く~にゃん雑記帳

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<コダチヤハズカズラ(木立矢筈葛)> 熱帯アフリカ原産の常緑小低木

2015年09月11日 | 花の四季

【鮮やかな青紫花、園芸品種には白花も】

 キツネノマゴ科ツンベルギア属(ヤハズカズラ属)の常緑小低木。原産地は熱帯アフリカ西部で、日本には明治時代の末期に渡来したといわれる。学名は「ツンベルギア・エレクタ」。属名の「ツンベルギア」はスウェーデンの植物学者で『日本植物誌』の著者でもあるC.P.ツンベルク(1743~1828)の名前に因む。エレクタは「直立した」の意。

 日本では鉢植えや吊り鉢として温室内で育てられることが多い。樹高は1~2m。基部から多数分枝し広がって生い茂る。花は濃い青紫色。花の形は漏斗状で、白くて長い筒部の先に径4~5cmほどの5つに裂けた花を付ける。中心の喉部は黄色。ほぼ周年開花する。「キンギョボク(金魚木)」という別名も。「アルバ」と呼ばれる白花品種もある。

 ツンベルギア属はアフリカ中南部からマダガスカル、熱帯アジアに約200種分布する。その中でコダチヤハズカズラによく似るのが「ツンベルギア(T)・フォーゲリアナ」。高さが2~5mにもなり、花径も6~7cmと花も葉も大きいのが特徴。種小名「フォーゲリアナ」はこの植物を最初に発見したドイツの植物学者J.R.T.フォーゲル(1812~41)に因む。

 他の仲間に「ゲッケイカズラ」「ローレルカズラ」の和名を持つ「T・ラウリフォリア」、「ベンガルヤハズカズラ」と呼ばれる「T・グランディフロラ」、「カオリカズラ」や「ニオイヤハズカズラ」と呼ばれる「T・フラグランス」など。カオリカズラは花に芳香があることから名付けられた。ただ原産地のインド産には芳香があるものの、日本での栽培種にはほとんど香りがないそうだ。

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