kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

想うことを

2018-12-31 | 陸上競技
想うことを。

ここ数年色々と想いを抱えてやってきた。上手くいく事、上手くいかない事。そこにどう向き合うか。何をしようとして生きて行くのか。本当に本当に悩んだ。

それでも少しずつ少しずつ前に進んできた。苦しくて投げ出したいなと思うこともあった。その度に何とか持ちこたえてきた。いつ心が折れても不思議ではない感覚があった。

多くの人の支えの中でやってこれた。本当に感謝している。挫けそうになってもカッコ悪いと思う部分を見せないように無理をして気を張ってやってきた。全て投げ出したくなって涙を流した時もあった。それくらい本当に本当に苦しかった。

今年、リレーでインターハイに進めた。それは大きな事だった。お世話になってきた方々に多少なりと恩返しができただろうか。喜んでもらえただろうか。ここまで見守ってくれたマネージャー、あと一歩の所でインターハイ出場を逃してきた卒業生。この子達の想いを背負って三重に行けた事。戦えたとは言えないかもしれない。それでも私はこの子達の存在を心から誇りに思う。この子達と出会えたことは一生の宝物。出会えていなかったら本当に今の私はいない。

色々と感じる事があった。本当に投げ出したいなと思う事がたくさんあった。それでも進んでこれた。ここにきっと意味がある。

すごく大切な事があって。それが今の自分を作ってくれていて。それを想うと涙があふれて。上手く言えない。

信じてもらえていたのかは分からない。それでも私がやりたいと思っていたことに対して理解をしてくれて共に進んでくれた。色々な場所に行き、色々なモノを見て。それをどう感じたのか。それが自分達の中にどのような形で残って行くのか。本当に本当に助けられたと思う。

選手の前向きに取り組む姿。この姿を見るだけで涙が出るようになった。情けない話なのかもしれない。すごく感情移入してしまう。ある程度の距離感を保ちながら見守るようにしている。本当にこの数年間で指導スタイルが激変した。今までの自分と訣別してきた。それが今は一番適していると思っている。正解かどうかは分からない。

練習納めの日、3年生と卒業生が来てくれた。今までやってきた事が少し形になった気がした。競技だけをやってきたつもりはない。それ以外の部分でこの子達と向き合ってきたつもり。走っている選手が歩いている時にこの子達が声をかけてくれていた。苦しさを理解して側で支えてくれる。その姿が本当に本当に嬉しかった。こちらが頼まなくても私がやって欲しいなと思うことをしてくれる。本当に大好きで大切だなと思った。いいオッさんが言う話ではないのかもしれないが。心からそう思う。


今の自分を作っている要素。それはきっと目には見えない。目には見えないけど心の中にずっと存在し続ける。支えてもらう事。その大切さを本当に本当に感じてきた。その要素に恥じないように進みたい。

書いていたら涙が出る。色々な想いがある。今の私が誇れるもの。なんだろう。大切だなと思い続けている。それは一生忘れたくない。忘れられない。

これから前にも進んでいく。それが本当に出来るのか。私自身がしっかりとしなければいけない。一緒に過ごしてきた時間がこれから先もずっと一生誇れるように。

選手達と一緒に。喜びも悲しみも。苦しい時に支えていけるように。それが私の恩返しになる。今まで受け取ったモノを一人でも多くの人に還元していきたい。本当に進めるか。私自身がどこに向かうか。

見守ってください。こうやってblogは続けていこうと思います。私がどのような事を感じどのようなことを想い進んでいくか。文字として残していく。それが今から私がやるべき事なんだと思う。

素直に前を向く。嬉しい時には心から喜び、悲しい時には涙を流す。そんな生き方をしたい。カッコ悪いかもしれない。それでも「私らしく」生きていきたい。何が正しくて何が間違っているのか分からない。それでも「私らしく」生きていく。周りから見て「あいつ大丈夫なのか?」と思われることもあるかもしれない。それでも自分自身を持って進みたい。

