日本から派遣されている同僚であまりフランス語が
できないやつがいる。やはりフランスで働くには
フランス語ができないと厳しいし、事務所内でのフランス人の
同僚とのコミュニケーションだってフランス語ができないと
難しいので、「フランス語ができないからって、億劫になって
消極的になるのはおかしい」みたいなコメントをしたら、
おまえは何も分かっていない、みたいな顔で非難された。
どうもフランス語が不得手な本人への配慮が足りなかったらしい。
「でもやっぱり語学ができないというのはハンディだし、
最初はいろいろ恥じをかきながら外国語は上達するのであって、
そういう過程を避けて、語学のせいにしてあれこれやらないのは
フェアじゃない」と反応したらもっと非難された。
極めて普通のことだと思うんだけどな。
今週はずっとパリで公演を行った某日本のコンテンポララリー
ダンスの公演団のために働いていた。その制作の人を知っていて
フランス側の制作者としていろいろ雑用をしていたのだ。
やっぱり共同制作というのは楽しい。公演の実現のためにあちこちに
電話をかけまくったり、カードを配ったり、打ち上げの準備をしたり、
楽屋の消耗品を買いに行ったり。みんなで一つになって作品を
総合的な過程として作り上げている、ということが実感できるのだ。
今日、最後まで残っていた公演団のメンバーが帰ってしまった。
ちとさびしい。また来ないかな。