kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

短距離合宿4~2日目午前~

2023-12-15 | 陸上競技

記録として。内容が多いので書いていると時間が足りなくなります。まー元々足りていないのですが。ある程度頭の整理のためには書いておきたい。毎日blogをかけるときには常にメニューについて考えていました。今は「振り返り」が十分にできていないところああります。良くないですね。

 

合宿2日目。午前中は少し走ろうかなと思っていました。とはいえ、どれくらいの内容ができるのか分からない。普段の疲労度と今回の疲労度の違いも分かりません。確認をしながらですね。

 

軸系  2 人 1 組で実施  身体のラインを意識


ダイナマックスアップ

 (1)真上投げ 3~4人1組 各自10回ずつ

 (2)フロント投げリレー 3~4人1組 100m程度 1往復 フロント走&バック走

 (3)バック投げリレー 3~4人1組 100m程度 1往復 フロント走&バック走

ここはほぼ遊びです。身体を動かすことが目的。この段階で少し声掛けをしました。きちんとした練習をするためです。声を出したりしながら前向きにやらなければ効果は上がりません。「なんとなくやる」というのではなく「正確にやる」ことが重要。普段の練習の姿がこういう部分で出てくるのかなと。鍛えられているかどうかも影響してくると思います。

 

バランス系 すべての種目で「軸」と「体幹の締め」を意識する

片脚支持40回 J5 回 T 字 B40回 J5 回 倒立 20 秒


DM 投げ∞ 速く強く投げる 6ずつ

この辺りは前日の練習の続きですね。毎回同じことをやるというので「少しずつできるようになる」という経験ができます。色々なことをやるというのも重要かもしれませんが「変化を感じる」ためには何度か同じことをやって「覚えていく」という練習が必要になると思っています。正解かどうかは相変わらず分からない部分ですが。

 

ハードル軸ドリル  上半身・下半身の共動 軸感覚 スイッチング
(1)ハードル 横 リズム (2)ハードル 前後 リズム

人数が多いとこの手の練習は効率が良くないなと感じました。フレキハードルの台数が限られているので硬いハードルを使うことになる。そうなると女子選手は怖がってしまって正確にできなくなる。以前はフレキハードルがなかったのでこれが「当たり前」でしたが今はフレキハードルを使うのが「当たり前」になります。感覚も違ってくるのでこちらも注意しないといけないと思っています。skyでやれば道具はあるのでできたのかもしれませんが。反省課題ですね。

 

台ドロップ  乗り込み動作&軸固定 連続 5 台  接地して固定の繰り返し

ここも前日と同じ流れ。しつこいと思われるでしょうね。個人的には「同じ動きの繰り返し」というのが好きです。その中で変化を感じられるからです。間違った動きを何度もやるというのはよくないので「正確にやる」というテーマの中で実施しています。縦の動き。負荷的にはかなりかかるのでこちらも考えないといけないなと思ってはいますが。短期間の合宿なのである程度の負荷をかけることができるかなとは思っています。

 

ドリル

(1)チューブもも上げ(トントン)→直線的な足運び。慣性モーメントを最小にする。

ハードル❶歩行→股関節を大きく使う。高い位置で動かして前まで運ぶ。上から下の移動。

ハードル❷サイド入れ替え→重心移動。上から下の移動。フォローレッグの切り替え。

ハードル❸連続→軸を保ったまま足を前に運ぶ。❶の動きをリズムで。体幹の締め。

ハードル❹ワンステップハードル(5足)→まとめる動き。抜いた足を前まで持ってくる。

 

実際は冬季練習の2期に入るのでワンステップハードルを5足→10足に伸ばしていきます。重心移動を生み出すためです。いきなり重心移動を大きくすると崩れてしまいます。届かないので膝から下を振り出して距離を取るような動きになってしまう。これは絶対にやりたくない。だから学校では1か月間「5足」でやってきました。シーズン中は最大15足くらいでやっていますが(13足だったかも)。うちとしては週明けの練習から10足に移行しようと思っていました。段階的にですね。

 