2018年が終わる。今の私。それをこれからも保ち続けたい。笑っているかもしれない。泣いているかもしれない。それも全て私だと思う。多くの人に出会った。心からありがとう。本当に大好きで心から尊敬する。そんな人達に出会えた。

言葉で何かを伝えるというのは本当に難しい。想いを全て込めて伝えることはできない。どんな想いでこうやってblogを書くのかはきっと誰にも分からない。それは私が書いても他の人が書いても「文字」でしかないから。このblog、きっとずっと残る。2018年12月31日。苦しい事があれば必ずこの日の想いに戻ろう。

そう思う。
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今年最後の練習2

2018-12-31 | 陸上競技
続き。

この日はしっかりと走ることにしていました。技術とかスピードとかは関係ない。いわゆる「根性練習」という感じでしょうか。動き的に意味があるかどうかと言われると「ない」と断言できます。この部分は選手にも話をしています。これは前の記事にも繋がる部分かもしれないですね。

前日の時点でメニュー提示をしていました。

140m×40本
120m×30本

常識的ではない量だと思います。もちろん全てをやれるかどうかは別問題。昨年は120m×60本という設定でした。この本数に意味があるかどうかは別問題。ひたすら走ることを最優先しています。これが10本とか20本というのでは意味がないと思っています。「無理やろ」と思う量をやりたいと思っていました。

メニューの下に



この文章まで読んでいるかどうかは分かりません。こちらが伝えたいメッセージをきちんと示しておきたいと思います。この数ヶ月で感じてきた部分を伝えたい。うちのように少人数でやるチームがこういう練習をやるのかどうかは分かりません。走れない選手もいるので実際に走る選手の数は少ない。それでもやり遂げたい。強く思っていました。

今いる選手だけでは乗り越えられないと思ったので3年生と卒業生に声をかけました。忙しいと思いながらも図々しく。勤務の関係もあると思うのですがかなりの数の卒業生が見にきてくれました。3年生も同様。それだけで随分力になります。選手と同じくらいの応援が来てくれている。感謝しかないですね。

140mを40本というだけでうちの練習からすれば尋常ではないレベルです。よく走って1週間に140mを1本走るか2本走るかしかない。120mも同様です。これだけで40週分。1年分の量に近いくらいの本数です。上述のように「技術的に意味があるかどうか」と言われたら「皆無」に近いと思います。スピードレベルも上がりません。動きのタイミングもズレる危険性がある。分かりきっている話です。普段とは全く違う練習です。全く違うというか本当に真逆だと思います。それでもやる意味があると思っていました。

走り始めたらもう私は関係ない。それぞれが何を思いながら走るか。こちらが叱咤激励して走らせるというのであればここに意味はないと思っています。自由意志というレベルの内容ではないですが「自分自身と向き合う」という時間になる。どれだけの時間がかかるか分かりませんが。

makinoも走ってくれました。通常であれば絶対にやらない。大学の練習の話を聞くとこれも大きな差があると思います。普通考えたらこんな感じで走ることはない。沢山の本数を走るということにどれだけの意味があるか。「○mを◻︎本」という練習。師匠と電話した時に「昔、ある先生がやっていたけど意味がないという話になったよな」という話が出ました。確かに(笑)。私も通常であればそう考えます。今回は単独で意図があって行う練習です。その中で何を感じるか。走れば良いという話ではなく「自分と向き合うために」というのがメインです。

4本1セットなのか5本1セットなのかよく分かりませんが走りました。1セット毎に少しレストを取っていました。ここに関しても選手に任せる。ひたすら走る。細かく声かけはしませんでした。タイミングを見て3年生や卒業生が声をかけてくれていました。makinoもしっかりと走ってくれて25本目まで一緒に。そんなにやらなくても良いんですけどね。3分に1本走ったら40本で120分で終わる。もちろん無理でしたが。トータルで2時間半以上かかりました。当然かなという感じです。









