kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

中四国合宿2日目

2015-12-28 | 陸上競技
合宿2日目。本格的に練習開始となります。前の記事にも書きましたが担当するヨンパは人数が23人。ハードルを使うことになるのである程度のレーンが必要になります。もちろん私達だけが競技場を使うわけではありませんから練習が難しくなります。とくにこの日はハードル練習メインで考えていました。そのために色々と考えました。他のパートの様子を見ながら練習を進めないといけません。今回与えられていたレーンは2レーン分を一周。ホームストレートとバックストレートに分かれてハードル練習をすることは可能かもしれませんが、それでは指導はできません。周りのコーチに相談して室内練習場を使わせてもらうことにしました。ここであれば5レーンあります。他のパートに迷惑をかけることなく練習が出来ます。ワガママと捉えられるかもしれませんが、せっかく山口に来てくれたので「最大限の練習」をしてもらいたいと考えていました。

一日室内練習場を確保できました。天候が良かったというのもあったと思います。これが雨や雪であれば室内練習場をみんなで分けて使わないけなくなります。天候にも感謝ですね。アップから全て室内でやることにしました。アップはダイナマックスを使ったものに。アップは筋肉の温度を上げることが目標。練習ができる準備をする。テンションを上げるためにあれこれやる必要があると思っています。前の記事にも書いていますが「雰囲気作り」がきちんと出来なければ良い練習はできないと思います。ありがたいことに本当に良い選手に恵まれました。明るく笑顔で練習をやってくれました。まー私もかなり楽しんでいましたが(笑)。

計画としては2日目はひたすらハードルを跳ぼうと思っていました。3日目になると疲労感もありきちんとした練習が出来なくなる。走りながら跳ぶという種目です。どちらもやりたい。走り込みをした翌日にハードル練習をするというのは難しいなとこれまでの経験から考えていました。トータルで6回しか練習が出来ないのです。半日休んだとしても身体は回復しないと思います。そのため練習の組み立ての中で先にハードル、次の日に走るというように割り切りました。

前日にアンケートを配布していました。これは3日目にやるリレーのための情報収集という意味もありました。リレーを始める直前にチームを決めておいたほうがスムーズに進めることが出来ます。さらには選手がどのような課題を抱えているのかを把握しておきたい。細かい部分全てに答えるのは難しいかもしれませんが、共通する部分に関しては答えることが出来ます。ショートハードルとロングハードルの違いを理解させる必要なあると思っていました。何度も書いていますが一応専門はハードルです(笑)。実際に多くの選手が持っている疑問や課題はヨンパの特色である部分です。そのためにはしっかりと繰り返し話をしていく必要があると思います。飛び飛びで話をするより一日その話をしていくほうが効果が高いのではないかと思っていました。

最初は前日の流れの確認。もう一度ハードルを使った練習から始めました。リズムスキップをやって更にはハードルドリル。この動きをやる中に実際のハードルに活かせる要素がたくさん含まれています。特に女子選手の抜き足。筋力的に弱い部分がありますから前方向まで抜くことが出来ません。股関節周辺を鍛えるという意味合いもあります。この時に話をしましたが「やりたい動きがあったとしても筋力がなければ出来ない」のです。良い動きをしようと思えばそれに見合うだけの筋力が必要になるのです。

抜き足を立てる動きを意識させています。内転筋が弱いというのが大きな要因だと思います。抜き足を倒してしまうので実際に跳んだ時に直ぐに落ちてしまいます。無駄に大きく回る抜き足のタイプもいます。そういう動きを修正していくためにはワンステップハードルが効果的だと考えています。色々な要素を含みながらやっていきたいなと思っています。

うーん。実際の練習に入るまでの話が長くなっていますね。想うことがたくさんありすぎて(笑)。記事を替えます。多分明日になると思います。長くなるのでもう何日間かかかるかもしれません。お付き合いください。
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中四国合宿初日2

