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日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

重要なことだけ考えればいい

2007-01-05 06:39:58 | パリ左岸
仕事のことを同僚のバレリーと話していたら
途中から彼女はイライラして、いきなり

va à l'essentiel!
(本質を突け)

と言われてしまった。
ディテールはいいから重要な点をまず押さえろと。
そうなんだよな、本質をつかまないといけないんだけどなあ。
ちなみに話の内容は日本語をフランス語に翻訳することの
トピックスだった。時制の一致とか、単純過去と半過去は
相容れるが、単純過去と複合過去を両立させるな、とかそういう
文法的な話をしていたら、いきなり上述のコメント。
時制より話の内容だよ、って。

なんか事務的な、つまらないルーティーンの仕事ばかりしていると
こんなディテールにこだわるつまらない男になってしまうな。
ああ、旅行に行きてえ、などと日本から帰ってきたばかりなのに
旅の虫が騒ぎ出した一日だった。って逃避?

トラム開通

2006-12-17 05:00:17 | パリ左岸
12月16日、14時、パリジャンはついに新しい路面電車に乗ることが
できる。ガリアリノ橋からポルト・イオブリーを結ぶトラム路線の開通にあわせ、
この土曜と日曜は無料で乗車が可能になる。

三年間の工事を経て、このトラムがついに開通する。13、14、15区
にまたがる7.9キロの軌道を時速20キロで横断するトラムはバスより早く、
全行程を24分で駆け抜ける。特筆すべきは運行の正確さだ。
ラッシュ時には4分間隔で発車する。

グレーをベースにさまざまなラインの装飾を施された車体は
一日あたり10万人の乗客の輸送が可能だという。これに伴い、ガリリアニ橋
とポルト・イブリー間の路線バスは廃止となったが、料金とチケットは
バスと同じ。カルネも一枚券もこれまで同様使用できるし、チケットは
バス、メトロ、RER共通だ。 カルト・オランジュはZONE1が
適用される。(ORANGEのニュースより)

パリの新しい路面電車

2006-12-08 06:44:06 | パリ左岸
新しいトラムが今月16日に開通するというので
街中にポスターがあふれている。
よく考えたらパリ市内の路面電車というのはこれが初めてかもしれない。
軌道はパリの外縁道路のすぐ内側を通るマレシャル通りの路面。
左岸のPORTE DE VERSAILLESからトルビアック方面まで延びる。

実は路面電車というのはどうもフランスでも最近見直されている
らしく、あちこちの地方都市でも新しい路線が敷かれたり
(ボルドー、カンなど)、パリ郊外でもどんどん新路線が
開通、もしくは延伸している。

モンパルナス

2006-11-02 07:22:56 | パリ左岸
昨日もちょっと書いたが、「他人との距離感」が
結構自分の課題だったりする。意識的に人間関係を結ぶことがなくて
大抵無意識に他人とつきあってるのだけれど、仕事相手の
フランス人に打ち解けないといけない場面で壁を作ったりして
どうもいつも居心地悪いのだ。まあ、日本にいるときはもっと
ひどかったから、これでも改善されたんだろうが。

そういえば、「閉所恐怖症」をフランス語ではclaustrophobieという
らしい。こないだ会話で出てきた。

確かにcloとか、clauで始まる単語は「狭く囲まれた場所」に
関する単語が多い。claustral「修道院の」、claustration「修道院生活」
cloitre「修道院の中庭」clore「閉じる」cloturer「締め切る」
cloture「囲い」などなど。

写真はモンパルナスタワー。今日はtoussaintで祝日だったので
モンパルナス界隈をぶらぶらそぞろ歩きした。空気が澄んでいて気持ちいい。
秋が深まる頃。ノルマンディーとか行ったら気持ちいいんだろうな。
行こうかな11月後半にでも。


ダンフェールその2

2006-10-28 06:57:57 | パリ左岸
会社の女性職員から演劇を誘われるけど、簡単に断る。
あまり気が進まない出し物だったし、他人と演劇見に行くのもなあ。
最近、人の誘いを断る事が非常に多い。断らないときのほうが稀。
社交性ないよな、というか気を使うのがいやなのだ。
誘ってくるほうが多かれ少なかれ僕に好意的な感情があるから
誘うんだろうから、大事にしなくちゃいけないとは思うのだが。

水曜のダンフェール・ロシュローの駅の写真がまた出てきたので
貼っときます。夕暮れ、茜色、電光掲示板、通勤客の群れ。

ダンフェールの夕暮れ

2006-10-26 06:02:59 | パリ左岸
秋も深まる夕暮れ、あと数日で冬時間に。
夜7時ごろダンフェールロシュローの駅のホームで
電車を待っていたら、頭上の夕焼け空があまりにも
美しかったので一枚とってしまった。この時期
パリはあちこちに枯葉が舞い散り始めて非常に美しい。
セーヌ河岸やチュイルリー公園。街が秋色に染まる。
ジャック・プレヴェールですな、枯葉なんて。
といっても仕事に忙殺されて悠長に街歩きなんてできないっつーの。

