く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<ペンタス> 熱帯アフリカ原産、星形の小花が半球状に

2015年09月29日 | 花の四季

【常緑低木のサンタンカに似た草花、だから和名は「草山丹花」】

 アカネ科ペンタス属の多年草。暑さに強い半面、寒さにやや弱いことから、園芸上は1年草として扱われる。ペンタス属は熱帯アフリカ東部からアラビア半島にかけて30~50種ほど分布するが、広く栽培されているのは「ペンタス・ランセオラータ」(学名)で、この種が一般に「ペンタス」と呼ばれている。

 主な花期は夏から秋にかけて。草丈40~50cmで、茎の先に径1~1.5cmほどの筒状花を半球状に30~40輪付ける。花色は白、桃、青、紅紫、藤色など多彩。花弁に白い縁取りが入った覆輪花もある。花びらの形は5つに裂けた星形。そのため英名では「エジプシャン・スター・クラスター」(エジプトの星の群れ・星団)というロマンチックな名前が付けられている。

 日本には明治末期から大正初期にかけて渡ってきた。愛らしい花で、暑さに強く花期も長いことから、花壇や鉢植えとして人気を集めている。和名は「クササンタンカ(草山丹花)」。花姿が同じアカネ科の常緑低木サンタンカに似ていること、花木ではなくて草花であることから名付けられた。サンタンカはデイゴ、オオゴチョウとともに「沖縄3大名花」の1つ。

 ペンタスの語源はギリシャ語で数字の「5」を意味する「ペンテ」から。花びらが星形に5つに分かれていることによる。そういえば、米国防総省も建物が五角形だから「ペンタゴン」と呼ばれている。カメラの「ペンタックス」もファインダーに搭載された五角形のペンタプリズムから、インテル製CPU(パソコンの心臓部)「ペンティアム」も5番目の型番ということから名付けられたそうだ。ちなみにギリシャ語で数字の3は「トリ」、4は「テトラ」、6は「ヘキサ」。

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