2015-12-28 | 陸上競技
続き。


中国地区と四国地区ですから初めて会う選手も多い。自己紹介をしてから始めると良かったのかもしれませんが「時間の確保」を優先しました。私とコーチが簡単に自己紹介してすぐに練習に入りました。その代わり、「ゲーム」をしながらやっていくことにしました。先日、就業体験で行ったゲームをやりました。勝手に「コミュニケーションタッチ」と名前をつけました(笑)約束事としては自己紹介をしてからゲームに入ること。これを少しずつグループの人数を増やしながらやっていきました。それなりに打ち解ける。それが狙いでしたから。タッチをしながら声を出します。そうやって関わっていくことで随分表情が明るくなります。

さらにドッチボール。これも学校でやっている練習です。初めて集まった選手たちでもこうやってゲームをすることで仲良くなります。こちらが関わっていくよりも自分たちで勝手に仲良くなるのだと思います。ドッチボールで当たったら補強。遊ぶだけではなくきちんと練習の要素も取り入れています。最初はボール2個から始めます。油断できない。さらには1分経過したらもう一つボール追加。キャーキャー言いながらやっていました。テンションが上がるだけで気持ちが違ってきます。

そこからはバランスディスクを使った練習。バランスディスクの上に乗って落とします。これは盛り上がる。自己紹介をして上に乗って落とす。落ちた方が補強。そうやってやることで勝手に名前も覚えてくれる。必ず他県の選手とやるようにというルールを決めました。県内の選手と一緒にやるだけでは意味がなくなります。少しでも多くの選手と関わることで慣れてきます。それにより練習効率は間違いなく高くなる。こっそり補強も入れる(笑)。

ある程度やってから自然に打ち解ける。やっと基礎練習へ。普段から私がやっている練習。色々な練習をやっても仕方ないので「テーマ」を決めて取り組みました。走るために必要な動きとハードルのために必要な動き。大学生や国体選手の指導をする中で「股関節周辺の動き」が弱いなと感じていました。実は持ち記録が良い選手であってもここに課題があるのではないかと。まー私風情がどうこういう話ではないですが。そこを上手く使えるようにする練習を徹底的にやっていく。それが間違いなくハードルにつながります。

ここに関しては特別書く部分ではありません(笑)。本当に基礎的なことをやったので。重心移動がない練習から少し移動する。その場でのハードル股関節補強。そこから少しの重心移動をいれる。股関節を上手く使う。そこに軸作りの感覚やスイッチングの要素を。特別な練習ではなく「学校でもできる練習」というテーマの中でやっています。もちろん、各校の顧問の先生がいらっしゃるのでその指導に従ってやっていくことが大切だと思います。しかし、要素として少しでも取り入れることができるのであれば「絶対にプラスになる」と思います。

モノを持って軸作りも意識しました。腕が使えると誤魔化してしまう部分があるのですがモノを持って軸作りをしてから脚だけを動かすというのは実は難しい。その中で「軸の移動」をつかむ。これも経験的に感じてやっていることです。

股関節を使ってから更に横への重心移動。少しずつ移動距離を伸ばしていきます。練習の流れとして「段階を追う」という部分を大切にしています。リズムスキップを入れました。そこからは横への重心移動、ワンステップハードル。連続抜きまでやりました。本当に「普段の練習」をやりました。走るために必要な力を身につけるという根本的な要素を重視しました。言葉だけでは説明が難しいですね(笑)

事前にそうなるだろうなと思っていましたから「その日の練習内容」を文書化しました。終わってから資料を配布。何人もが「すごく助かる」と言ってくれていました。時間をかけて準備した甲斐があります。こういう一言があるかどうかで全く変わってきます。

緊張感はかなりありますが、私が楽しみながら指導しないとやっぱり選手も楽しくないだろうなと思っていました。私が元気を出すことで選手達もやりやすい雰囲気になれば良いなと思っていました。コーチも選手と一緒になって身体動かしてくれていました。それだけでも全く違います。色々な工夫をしながら良い練習をしていきたい。それにコーチが力を貸してくれています。ありがたいことです。