写真撮影が下手過ぎ(笑)臨場感が全くないですか。

今回は元々足を痛めていた選手が数人。その選手は自分達で様子を見ながら練習参加としていました。ここも無理はさせず。本人達の判断です。冬休み前に捻挫をして全く練習出来ていなかった者も何本か走っていました。周りが必死に走っている姿を見て自分もやりたいという気持ちが出てきたのだと思います。こういう部分の変化も期待はしていました。雰囲気が変われば取り組みの姿勢も変わっていく。

140mが40本終わってから120mを何本走るか決めることに。昨年はトータルで60本でした。今回は120mを最大で30本としていましたがそこまでの本数はなくても良いかなと考えていました。20本以上でどうするのか。別に本数へのこだわりを持っているわけではありません。この辺りは自分なたちで決めさせても良いかなと考えていました。Nと相談。Nは持久系が苦手。こういう本数が多いメニューは好みません。それでも与えられたメニューは決して手を抜かない。持久系が弱いのでゆっくり走っているように思われがちですが実は一生懸命に走っています。「30本は多い気がする」と言うと「何本でも良いです」と言い出す。ともう諦めの境地だったのかもしれません。

結局22本が良いということでそこに落ち着きました。上述のように何本走っても良いと思っています。62本なら62本で良い。大切なのは1本目を走り始めることと1本1本目を積み重ねることです。62本という本数を達成するためには目の前の1本を走らなければいけない。これだけ多ければスピードレベルは落ちる。高いスピードを維持することを求めているわけではない。目の前の練習とどう向き合うか。そこが一番大切だと思います。

今回はSoが先頭に立って引っ張ってくれていました。3年生が居てくれることは本当に大きい。男子が大人しいのでこういう時にリーダーになれません。Soがワイワイ言いながらやってくれることで下を向かずにすむ。本来であれば下級生がその役割を担わなければいけないのですが。ありがたいですね。来年も是非走ってもらいたい(笑)Hは随分走れるようになってきました。これが継続できると来シーズンはかなり期待できるのではないかと思いますね。

NaとToは全てのメニューをやり切りました。こういう経験が自分を変えていくキッカケになると思います。Toは先日の合宿も全てのメニューをやったと話していました。二人とも中学時代にそれほど練習をしていません。これほどの負荷をかけるというのは初めてだと思います。こうやって成長していく。

Nは淡々と。かなり脚が痛かったと思います。それでもそれを言わずにやる。随分タフになりました。前半は一定以上のスピードを維持して走っていました。ここの部分の成長は大きい。大学生になるための準備です。

Mは貧血が酷い。走練習ができるのか?というレベルだと思っています。それでも走り続けていました。「無理しなくて良い」と何度か声をかけましたが「大丈夫」と言い切ります。周りが思うよりも負荷がかかっています。見ていて涙が出ました。こういう姿を見ると選手としての成長を強く感じます。

色々な場面で選手の成長。それを感じることができる。やり終えた時は全員倒れ込んでいました。走っていた時間は4時間超。かなり走ったと思いです。自分一人ではできない。こうやって3年生や卒業生が来てくれることでやり遂げる事が出来たと思っています。そこに関して「当たり前」だと思わない。多くの人の支えの中でやっている事を感じる事。それもこの練習の目的の1つです。

練習が終わってからご褒美を。一応Mに相談をして購入。切るのが大変でしたが参加した選手や3年生、卒業生で分け合って食べました。こういう地味なことも記憶に残ります。





そういえばSがクッキーをくれました。感謝。



少ない人数でもできる事がある。こうやって少しずつ殻を破っていけたらと思います。好きなことをやる。そういう感覚でいて欲しい。私は何もできません。見守ることだけ。その中で選手が成長してくれると良いなと思います。

色々とありましたが何とか今年も終える事が出来ました。本当に感謝しかない。もう少し書きたいなと思う事があるのですが今年中に書けるかどうか。

良く走りました。選手を褒めてやってください。力になると思います。
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