http://www.ultramaranic.sakura.ne.jp/xa15itokoku.html
伊都国マラニックは今回は5回目ということで、150kmのコースが新設されました。ところが、普通のロードの150kmならタイムも予想できるのですが、今回のコースは累積高度が2900mもある、山越え、峠越え、渓谷越えというコース、いったい何時間かかるのか予測不能。
なんとか完踏はできましたが、いろいろハプニング・サプライズがあり、きつかったですが、終わってみると、いつものように楽しいマラニックでした。
●スタート: 150kmは21名のみ。こんな少ないスタートはめずらしい。ほとんど顔見知りの人ばかり。みなさんすごい戦歴の持ち主の方で、私が一番遅いランナーのようです。
午後4時半にスタート。みなさんコースを知らないので、知っている方についていくということで、ゆっくり行かれるようす。
私はコースはわかっているし、後半遅いので、一人普通のペースで先頭を行かせてもらい、みなさんの為に蜘蛛の巣除去をしました。
●踏切(7km): 7kmですぐにハプニング。予定では踏切通過後20分で踏切が下りる予定だったのに、なんと踏切50m手前で踏切が下りた、唖然!
あとでわかったのだが、スタート時間が4時半なのに4時で計算していた、大誤算・・1分も立ち往生、早くも意気消沈。
●上りは歩けない人: 荒川峠(20km)までの道は初めて通る。7kmのものすごい上り道。岩もごつごつして上りづらい。上り切るのに1時間10分かかった。この坂の途中でUさんに抜かれた。この方上りは絶対歩かない?いや歩けないということで・・すごい人がいるもんです。
●集団走?: 荒川峠を越えて20km~30kmあたりで数人に抜かれた。道を知らない人が多いので、道に詳しいYさんを中心に10数名が集団となって走るのだろうと思っていたが、集団は5名ほどだけだった。
しかしその集団の速いこと。他の選手はついていけません・・・ということは後方にいる残りのみなさんはバラバラで走行しているのか?・・・・・道を間違えるのでは?
●北天グリーンロード: ここに出る道がわかりづらかった。私も下見はしていたのだが、一旦通り過ぎてすぐに気づいて戻った。私が間違えるくらいだから、初めての人は絶対間違えるだろう。
こりゃ、コースアウト者がいっぱい出るのではと思った・・・実際は9割が完踏したらしい・・みなさんコースの下調べはしている様子・・・さすが
●蜘蛛の巣: 歩道を走るようにとのことで、歩道を走ったが、よく蜘蛛の巣にひかっかる。
私より先に6名いるのに蜘蛛の巣があるということは、みんな車道を走っている・・・それともコースアウトして先にいないのか?
●背振山暴走族 : 背振山に上る道に入った所から、山側から車がスリップする音が頻繁に聞こえる。ものすごい騒音。若者の車好きが山道でドリフトしているらしい。上っていると途中に道脇に車を止めて声援している連中がいた。その前を走っていくと「がんばってください」と言ってくれた・・・結構いいやつかも
●ドリフト: ドリフトは上り坂でやるようで、私が上りの急カーブを上っていると、うしろから来た車が「キキーィ」とものすごい騒音でターンした。「わっドリフト失敗したら自分にぶつかってくる」と思い、とっさにガードレールの反対側に退避した。道路は車のタイヤの跡だらけ、焼けたゴムの臭いがする。
●背振山頂駐車場(60km): 背振半縦走の時に一度ここには来た。スタート時は20度以上あり暑かったので、半袖短パンでスタートしたが、ここは12度ぐらいしかなく、超寒い。
たまらずブレーカを着た。予定ではここには2時に着く予定だったが、1時前に着いた。
●転倒: 背振山から17km先まで、ほぼ下り。それも所々急な坂で危ない。案の定転倒してしまった。下りでスピードがあったので大転倒。肘から血が出るは、手の平はキズだらけ。毎回、転倒する。
●野河内渓谷(82k~86k): ここも初めて通る。菊池渓谷の道を想像していたが、全く違う。ものすごい急な上り。山の山頂に行っているのではと勘違いする。さらに道は川のように水が多く、足が埋まるくらいの畑状態。さらに登っていくとだんだんやぶこぎのようになってくる。
夜で道の先がわからない。「こんなところをコースにするわけがない、どこかで三叉路を間違ったかな」とだんだん不安になってきた。1時間かかってやっと駐車場に出たときはホッとした。
●ファームパーク(96km): 予想では午前8時着だったが、6時40分に着いた。当然誰もいない。私が最初に計算した通りの時間で着いた。私の予想は当たっていた。
●エイド: 100kmから先のエイドは、100kmの選手のタイムを元に用意されているはず。我々がこんなに早く来るとは主催者も考えていなかったのでは・・・ということはこれから先のエイドはすべてなしだなと思った
●杉能舎(105km): 10時開店だそうで、8時に着いた。誰もいない、当然ビール飲めず。これもだれも考えなかったこと・・・想定外のことが起こった
●エイドはもう大変: エイドは100kmの選手のエイドの合間に?2ヶ所設置された。予定より早く着いたので間に合わないのは仕方がない。我々よりも100kmの方にエイドしに行ってもらいたい。我々は自販機があるのでそれでよかったのだが・・・ありがとうございます、しかしあちこち移動してエイドは大変だったでしょう
●ゴール: なんと午後3時35分にゴールした。23時間5分。予定より1時間以上早かった。
これも私が最初に予想したタイムです。150kmコースは23時間で完踏できそうです。
トップは2時ごろにゴールしている。
●完踏率: 150kmは21名中20名が完踏したらしい。完踏率95%、すごい。
それに対して100kmは正規コース完投は10名もいないらしい、となると完踏率は20%を割る。極端な結果になりそう・・・正式発表を待ちましょう。
●クラブ: クラブから150kmに5名参加、全員正規コース完踏。それに対して100kmは9名参加、正規コース完踏者は・・・・・・・ゼロ!・・・・なんということでしょう・・・大半は杉能舎で誘惑に負けてます。てれっと軍団の弱点発見!
終わってみて、とても楽しいマラニックでした。もう来年は100kmは物足りなくて出れません。しかし、主催者曰く「もう150kmはせん!!」らしいが・・100kmの完踏者が少ないので、どうなることやら