が強くて、相手のことを思いやって、相手との人間的なつながりを
なんとか探そうとするタイプの知り合いもいるけど、すごい疲れる。
僕がそういう人間じゃないからなんだろうな。

フランスにかえる人

2008-11-26 00:38:51 | フランス
日本に数ヶ月前から滞在し、日本各地を3ヶ月ぐらい
ホームステイするんだ、と意気込んでいたフランス人の友人(女)
から突然連絡が入り、「来週やっぱりフランスに戻ることにした」と。

あまり訳も聞く気になれなかったので、とりあえず吉祥寺でお別れ会。
こういうの、フランス語でpot d'adieuって言ってたな。

おごってやるよ、と意気込んでいいカッコでイタリア料理の
レストランに入ったがどうもチョイスを間違ったらしく、
ハウスワインがその店、3500円もした・・・。初志貫徹ということで
やせ我慢してイタリアンを食べる俺たち。

最後らへんで彼女がしおらしくなって、
「なんか日本に過大な期待をしていたみたい、私」などと言っていた。
何と言っていいか分からなかったので「バッカだなあ」としか言わなかったが。

目標や期待があってそれを途中で頓挫してあきらめるのって
なんか後味悪いな。僕も経験あるけど。

出張行ってきます

2008-10-12 06:09:37 | フランス
今日からフランス出張。今から成田空港行ってきます。
まだ、朝6時6分だよ。はや。世間じゃ3連休なのに・・・。
出張が終わればようやく休みも取れそうです。フランスから
日本に戻ってきて約3カ月。またフランスに出張で戻るというのも
なんか変な感じだ。とりあえず行ってきます。

準備不足

2008-10-11 01:02:25 | フランス
最近、とみに時間の不足を痛感する。
要は自分がやるべきことが山のようにあるのに全然こなせないで
焦ってるだけの話なんだが。

四谷駅前のパチンコ屋の前を夜10時過ぎに通る。
店内は明るく、パチンコ台に向かうサラリーマンが群れが
通りから垣間見える。あの人たちは、パチンコ台に向かって
銀色の玉とか、レバーの手元をひたすら見ている時間って、
時間の無駄だとか思わないのかな、などと思う。

そのあと、中央線に乗って中野で乗り換える。
中野駅のホームから、向かい側の雀荘で麻雀に講じる
サラリーマンの姿が見える。あの人たち、金曜の夜に
麻雀なんかやって、時間の無駄だとか思わないんだろうか。
などとまた思う。

そうやって家に帰ってくると散らかった我が家。
実は自分、日曜からフランス出張なのだ。しかも長期の。片付け、準備
予習などが鬼のように覆いかぶさってくる。自分こそ
効率よく物事を処理しなきゃいけないのに・・・。
なんて考えても無理か。自分は自分でしかないのだ。

カウントダウン

2008-06-17 14:55:09 | フランス
帰国の日まであと1週間になってしまった。
最後の最後まで働こうと考えたので、家にいる
時間が相対的に少なく、全然部屋がかたづいていない。
こりゃ、大家に怒られるよな、退去日に(笑)。

昔の書類など整理していたら、過去のパスポートなど
出てきて、かつての自分の写真など見て笑ってしまった。
昔の自分はこんなやせていて、ギスギスしているのが
伝わってくるような写真だった。
体重は増えたが今の自分のほうがいいや。

ソフィー・カルのエクスポジション prenez soin de vous

2008-04-26 18:44:58 | フランス
ソフィーカルの新作展覧会、PRENEZ SOIN DE VOUS
(ご自愛ください、自分をいたわってください、
とかそういう意味になるのか)
を国立国会図書館まで見に行った。

入り口が分からず、建物の敷地の外側を一周してしまった。
もっと標識を分かりやすくしてもらいたい、っす。

4時ごろついたらもう人が並んでいる。
20分ぐらい入場待ち。重い扉をおそるおそる開けると
国立図書館の、あの由緒ある円形のドーム型の図書室が
エキスポジション会場に変わっていた。

