kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

国体練習会

2015-12-22 | 陸上競技
日曜日、先月から始まった来年度の岩手国体に向けた練習会でした。少年選手中心に少し時間をかけながら強化していこうというスタンスです。これまでもやっておかなければいけなかったのかとしれません。が、過去のことを言っても仕方ありません。これからできることをやっていこうというスタンスです。私は「義理」と「人情」を重んじます。お世話になった人のために尽くす、恩返しをするというのは当然だと思っています。師匠がやると決めたのであればどんなことがあっても協力します。私からすれば「普通」のことです。私の感覚がおかしいと言われるのかもしれませんが。

次年度に向けて指導スタッフが追加されました。他県と比べると本当に少ない人数でやっていますからありがたいことだと思います。ハードルも1人入ってもらえました。私はヨンパに専念できます。同じハードル種目であってもショートハードルとヨンパでは種目特性が全く違います。今回からは県内で唯一ショートハードルを専門にしている先生が参加してくれているので本当に助かります。これにより私は短距離のサポートとヨンパに専念できます。

短距離指導にも関心はありますが「適材適所」ということで私はサポート(笑)。それでもかなり関わりました。課題は細かく声かけ。この辺りは結構シビアに見ています。気になる選手の動きがイマイチのときにはやはり指摘します。前半は全員一緒にやりました。知っている選手も何人かいますから役割を果たさないといけません。1時間程度は全体での基本的な動きでした。ある程度やってからパートに分かれて練習。

ここから専門練習にしました。今度の中四国合宿に参加してくれる選手とマンツーマンでの指導でした。そのため合宿のリハーサル。必要な動きを徹底してやっていきました。この時親しい指導者が練習の見学に来ていたので手伝ってもらうことに。ありがたいことに動画を撮って選手に示してくれたので本人もわかりやすかったと思いますね。本当に助かりました。

今回はかなり細かく練習計画を立てています。いや、正確にはざっくりですが参加選手にプラスになるように歩数などの組み合わせを考えてメニューを考えています。実際今はヨンパの選手を見ていないのでこういう機会を上手く使いながら計画している内容を確認しないといけません。この文章だけ見たら失礼だと思われるかもしれません。選手を利用して確かめているのか?と。まーそのようなことを言われるなら何もできないと思います。練習というのは「試しながやる」部分の方が圧倒的に多い。距離設定などは選手によって違ってきます。そこは実際にやりながら確認するしかない。

私も実際にお手本を示しながらやっていきました。まーまーの動きだったかなと思っています。我ながら(笑)。やりたい動きができる間はお手本が見せれます。そのうちこういう動きができなくなってきた時にどうやって伝えるかというのが大きな課題ですね。

言葉では上手く書けませんがかなり課題を決めて良い練習が出来ました。リズムハードルから一歩ハードル。これだけでかなり良い動きができるようになると思っています。これは本当に面白い。ワンステップハードルも含めてですが。今私がやっているハードルを使ったドリルは当たり前ですが「ハードル種目に活かせる」ものです。スプリントを意識したハードルドリルをやっています。これができるようになるだけで確実にハードルの動きが変わります。これを徹底してやっていければある程度のところまで対応できると思っています。

3歩ハードルから4歩までやりました。これだけでかなりの本数をやります。途中で課題を確認するためにワンステップハードルを取り入れながらやりました。ちなみに全ての種目は私が勝手に名前をつけただけなので分かりにくいと思います。興味がある方はいつの日か見てください(笑)。隠すつもりはありませんし、見ただけでこの練習の目的が分かることはないでしょうし。こちらが狙いとする部分を理解してもらってそこからスタートになると思っています。短時間で何ができるかは分かりませんが課題となる部分に関しては説明しました。

この場で私に出来ることは全てやりたい思います。もちろん、手の内を全て晒すことは今のところしません(笑)。全てを示しても理解してもらえないでしょうから。時間をかけて伝えていかないといけないことがたくさんあります。ハードルの基本に関してはかなり考えてやっています。普通の選手に対しても対応できるように工夫しています。それはしっかり考えながらやっていきたいと思っています。

