心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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親より先に

2015年02月06日 | 母のこと
朝のドラマを見るのは 母の長年の習慣です。BSがついてからはBSに朝7時15分から入る再放送の朝ドラを見て その後に入る今の朝ドラを見る というのがパターンになっているようです。月曜から金曜までこの朝ドラがあるから起きようと思うのだよと話しているぐらいです。だから土曜と日曜は朝寝坊しているようです。
でも たまに間違えて土曜に朝ドラを見ようと思って起き出して なんで今日は入らないの?と不思議に思ったりする なんてことがあるようです。

その朝ドラ 母のところに泊りこんでいた昨年の夏、わたしもはまってしまいました。昨年は特にわたしの好きな赤毛のアンの翻訳家の話だったので 夢中で見ました。その習慣がわたしにもちょっとついてしまい、今では毎朝というよりわたしの場合は 指定時間に録画しておき 好きな時間にその日の分を見るという感じです。
今日は いつもの時間より少し遅れて今日の分を見ていました。
ウィスキー作りを一緒にがんばってきた鴨井商店の息子が突然亡くなってしまったという訃報にマッサンとエリーは慌てて大阪に向かいます。社長が亡くなった息子が最後に作ったという原酒の樽の前で
「親より先に逝く奴は親不孝者だ・・・」と泣いていました。
ハッとしました。
母も見たであろう この場面。
母も泣いたであろう この場面。
母の思いはわたしよりずっと深かったに違いない。
「どんな子供でも生きてさえいてくれればいいのだ」
弟は親より先に逝ってしまいました。闘病生活ではありましたが、それでも健康に気をつけていればもしかしたらもっと長生きできたかもしれないとときどき母は言います。そして「いや いい時期に逝ったのかもしれない」とも続けます。
でも それは本心じゃないと思います。もっと生きていてほしかった それがほんとの気持ちだと思います。
自分は体がだめになっていくし 病気を抱えた息子の世話もろくにできないから いい時期に・・・って口に出して言っても 一緒に過ごした日々がもっと長ければと思う気持ちはいつもあるのだろうと思います。

親より先に逝く
それがどんなに辛いことか

でも わたしはときどき この母の逝く姿を見たくないって思います。いつかはそういう時がやってきます。自然の摂理ですからね。でも そうは思っても病気であちこちダメになっても必死でなんとか生きている母の姿をいつまでもずっとずぅっと見ていたいと思ってしまうのです。
でもね 弟が先に逝ってしまった今 わたしまでもが母より先に逝くことは許されることではありません。だからもっと体を労わりつつ 母のためにも健康でなくてはならないと今朝は強く思ってしまいました。
たぶん 今頃 母は弟との思い出を振り返っていることでしょうね。

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毛糸のポンポン ひよことペンギン ペンギンはヘッドフォンをつけた子と赤いマフラーを巻いた子
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