天井からつるされたスクリーンには女性が手紙を声を上げて
何か手紙を読んでいる。図書室の壁にはいたるところに
巨大な写真パネルが掲示されている。そして読書机の上には
何十台ものモニターが設置され、モニターの中では
女優や心理学者や歌手からオウムや文楽人形まで、
無数の女性が手紙を声に出して読んでいる。

このキュレーションはダニエル・ビュラン。
エキスポの趣旨はこうだ。ソフィーがもらった恋人からの
別れの手紙を、他者に託し、他者に読んでもらい、消化して
もらうことで精神的トラウマを和らげるのだ。
他者とは100名の、上記した女優や歌手やオウム。
それぞれがそれぞれの解釈で手紙を読んでいる。
歌手の中にはcamilleやdiamsといった最近の売れっ子の歌手もいる。

で、自分はどうだったかというと、あんまりつまんなかったんだよな。
演出はいいと思ったけど・・・。

ストラスブール1日目(2)

2008-03-18 08:06:26 | フランス
路面電車は無愛想にストラスブールの中心部を目指す。
窓から見えるのは何の変哲もない、地方都市の郊外の
風景。ただっ広い校庭を持つ高校だったり、ルノーの
代理店だったり、大型のスーパーだったり、とここが
ストラスブールでも、そのほかのどこの町でもいいような
特徴のない風景が延々と続くのだった。

15分ほど、6つぐらい停留所を超えると徐々に古い町らしい
建築が増えてくる。運河を渡るとようやくストラスブールの
都心地区、川のデルタ上に開けた旧市街に電車が滑り込む。

予約してもらっていたホテルになんとかたどり着く。
鍵をもらって部屋に上がる。思っていたより広い部屋。
そのままベッドに横になる。ほんとは仕事先に行かないと
いけないんだけど、しばし惰眠をむさぼる自分。

ストラスブール一日目

2008-03-17 16:03:30 | フランス
仕事の関係でストラスブールへ出張する。
経済的理由により、飛行機で往復。本当は行きはTGV、
帰りは飛行機、というコースがベストだったんだが、
航空チケットが片道で買っても往復で買っても
まったく同じ価格ということが発覚。ということで
しぶしぶ午後遅く、ストラスブール空港に着陸する。

ストラスブールの会社の受け入れ先の人が
「家が空港の近くだから、車で迎えに来ます」
と言ってくれたのだが、なんとなく自分で公共交通機関
を使って中心部まで行きたかったので「ありがとう。でも
自分でなんとかします」と断る。

で、空港バスを待っていると、なんと20分に1本
もしくは40分に1本間隔。全然バスがない。
しかも誰も待っていない。
一人で待つことほぼ15分。やっとバスが来る。

乗り込むと20ぐらいにしか見えない若い兄ちゃん
の運転手。とりあえず質問する。
「このバス、クレベール広場まで行きますか?」
一応クレベール広場が中心部の一番大きい、ランドマーク
になる場所なのだ。
「いや、ベグレスまでしか行かないよ」
「ベグレス? ってどこ?」
そうすると運転手はおもむろに市内地図を出してベグレス
(ほんとはそう読まないのかしれないが、そう聞こえた)
の場所を指差した。市内の南、5キロぐらい離れている場所。
どうもそこから路面電車が出発するらしい。
ナベットって空港と路面電車の終点を往復するだけってか・・。

コソボ独立

2008-02-19 08:16:16 | フランス
セルビアのコソボ自治州が独立した。
今日は今朝からテレビはそのニュースで持ちきり。
パリでは在フランスのセルビア人1万人ほどが独立
に反対するデモ行進を行った。
セルビア国内では独立を後押ししたとされる
アメリカ大使館への抗議行動や暴動が後を立たなかったという。

セルビア人の友人に電話をしようとするが通じない。
民族の聖地とされてきたコソボが独立するというのは
どんな気持ちなんだろうか? ユーゴスラビアの解体は
どこまで行くのだろうか? モンテネグロの独立のあと、
コソボまで独立していき、セルビアには何が残るのだろうか?