今回指導した選手も意欲的。楽しい時間を過ごせました。動きを見ながら、できる事を見極めてやっていきたいと思います。こういう作業はこの上なく楽しい。貴重な時間だったと思います。指導させてもらえることに感謝したいと思います。良い練習ができたと自負しています。自分自身も自信が持てました。

中四国合宿、楽しみです。やれる事を最大限にやっていきたいと思います。
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合同練習3

2015-12-22 | 陸上競技
わざわざ記事の一つにして書く内容がどうかは分かりませんが、思い出したので書いておきます。

合同練習をする中で大学生が「先生見てもらって良いですか?」と自ら申し出てきました。走りを見て欲しいと。基本的に全体を見て指摘は続けていますが、「見て欲しい」と言われるとやはり意識して見ます。本人達に返すこともやりやすくなります。「少しでも動きを良くしたい」という気持ちがあるからなのだと思います。

これは高校の時の指導なのかもしれません。以前宮崎に行った時に選手が走り始める前に遠くにいる先生に合図をするために「T先生、お願いします!」という大声で叫んでいました。それにより周りも今から走るんだというのに気づきます。ひとりで複数種目を指導される先生であれば、短距離が走る時に他種目の指導をしていることもあります。単に走るだけではなく「走る姿を見てもらってアドバイスをもらう」という部分があるのだと思います。こうやって叫ぶことで他の選手も注目します。少しでも緊張感を持って練習をするための工夫なのかもしれません。

私は残念ながら短距離しか指導ができません。情けない話ですが。跳躍系を少しかじった程度。専門的に指導できるかというとちょっと厳しい。だからいつも短距離に付きっ切りで見ることになります。だから「動きをみてもらいたい」という欲求は選手の中から出にくいのかもしれない。見ることが「当たり前」となるから。指導しないで遠くから見るだけだとすると逆に「指導してもらいたい」と思うのだろうか。この辺りも私自身経験がないので分からない。そういうスタイルで指導をしたことがないので。

Mさんからの報告によるとその時には「見てもらっても良いか?」と言ってきた選手は総じて動きに変化があったとのこと。これが何を意味するか。繰り返しになりますが「私が指導したから」なんておこがましいことは一切思っていません。全ては「動きを変えようとした選手の意識」です。それ以外にはありません。他の選手にも同じように指導はています。それなのにある選手は変わる、ある選手は変わらないという事実。与える方云々ではなく「受け取る側」が自ら積極的に受け取ろうとするからそのような変化が生まれるのだと思っています。

元々の身体能力は高いと思います。大学生のほとんどは全国大会に進んでいた選手達です。各県を代表するような選手達ですから当然ある程度の力はあると思います。それでもまだ「やれることがある」と感じました。私がいつも指導しているわけではありませんからあまり突っ込んだ話をするのもどうかと思いますが、やはり股関節周りの動きがまだまだですね。それでこれくらいの動きをしているのですから持っている力はかなり上のレベルだと思います。

Mさん自身はある程度の動きができていました。が、この子も股関節周辺の動きがイマイチ。股関節の動的柔軟性が低いのでまた使い切れていません。しっかりとここが使えるようになるともうワンランク上の走りができるようになると思っています。スイッチングのタイミングが少し遅れ気味なのが気になりました。ここはハードルを使った練習を継続してくれれば違ってくると思いますね。もう少しそこの部分を強化するための練習を伝えておけば良かったと反省(笑)。ある程度の引き出しはありますからその中から動きにあったものを選択してやっていけたらと思います。私が関わることでこの子にプラスな部分もあればマイナスな部分もあると思います。そこの部分はきちんと見極めていきたいと思いますね。やはりMさんに対してはこちらも感情移入してしまいますから(笑)。

ウエイト中心のトレーニングなのかな?という印象を受けました。もう少し話を聞いてみたいですね。そこに強くなるためのヒントが隠されていると思っています。本人達が今どのようなことをやっているのかをきちんと理解した上でアドバイスなどができると良いのかなーと。いつもの事ですが関わると余計なことまで考えてしまいます。こういう部分を最低限にしていかないといけないと思っているのですが。せっかくなのでもっと強くなれたらなと思ってしまいます。