セネガルから来た人

2006-10-25 05:31:00 | パリ左岸
セネガルの首都、ダカール在住の日本人と今日
なんかの機会に話すことがあった。
知らない人と話すのはなんだか楽しい。
かつその人が自分のまったく知らない国、知らない街で
生活しているならなおさらだ。

セネガルの暮らしのことなんか話す。
聞いても聞いても全然イメージが沸かない。
想像力が枯渇しているのか、いつかテレビで見た
砂埃が待っている街角しか頭に浮かばないのだ。
どっちにしても断片に過ぎない。実際に行って空気吸わないと
何も分からないんだろうな。

新国立図書館界隈へ

2006-10-05 07:34:41 | パリ左岸
今日は13区、トルビアックにある新国立図書館、
フランソワ・ミッテラン図書館にヤボ用があって出かけていく。
6号線のquai de la gareの駅から徒歩3分、ドミニク・ペローの
ガラスの現代建築、4冊の本が立てかけられているようなシルエットの
図書館だ。いったい何万冊の書籍が収蔵されているのか想像もつかない。
リヨン駅から南仏に行くとき、TGVの窓からくっきり見える
んだよね、この図書館は。

知人と待ち合わせをしていたのだが、携帯にも返事がないし、
どうしたらいいのか分からず、とりあえず新国立図書館の
入り口近く(ちなみに入り口は四箇所ある)で、風に吹かれながら
ぼんやりと風景を見ていた。パリの東部、
ベルシー体育館やバンセンヌの森の緑が視界に入る。
南のほうに目をやると中華街の構想アパート街が無機質にそびえている。
すぐ近くに14もの映写室を持つマルチコンプレックス
MK2もあるのだが、人気もなくてひっそりしている。平日の正午だから
当たり前か。秋の初めの風はちょっと肌寒い。晴れてはいるんだけどね。

夜の舗道

2006-10-02 07:40:46 | パリ左岸
10月になって秋がどんどん深まってくる。
空気もどんどん澄み切ってくる。
夜、ぶらぶらとそぞろ歩きすると、雨に降られてもいないのに
舗道が濡れているようだ。街灯のオレンジの光も
なんだか潤んでみえる。乗り捨てられた自転車。
無造作に駐車された車。
なんか置いてけぼりを食らったような街角だ。

現実との距離

2006-09-30 05:55:10 | パリ左岸
ブレヒトの演劇「BAAL」のチケットが自宅に届く。
ブレヒトの演劇ってそんなよく見た事はないんだが、この時期になると
なんかブレヒトを見たくなって、何の気もなしに購入してしまった。
果たして、演劇と台詞のフランス語についていけるだろうか?

週刊誌でzabou breitmanという映画監督のインタビューを読んでいたら
パリのメトロについて次のようなことを言っていた。
c'est idéal pour lire, écouter, rêver.
C'est important, sinon on perd le contact avec la réalité.

(読書、音楽を聴いたり、夢想するには理想的な空間。
これは大事かも、そうでないと現実との接点を失ってしまうもの。)

メトロと現実との接点を絡めて語るなんて
なかなかセンスがある人だなあ、と思った。

昼、関係者とミーティング。ミーティングしてすごい疲れるし、
すごい違和感を感じる。なんでだろう、と考えたんだけど、分かった事は
ミーティングに参加したみんなが「真面目」。「反省」することが好きだったり、
なんでもないことで驚いたり、狼狽したりする人種の人たちばっかりなのだ。
幸い僕はそんな真面目じゃないし、簡単に反省なんてしない。
簡単に物事に大騒ぎしたりしない、そんな驚いたりしない。
こりゃ気が合うはずねえよ。

今日は今日で

2006-09-09 05:31:33 | パリ左岸
今日は今日でまたストレートなバレリーが登場。
まあ彼女はどこまで言ってもストレートなのだ。

結構不毛な会議に出席。出席者皆が納得行かないまま
会議終了。終わって1~2時間は大人しかったが、
もう帰ろうとしている夜8時過ぎに我慢できずに話に来た。
最初は穏やかだったのだが、つい何点か言い返しているうちに、

JE SUIS DESOLEE. MAIS JE SUIS FRANCHE...
(悪いけど、私は率直なの)

と前置きして、30分もうっぷん晴らしトーク。
話しているうちにどんどん興奮して声が大きくなり、
あまりの声の大きさに他の同僚まで聞きに来る始末。
事務所への不満、会議のむなしさ、フランス文化、
日本の企業文化、たいてい「そんなこと俺に言われても困る」
というようなことばっかり。
ああ。elle est un phénomène.