スパイクを履いて


⑩スピードスキップ 40m DM-N

○片足スキップ スイングで身体を進める 引き出した時に腰の移動を作り出す
※スプリントは「膝の引き出し」と「腰の移動」のタイミングが重要になる。片足スキップで「膝」が引き出された時に「腰」が前に進む感覚をつかむ。「力の方向を換える」の一番重要な練習となる。

片足スキップを実施しました。これも本当はskyで第2期から実施しようと思っている内容です。元々私は個人的に「スピードスキップ」と「シザース」を練習に入れていました。今シーズンから指導をさせてもらって「IHに行くために」ということを最優先したので細かい部分ができませんでした。この冬から来年に向けての準備をしています。そこで「絶対にやりたいこと」を。上に浮くようなスキップではなく水平方向に進むスキップ。それも片足でできるだけ早く方向を変える。この辺りもその意味を説明しながら実施。

 

⑪スピードシザース  空中でのタメ  速いリズム


シザース DM

重心が少し前にある段階で膝の引き出しを行う(股関節を広げる)突き出し


シザース

※「膝の引き出し」で「腰の移動」が行われる。DM では「膝」が引き出されるときに DM を前に突き出すことで「腰」がついてくる感覚を作る。シザースの動きでは「引き出し」も重要だが、「タタ」の切り替えのところが重要となる。引き出して着地する際、できるだけ素早く足を切り替えること。

 

膝の引き出しとDMの突き出しのタイミングを一緒にする。膝が引き出されている間に空中で移動する部分です。スイッチングと相反する部分があるかもしれませんが。ピッチを上げながら膝の引き出しで重心移動を作り出す。最初は上に浮く感じでいいと思っています。段階的に水平方向への移動を生み出していくことが重要になるかなと。見ていると「膝が開く」選手が多い。更には股関節が開かない選手も。こうなると意味がなくなります。「膝が開く」に関しては将来的に締めれると方向が定まってくると思います。

 

見ていて「タタタターン」のほうがやりやすいなと感じたのでもう少し本数を追加。連続だと難しくても間に走る動きが入ることで助走ができる。余裕が生まれるので動きも正確にできるようになります。こちらのほうがいいですね。配布した資料の内容に「タタ」速くと書いています。ここは間違いなく「タタタターン」の前半部分のことだと思います。前任校ではかなりの頻度でやっていたのにいつの間にか忘れています。指導を離れるというのは怖いですね。自分で「必要なこと」を忘れてしまいます。

 

BDM 走

50mB×2-50mDM×2-スプリント60m


1・2本目は腕が使えない中での動き。膝の引き出しだけで体を前に進める。Bを頭の上に持ち軸を作ってからスプリントを行う。前になると前傾しすぎてしまい足が流れてしまうので注意が必要。DMは重心が身体の少し前になる。前に進みやすい形になるので膝を引き出して走る。スプリントはその感覚を生かして最大スピードを出す。

 

という練習です。まー私の好きな練習。本当はこれにT走を含めるともっと足の動きが確認できます。B走もDM走も腕が使えません。そうなると推進力を生み出すのはフォローレッグのみ。そこを意識づけるために片足スキップやシザースを事前に入れています。「なぜこのタイミングでやるのか」というのが重要だと思っています。適当に配置していると思われがちですが、重要なのは「タイミング」だと思います。他のタイミングでBDMを入れるのではなく「意識づけ」をしてからやっていくから意味がある。個人的な感覚なのでどうかなと思いますが。

 

午前中はここまで。案外動いています。こういう部分は重要かなと。普段やらない選手にとっては身体中が痛くなっている可能性があります。股関節周辺の筋肉に刺激が入っているのできついと思います。やはり詰込み型ではなくて「長期的な考え」のなかで計画的に練習をしていくことが重要だと思っています。私は適当のようでそれなりに考えています。自分の身体で体現できない部分をどうやって選手にやってもらうか。イメージだけ先行するのではなく「選手に合った内容」にする必要があると思っています。

 

長々と書きました。記録しておきます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする