かるさんのgooブログ <北国たより>

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漂ってどこへ? 

2010-01-25 21:06:00 | インポート
ついこのあいだ新年を迎えたばかりと思っていたら、もう一月も終わろうとしています。
年賀はがきのお年玉当選番号チェックも済んで、「今年もツキが無いなあ~~」と嘆き節を洩らしたりしているところです。

そんな24日(日)にNHKスペシャル「メイドインジャパンは生き残れるか」のTV放映を観ました。
かって日本の高度成長を支えた主力商品の、「テレビジョン」を中心にした問題提起が、その内容でした。

世界を席巻した「メイドインジャパン」の名を冠せられた「家電製品」は、今や中国を初めとする新興国が技術を習得し、いとも簡単に安価に大量生産し世界中に躍進しています。

一方で、高度なIT技術を駆使した製品(例えばパソコン)などは、米欧などの研究が進んでいて、日本の製品に組み込むには膨大な特許料(もしくは高価な部品を買う)を払わねばなりません。

一般てきな家電製品の生産は新興国に奪われ、国内の生産拠点も海外シフトするか廃業するかの憂き目に遭っています。
米欧は新技術(システム)開発を国家的プロジェクトとして取り組んでいるようです。

そんな世界的な変化が進んでいるこの時、かっての「メイドインジャパン」の盛名は過去のものになりつつあります。

番組が問い掛けている『日本は何を造れるのか?(これからの方向性)』『日本で何を造るのか(後発国への対応)』に、明確に応えられる「政治家や経済人」がこの国に居るのかどうか・・・?

政権交代で、少しは閉塞感から脱することができるか・・・と儚い望みを持ったのも束の間です。
この国の政治家は、十年一日のごとく「金にまつわる」言い争いに貴重な時間を費やし、漂流しています。

世界の変化の潮流は激しいものがあります。一日後れを取れば将来取り返しのつかない禍根を残すことになるでしょう。

こんなありさまでは、事は「産業技術」の問題に限らず、日本文化そのものが埋没する日も、そう遠いことではないような気がして来るのです。

photo by karusan from OCNフォトフレンド
<束の間晴れた裏山>
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