く~にゃん雑記帳

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<田原本町・鏡作神社> 五穀豊穣を祈願して「御田植祭」

2014年02月24日 | 祭り

【御田植舞・豊年舞に続き農耕神事の〝牛使い〟】

 奈良県田原本町八尾の鏡作(かがみつくり)神社で23日、五穀豊穣を祈願する「御田植祭(御田祭り)」が行われた。祭りは午後1時にスタート、御田植舞と豊年舞が奉納された後、「牛使い」と呼ばれる農耕神事が行われた。牛が暴れるほど慈雨に恵まれ豊作になるという。その後、早苗に見立てた縁起物の松葉が観客の間に放り投げられた。最後には餅・ミカン・菓子などが入った〝御供まき〟もあって、境内は2時間余、多くの参拝客やアマチュアカメラマンでにぎわった。

 

 御田植舞はかわいい小学生の女の子7人も含め18人の女性が笛と歌に合わせて舞った。絣の着物に赤前垂れと蓑笠姿。大人の女性だけで踊った豊年舞には鎌で稲穂を刈る仕草などが織り込まれていた。農耕神事は白装束の男性たちによって行われた。鍬使いや鋤使い、モミまきなどの苗代作業に続いてメーンの牛使いの場面。2人が扮した牛が田の上で暴れ回った末、疲れ果てて倒れ込むと、観客からどっと笑いが巻き起こった。

 

 

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 鏡作神社 正式名は鏡作坐天照御魂神社で、祭神は天照国照彦火明命、石凝姥命、天児屋根命。古くから鏡鋳造の神として知られ今も鏡やガラス業界から篤く信仰されている。末社として田原本町内に鏡作麻気神社(小阪)、鏡作坐若宮神社(八尾)などがある。

 鏡作麻気神社の説明看板によると「弥生時代、唐古・鍵遺跡で銅鐸など金属鋳造技術集団が、古墳時代、鏡作部に継承され、この鏡作郷の地で金属鋳造が行われてきたのであろう」とし、さらに「現在、大阪府の東大阪を中心とした小阪・今里・八尾で金属加工業界が多いが、この金属加工の人々の先祖は大和の田原本付近だと伝えられ、田原本町にこれら小阪・今里・八尾の地名と共通する事と関係するかもしれない」とあった。

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