18時までの短時間でしたが初日にやりたかったことはきちんとできたと思います。選手の反応を見ながらしっかりと練習をしていけたらと。

どのような合宿だったかを私の主観かもしれませんが記しておきます。「自慢」という捉え方をされる方もいるのかもしれません。そんなつもりはありません。それでも捉え方によって思われる可能性はあります。でも記しておきます。お付き合いください。
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中四合宿初日

2015-12-28 | 陸上競技
更新滞っていました。25日から28日まで中国四国地区の冬季合宿でした。今年は山口県引き受け。これまで何度か県外の合宿に参加させてもらっていますが引き受けは初めて。前回山口で開催された時には私はまだ野球部顧問でした。当然合宿に関わることはない。

合宿での指導は何度もやっていますが今回のように大規模の合宿はほとんどありません。一度だけ中国合宿で指導をしたことがあります。すでにこの時の記憶が曖昧になっています(笑)。blog内検索をすれば出てくるでしょうが、記憶としては「試練」だったと思います。少し前に書いたように練習以外のところにかなり心痛しましたから。

今回は合宿に向けて準備を進めてきました。このこともblogには書いてきたのでそこは省略。今回はアシスタントコーチをつけて頂き、2人体制で指導することになりました。日本選手権入賞している選手が合宿に参加することで合宿自体に「箔がつく」と思っています(笑)。私のような「無名指導者」がチマチマやるよりも周りの指導者の方も「実績ある選手」が参加するということで納得してもらえるかなという気持ちもありました(笑)

さらに今回は1・2年生以外の選手の参加もありました。2年生の時にインターハイチャンピオンになり、3年次にも全ての大会で入賞している選手です。強化育成選手ということで私が指導するパートに参加してくれました。これはこれでかなりのプレッシャー(笑)。それにより走力差が大きくなります。ハードルの歩数も大きく異なります。ヨンパのタイムも10秒異なる。これはこれてま大変なことです。こういう選手を指導する機会を与えてもらえたことは私的には貴重な経験です。なかなか経験できるものではありませんから。

当初、朝から行かないといけないのかな?と思っていたら午後からの参加で問題ないとのこと。数日間練習が見れませんからこちらとしてもありがたい。午前中は学校の練習を2時間半程度見てから合宿に向かうことにしました。外で指導するという部分もありますが、まずは自分のところの選手の指導をする。ここは自分の中で譲れない部分です。今は「私の指導を受けたくて陸上部に入った」という選手はいません。たまたま私が赴任したから指導を受けるという形。だからといって指導に手を抜くなんてことはできません。周りの人からすれば「合宿なんだからその前に練習行かなくてもいいじゃないか」と思われる。これは私のスタンスですからなんと評価を受けてもここの部分は譲れないと思っています。

ある程度の時間になったので後は選手に任せて合宿へ。今回の合宿では担当する選手は23人と大所帯。できるだけ細かく指導していきたいなと思ってはいますがこれだけ多くなるとなかなか難しくなります。スプリント種目ではなく道具を必要とするハードルです。場所が必要になる部分も出てきます。私としては「選手のため」に練習を組み立てないといけないと思っています。練習ができるように工夫しておかないといけなくなります。ここも私なりに考えていました。

開校式があってそこから栄養学の講習。よく分かりませんが日本陸連指定の合宿ですからこういう講習をやらないといけないという決まりがあるのだと思います。初日は移動時間も含めて早い時間に集まるのは難しくなります。6時間かけて移動してくる選手もいます。本当に大変です。そういうのも含めて練習時間の確保ができません。15時半くらいからなんとか集まってこれるという感じでした。そこから出来ること限られます。

微妙に長くなってきたので記事を替えます。書きたいことが山のようにあるので1日1日が長くなる可能性があります。記録として残しておきたいなと思っています。しばらくお付き合いください。
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