あんまりストレートすぎるのもいかがなものか

2006-09-07 06:13:54 | パリ左岸
ce n'est pas la mer à boire.
最近買った短編小説が結構いいので紹介しようと思ったのだが、
今日は同僚のバレリーがあまりにも困ったやつだったので彼女のことを書く。

もともと彼女はストレートなたちで思ったことを
サバサバもしくはズケズケ言う、隠し事のできないタイプ。
まあそういうところが僕は好きだったし、まあ僕の
女性の友達もそういうタイプが多い。

しかし今日の彼女は諸般の事情によりイライラし、
かつ虫の居所が悪かったらしく、事務所に来るなり
日本人の同僚の女性に「カオリ~!」と大声で怒鳴りながら
近づいていった(彼女の名前はエツコ。カオリなんてやつはいない。
かなり昔、居たけど)。名前間違われた女性は不満気。
もともとバレリーと仲悪いのに、ますます水を差した格好。
つーかバレリー、日本人の同僚の名前まともに覚えない。

そのあと僕の席の近くに来て、やれ疲れてるだの、
やれストレスがたまりまくりだの、自分の要望を5年前から
言ってるのに全然通らないとか(かなり誇張)、
こんな効率の悪い、何をするにも時間のかかる職場は見たこと無いだの、
グチばかり言うので、
「そんなこと僕のせいじゃないって分かってるじゃん、自分だって」
と返すと、今度は僕とは信頼関係が築けてない、「私を信頼してないの?」
とかと迫られる。つーか同僚を信用してないのかどうか、
なんて職場でする論議か?

そのうちさっき名前を間違えた同僚が席に戻ってくると
バレリー、本当にその彼女のこと苦手らしく、でも大声で
「私は退散するわ」と言って自分の席に戻っていった。
つーか、彼女、言動がストレートすぎ。見てるこっちがハラハラするよ。




フランスで猥談ってか

2006-08-25 06:09:18 | パリ左岸

今日は同僚のフランス人二人(男)とランチに出る。彼らは
日本留学経験もあり、日本語も達者。ということで
日本語とフランス語ちゃんぽんで雑談。職場の女性で
誰がかわいいとか、日本で言われる美人の典型とは、とか、
本当どうでもいい男の話をする。別に猥談ってワケでもないんだが。
こんな話、フランスでもやっている自分っていったい・・・。
ちなみに他人にはいろいろしつこく尋ねるクセに自分の
体験は絶対話さないという僕はずるい性格なので結構聞き役。

テレビを見ていたら夏にビーチの管理をする人たちの
ドキュメンタリーが流れていた。海岸(PLAGE)で働く人、
海岸人(plagiste)というそうです。熊手みたいな箒で
砂浜整備するだけの仕事なんだけどね。あと海水浴客に
食事出したりするらしい。

月曜に出張者にくっついて、フランスの会社を訪問して
なんか通訳の真似事ようなことをしないといけないのだが、
まだ何も準備してないや。

市民プールへ

2006-08-06 17:08:54 | パリ左岸
久しぶりに市民プールへ行く。モンパルナス駅に程近いプールだ。
現在は夏季営業時間になっていて、午後4時には受付が閉まってしまう。
普段は午後5時半まで受け付けてくれるんだけどね。

受付で2ユーロ60サンチームを払う。そのあと個室になっているロッカーへ。
このプールのいいところは、ロッカーが個室型になっていて、身の回りの
道具をそのままロッカーに入れ、自分でロッカーの鍵を持ったまま
泳ぐことができることだ。
他のプールなんて服やら靴やら道具をかごに入れてロッカー受付係の
おじさんのところまで持っていかないといけないし、面倒なこと
この上ない。

で、プールは長さ50メートルのオリンピックプール。
人も少ないし、600メートルぐらいを泳ぐ、ってそんな長くないか。
水の中では無我の境地。青い水の中でそのまま漂っているって感じ。
僕は泳ぐたびに種ともこの「水の中の惑星」を思い出して
口ずさんでしまう。いい感じなんだよなあ、あの歌。

日々のあいさつ

2006-08-01 05:18:59 | パリ左岸
今日何となしに、フランス人の同僚と話していたら、
別の日本人同僚を指して、
「○○はボンジュールも言わない」と言う。
彼によるとフランスじゃあ相手の顔を見て
「ボンジュール」と挨拶をすることは非常に大事なことで
それをしないのは失礼だという。

確かに昔、僕もフランス人のおばさんに言われたことがある。
こちらで挨拶をするときには、相手の目をじっと見て、
手に力を入れて握手し、大声で「ボンジュール」と
言わなければ挨拶をしたことにならない、と。
つーかその同僚に僕から助言してもいいんだけど、
なんか聞きそうにないんだよな、彼も。