初雪は案外すぐ消えてしまったりするのだけど、今回は積もるかも・・・と思わせるほどの雪の降り方。
裏庭に続く大きな窓の向こうでは、雪の結晶が2センチのほどの大きさにまとまって、辺り一面に降ってくる。間断なく音も無く、空から地面へと、それは決して下から上へとは降らないのだという自然の摂理のままで。
雪の軽さは音を感じさせない。雨がその存在を思い出させるのは屋根や窓を打つ音だが、雪はほとんど音を感じさせない。まれに吹雪のときには風の音が雪の存在を強く見せつけるけど。
ただ黙って、降っては地面に到着しながらも白さをそのまま見せているものもあれば、地面に着いてしばらくすると消えかかるものもあり。それにしても、この音のない動線はなんと言えばいいのだろう。時折、ゆるく風が入ると少し動線が右左にずれることもあるが、今日の雪はほとんど流れを変えず、その落ち方が上から決められているかのごとく、早いスピードで降りている。
じっと見ていると時間を忘れてしまいそうになる。
きっと明日の朝は積もっているだろう。
裏庭の冬囲い、かなり前にやっていたのだけど、今日、雪が降って気がついた。ブルーベリー! 囲うのを後回しにしていたのだった! 鮮やかな赤に変わっていく葉っぱの見事さに惚れ惚れして、まだ背丈もそんなに伸びていないのに、なんて可愛いんだ、お前達は・・・なんて長閑な気分で眺めていたのだ。
あぁ、なんてことだろう、すっぽりと白い雪を被ってしまっている。朝にはこんなに積もるとは思っていなくて、晴れたら最後の冬囲いをしてあげるからねとつぶやいていた。予想が大幅にずれてしまった。他の冬囲いはとっくに終えていたのに。明日、どうかブルーベリーの冬囲いができますように・・・
ブルーベリー、母がとても大事にしていたから、絶対枯らしちゃだめだから。
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画像は裏庭とは違う場所