素直に強くなりたいと思える選手とやりたい。キツイことでも手を抜かず一生懸命に取り組む選手と一緒にやりたい。まだまだうちの選手は「やらされている」部分があります。年齢的にも仕方ない部分だと思います。少しずつきちんとやっていって見えない力を上げていけたらと感じました。大学生と一緒にやれた機会を生かしてもらいたいなと思います。時間は有限です。無駄のないように次に向かってやってもらいたいと思っておます。

まとまりませんね。お許しを。
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合同練習2

2015-12-22 | 陸上競技
続き。

比較的大人数の中での練習となりました。一応主催は私ですからこちらの思うようにやらせてもらっています。他校と一緒やることで刺激になると思っています。が、ストレスを感じるかもしれません。ここは兼ね合いが難しくなる。自分の殻を破る。そのためには他者の力を借りる。刺激にならないと言われたらそこまでの話なのですが。野球部が監督さんのつながりで春休みに他県と練習試合をすると話していました。今年甲子園出場した学校と対戦するそうです。これは大きなことだと思っています。我々はそうやって環境を与えていくことが必要になる。考え方や価値観の問題だと思います。

練習はとにかく大学生に引っ張ってもらいました。「強くなりたい」という気持ちがある選手達です。そういう部分から学ぶことは大きい。一緒にやっても仕方ないと思う選手がいればそこまでの話だと思います。そこから学ぼうとする姿勢があるかどうか。意欲が高い選手と一緒に練習すると楽しい。こちらも動きに対するイメージが湧いてきます。人数が多くなると一人一人を見るのが難しくなりますが、この日の練習では比較的細かい所まで見れたのではないかと思っています。

前日に思いつきで始めた足運びのための練習をこの日もやることに。普通にやるよりも意識しやすいのではないかと思っています。この手の練習であれば合宿などでやっても短時間で意識しやすいかなという気はしています。膝が開く走りをする選手が多いのでそこの部分を丁寧にやっていくことから。せっかく天気が良いのでしっかりと走りたいという気持ちもありましたが、時間をかけて丁寧にやっていくという部分は大切だと思っています。足運びともも上げ。これをかなりやりました。

そこからはいつも通りハードルを使ったドリル。スイッチングの動きを丁寧にやりたいなという気持ちもあります。全てのことをきちんとやっていったら時間が足りなくなります。どこかで折り合いをつけないといけなくなりますが。良い動きをする選手がいたのでお手本で何回かやってもらいました。速いから出来るのか、出来るから速くなったのか。これは分かりません。普段学内でやっている時にはこういうものを見ることは出来ません。見るだけでも全く変わってきます。やっていく中で大きな動きの変化を感じましたね。

スパイクを履いてからまたももも上げ。さらに強めに引っ張るもも上げ。この辺りも本数的にはかなりやったと思います。チューブ走もしっかりとやっていきました。膝締めとこの辺りの動きを上手く組み合わせていく事で動き自体が変わっていきます。丁寧にやるだけではなくしっかりと本数をこなしていくことでまた変わってくると思います。意識してもできないことはある。だからこそ本数をこなす中で感覚をつかむ必要があると思っています。

チューブ走とマーク走を組み合わせて何本かやりました。慣れない動きというのもありましたがまずまずかなという感じですね。終了後は各自で60mを数本、カーブ直線を数本ありやって終了。最後に補強して終わり。だいたい3時間半程度でした。もう少しできたら良いのですが時間が足りません(笑)

月曜日にMさんから連絡がありました。学校で走ったのだが感覚的に良かったと何人もが話をしてくれていたようです。これは私の指導した内容がどうこうというよりも本人達が意識して練習をしてくれたからだと思います。時間的にそれほど長い間できたわけではありません。それでも重心の移動の感覚をつかめたというのは大きなことだとと思います。こういう報告を受けるとやっていて良かったなと感じます。物質的な見返りではなくこういう精神的な見返りがあるからやっていけると思います。こういう機会を与えてもらえたことに感謝したいと思います。

感じることはたくさんありましたがとりあえずこの辺りでやめておきます。
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