続きを。午後はさらに実戦的な練習をしたいと考えていました。が、雨が降る。まー予報ではめちゃくちゃ降るという感じだったのでなんとか誤魔化しながらできる状況かなと思いながら。
最初はウォーミングアップ室で軽く補強から。体幹強化という部分が合宿では少なくなってしまいます。最低限のことはやっておきたいなと思っていました。腹筋背筋などを。ベーシックな部分をやっていきました。こう見るとMさんも随分強くなっています。逆にいうと他の選手はどうなのか…。この筋力ではスピードは出ません。また、耐えることができなくなります。今回はそこまで詰めて話はしませんでした。が、本当はもっと時間をかけて身体作りをするべきです。パフォーマンスを上げるために何をするかですから。普段は個人でやりますが合宿というのもあり多少なりとも楽しさを求めるのもありかなと考えて2人1組でやる形にしました。多少なりとも気分転換になるかなと。
そこから室内練習場へ。午後の練習は2時間半程度なので時間のバランスを考えながら。最近はきちんと時間管理をしています。最後にやりたい練習に1時間はかかるだろうと考えていたのでそこに合わせて室内で基礎的なことを。しつこいくらいその部分をやりました。ハードルドリルをやりすぎて股関節を痛めたと言われている部分もあるので確認をしながら。強制的にやめさせても良いのかなと思いながらも。
ある程度やってから屋外へ。ヨンパの選手に関しては歩数の切り替えの練習をメインにしました。3台目から7台目までのハードルを正規の距離で配置。最初の2台は15保や17歩で走る。そこから1歩増やして減速を最小限にする。これまでここで2歩増えていました。レースが止まります。別に17歩から19歩でも良いじゃないかという意見もあると思います。しかし、減速率を考えると間違いなくロスです。そこをどの段階で改善するかは指導者の考え方だと思います。戦略としてヨンパを考えるのであれば絶対に避けて通れない所だと思います。
ここまでにかなりの準備をしてきました。5本という約束で実施。1本目は上手く行かずに詰まる。大幅減速です。その上、逆脚で跳んだ後に7台目も逆脚で越えました。逆脚の19歩になっています。指摘すると「あーそういうことか」という返答。よく分かっていないのだと思います。ここを18歩で走って利き足に戻す。ここが重要。
繰り返すうちに怖さも無くなり減速も大幅に無くなりました。かなり上手く行くようになったのでogw先生にも見てもらう。これまでの止まるような減速と比べると全く別物でした。ここはやはり重要だと思いますね。どうやって逆脚を導入するか。ここも経験だと思います。ありがたいことに多くの選手を見させてもらっているのでそこから出てくるアイデアや言葉掛けが役立ちます。
他の選手もやっていましたが「逆脚を使おう」という意思があるかどうかによっても習得率は違います。ここも話はしますが最後やるかどうかは本人次第です。
ショートハードルに関しては8mインターバルで12台。高さは中学生用。競技力に差がある2人を同時にやることになったのでここは折衷案です。Mさんにとってはここも大切。本人曰く「5歩ハードルの方がキツい」とのこと。最後まで速く動き続けることは大切。学校ではここまでできないので走りの中でまたハードルを越えていく練習ができると良いなと思っていたので貴重な時間になりました。こう考えるとMさんは上手いなと思います。とにかくスプリントを上げていきたい。そこに尽きます。
思っていたよりも早く終わってしまいました。もう少し時間があったので室内で補強を兼ねてハードルを使って色々と。小学生用のハードルを3セット分並べる。27台です。それを連続抜きで3本。これは見ていて効果的だなと感じました。まー並べるのが面倒という大問題がありますが(笑)。疲れてくると上半身がブレます。課題としているリードアームが大きく動いてしまって身体全体がブレてしまうのです。台数が少なければ気づかないですが疲れてくるとその部分が顕著になります。
更には1歩ハードルを20台。距離は少し狭く設定しました。無理だったら途中で抜けるように指示。怪我をしたら意味がないので。これもなかなかです。Mさん、本当に別格。早すぎて笑ってしまいました。こんなに速く一歩ハードルを越えていけるのか。室内には他の人もいましたがやはり衝撃を受けていました。それくらいの技術が身についています。筋力的に足りない部分はありますが限られた時間の中でやれることはできているのかなと。長期的な視点で準備ができるともっと違う結果だったかなと。学ぶことは本当に多い。
追い込むというよりは「技術的なこと」がメインの練習にしています。ここも賛否があるかもしれません。明確な狙いを持って取り組めばそこに間違いなく成果は生まれます。ある程度の負荷をかけながらやっています。変化はあります。課題としている切り替えの部分の基礎はできました。あとはこれをどのように取り入れていくかです。
感じることが多かった時間でした。感謝ですね。