13年ぶりの再開

2008-02-15 07:04:37 | フランス
今日はほぼ13年ぶりにフランス人の友人と再会した。
13年ほど前に僕はナントに留学していたのだが、
その頃の知り合いがパリにたまたまきていて、ひょんな
ことで連絡を取って合う羽目に。

年月って残酷だなあ、と思うぐらい老けていた友達。
実はナントにいた頃、今以上にいろいろなことに
激昂することが多く、要するに精神的に安定してない
生活を送っていた僕なのだが、そういう不安定な僕しか
知らない友人は現在のなんだか小さくおさまってしまった
僕を見て、なんか違和感のあるような眼差しで僕を見ていた。
あの頃の僕は嫌なやつだったんだろうな、きっと。

午後事務所に戻りバレリーとああでもない、こうでもない
なんていがみあいながら仕事の打ち合わせをする。
彼女、会議室の黒板に嫌いな同僚の似顔絵を書いて
「これは誰でしょう?ヒント・・・」などと僕に問いただす始末。
そういう陰湿なことやめてほしいんだが・・・。

カンの城壁

2008-01-20 18:32:07 | フランス
カンから戻ってきてもう3週間ぐらい経つのだが、
なんか最近いろんなことが多すぎて、あとやらないと
いけないことが多すぎて、もう半年も経ったような気がする。

あと、年末年始の暴飲暴食がたたって、太ったんだよなあ。
進められるままにあちこちで食べてたら、よく考えたら
フォワグラとか3回も食べちまったぜ。カロリー取りすぎだって。
こんなんじゃ普通のおじさんになってしまう・・・。

写真はカンの街の真ん中にそびえる城壁跡。

カンの週末(9)

2008-01-12 17:20:03 | フランス
そのあとはまた市街中心部に向かってぶらぶら歩いていく。
まだ人気の少ない街角を進んでいくと、懐かしい建物に出くわした。
ノルマンディー特有の木組みのこの建物、郵便博物館だ。
古さは半端じゃない。いつからこの建物は建っていて街を
見守っていたんだろうか。

全然関係ないが、僕はざらざらの手触りのものが好きで、
それは物理的なオブジェに対してそうであると同時に、
またそういう感覚の映画とか絵画とか、アートについても
いえるのだが、これってフランス語じゃ「rugueux」というのだと
最近学んだ、ってどうでもいいんだけど。

カンの週末(8)

2008-01-11 08:22:35 | フランス
翌日の朝は早起きして(というか前夜に9時という
普段ありえない時間に就寝したため)、友人宅近くにある
懐かしい競馬場の周りを散歩する。
ノルマンディーの町にはこうして町外れにただっ広い
競馬場がある。どんな田舎の町にいってもある。
競馬が大衆の伝統的な娯楽なんだろうか。といいつつ、
場内をジョギングしている人しかいないんだけど。

カンの週末(7)

2008-01-06 17:16:57 | フランス
大学の中をぶらぶらするのにもいい加減厭きてきて、
ぐるっと引き返し、カンの市街地のほうへ。
カンの街は町の中心部に城跡が陣取る。城跡といっても
中世の城壁が丘を取り囲むように残っているだけで、
本体自体は跡形もない状況。あと堀の跡か。なんか福岡城跡みたいだな。

写真はその城壁の上から取ったカンの市街地。


カンの週末(6)

2008-01-05 06:09:42 | フランス
もう少しキャンパスの緑の丘を上っていき、
眺めのいい場所で腰を下ろしてみる。眼下には
カンの町並みとノルマンディーの平原が広がっている。

1991年の6月、天気のいい心地よい夕方、
同じ場所に腰を下ろしたのを覚えている。
種ともこの歌が頭の中でグルグル回っていた。
その唄(the rainbow song)にピッタリの景色だったからだ。

やっぱり僕は今でも種ともこやその歌が好きだ。
なんにも自分は変わってないんだなあ。