日曜日。この日から開寮になるので練習は夕方から。午前中は「練習を見てほしい」と頼まれたので移動。本当は防府でやりたいなと思っていたのですが、前日の時点で電車が運休となっていたのでこうなると厳しいなと思って諦めました。休みの期間にやったことがタータンの上でできたらいいなと思っていたのですが。残念。夕方から山口なので早々に維新公園で。
支部大会前なので通常通りの流れでやったもらうことに。気が付いたことを指摘するというのが一番いいかなと思っていました。流れがあると思うのでそれを無視して練習をするというのはこの日は違うかなという感じがありました。細かいことというよりもある程度実践的なことをやるほうが良い。これはなんとなくの感覚的なものですが。火曜日に試合があるという段階でドリル中心の練習というのは難しくなる。さらには休み明けの練習ですからここは大きな負荷をかけにくい。
バトン練習をするということなのでそのためのアップを。ホームストレートが多くの人に使われていたのでなかなか使用が難しい。気が付いたらバトン練習をバックストレートでやっています。先に2-3のバトンをやっておくのかなと思いましたが違う(笑)。1-2、3-4のバトンをバックストレートで実施していました。
hoshoの1年目を思い出します。試合の時に競技場に行っても全然アップをしない。走る姿を見かけない。探して聞いてみると「競技場で走るのが恥ずかしい」と言っていました。今回の件は全く違うと思います。かなり遠慮していたのだと。とはいえ、自分たちがやりたいことがあったらそこに対してはコミュニケーションをとりながらやっていけるといいなと思います。その部分は話を少ししました。
また、バトンで走力差がある部分が。そこに対して普通に対応していたら勿体ないので別の形でやるほうが良いのでは?と話しました。顧問の先生にも理由を伝えて実施。この部分は「やってみないとわからない」部分があります。直観的というか走力を考えるとどのようにすればいい感じになるかを判断できるといいなと思います。これも「経験値」かなと。いきなりそんな発想にはならないでしょうから。持っている知識を伝えていくことが重要なのかなと思います。
その後、ハードル練習。かなり前に少しだけ見ました。この時は「適性があるかどうか」の判断でした。普通にハードルが跳べるという意味では問題なさそう。細かいことは一切やらずに「跳ぶこと」の練習をしていました。本当にあーどるが跳べない選手はやったときからすぐに「厳しいかな」という感じになります。典型的なパターンが「走力がないからハードルに出る」というもの。「100m」はほかの選手が出る。どうなると次は「走幅跳」が出やすくなる。距離が短いですし。その次くらいがひょっとしたらハードルでしょうか。ジャンプに近い感じで4歩や5歩でもレースには出れます。短時間で終わりますし。そういう部分でいえば見させてもらった選手は「適性はある」という感じです。下手というわけではありません。「無難に跳べる」という印象でした。
実際にショートハードルを跳んでみるとまだまだな部分が多い。当然の話です。基本的なことは何も教えていません。まずは「跳んでみる」という段階からスタートしています。いきなり難しいことを求めても無理なので。見てみると本当はもっとやっておくほうが良いなと思うことがたくさんある。それでも「支部新人に出る」ということでそこに対応しないといけない。これはかなりの突貫工事になると思います。もう少し時間がないと難しい。
顧問の先生とも話をしたのですが「パッチを充てる」という感じになります。今目の前にある状況で「ひとまず対応するには何が必要か」を考える練習になる。リード脚や抜き足のことも含めてほとんど何も伝えられれていません。アプローチのことも何もできない。そうであれば「まずは跳ぶこと」でしかない。本当は支部練習会の時にハードルパートを作ってやるとよかったのかなと思います。が、これも難しい部分。本来的に「きちんと走れる」というのが重要になる。そうなると「ハードル技術」というよりも前に「きちんと走ること」が重要です。よくあるパターンが「跳躍練習をする」ということで走る練習をしない。いやいや、その前段階がある。もちろん、「競技力を高める」ことを目的としていない場合にはそれもありだと思います。圧倒的に楽ですから。
まずは「走力」だと思っています。走る力がなければ様々な競技で活躍することは難しい。小手先の技術よりも「根本的な改善」が必要になるのかなと。しかし、選手はそこに気づきにくい。我慢強くできるかどうかと言われるとこういうご時世ですからなかなか難しいと思います。極力地味でキツいことはしたくない。楽して速くなりたいという選手が多く存在します。それで上手くいく選手もごく一部いるのでしょうが。かなり難しいと思います。
そう考えるとやはりベースになる部分の徹底が必要なのかなと思います。それをどれだけ徹底できるのか。投擲練習なども即席栽培のように投げることを教えると短期間である程度までいくのかもしれません。しかし、そこにはベースがないのでやはり伸び悩む。3年生になって楽しめなくなる。もちろんそれは親心というか先を考えての指導になりますが、短期的な視点でしか考えられない選手が増えている今はそれが非常に難しくなる。
考えさせられます。やはり基礎基本を伝える機会が必要になるのだろうなと。単発ではなくそれを継続してやっていく機会が必要。専門的な話になるのでこういう部分を伝える機会があれば良いのかなと。指導で困っている選手や指導者に対して少しでもアプローチできるといいのかなと。考えさせられます。
まとまりません。見る中で感じたこと、これからのことが頭の中に浮かびます。また書きます。