kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

テスト週間

2015-12-02 | 陸上競技
今日から期末考査開始。進学校などと比べると1週間遅れ。センター試験があるのでその辺りの関係もるのだと思います。学校によって随分違うと思います。

1週間前からテスト週間となっていました。blogの内容自体も練習についてはほとんど触れていません。基本的にテスト期間中の練習は1時間としています。土日は休み。前任校では土曜日に練習をしてから勉強会としていました。この辺りも今年はやっていません。個別に教えて欲しいという選手がいたら教えますが。それ以外は自分の力でやる。学校に集めて勉強会というのはやらないようにしています。

これまで「与える」ことが多かった。こちらが全て道筋を示してそれに従ってあれこれやる。もちろん必要な部分はあると思います。ある一定の水準までは進む方向を示さないとやることは難しい。が、本人達が望んでいるかどうかは分からないのです。自分でこれから先を切り開いていかないといけない。そう考えてこちらとしても全ての準備をするのを止めようかと考えています。正しいかどうかは分かりませんが。

進学校の部活動ではそのようなことはやりません。塾に通ったりする部分があるので自分たちでやるという感覚があるのだと思います。これまでの経験上、こういう部分で「進学校」と言われる学校の集中力に勝てないなと感じるところがありました。「自分のためにやる」という感覚。それを育てていく必要があると強く感じています。なんとかつじつまを合わせるだけの勉強ではなく自分のために自分から努力する所が必要になると感じています。

これまではそれを越えるだけの事を常にやっていました。高い集中力を越えるために地道に練習を積み重ねる。そこのスタンス自体から見直す必要があるのではないかと考えています。これまでの否定をする気はありません。それはそれで本当に必要だった。今のスタンスであれば「面倒だから手を抜こう」と思えば確実に手を抜けます。最後は自分のことになります。無理矢理勉強させるという感覚よりも「自分にとって必要だからやる」と感じてもらいたい。それが最後に力を発揮することにつながるのではないかと思っています。

1時間練習をしたらそれが勉強に影響する。そういう考え方もあるでしょう。が、本気になればそれ以外の時間の使い方で全く変わってきます。1時間を言い訳にしてそれ以外の時間の使い方を考えないと何も生み出さないのです。土日を休みにする。その時間をどう使うのか?身体を動かしておくようにという話はしています。どれだけやるのかはわかりません。それでも「勉強だけ」やっていたら普段やっている練習の意味は全くなくなります。高校受験の時に体力が落ちてしまうのも「勉強が大切だから」という理由で身体を動かさなくなるからです。当然の話。本当はそれ以外の時間をどう使うかなのだと思います。

このテスト週間は同じメニューの繰り返しです。短い距離を走る日とトレーニングを交互に。特別難しいことはしません。もちろん新しいこともやりません。が、それで十分なのです。基本的に最優先するべきことを私が選択して行わせています。もちろん練習に参加して動きなどがきちんとできていないなと感じる部分は指摘をします。

体幹を鍛える事を最優先していく事で次につながっていくと思います。体幹トレーニングはやる学校によって全く違ってきます。ノウハウだと思います。私はここの部分に意識をしています。使い方を短時間で意識させていきたい。逆に短時間だからできることもあると思っています。普段のトレーニングのポイントになる要素を抜き出して実施。これから大切になる部分を意識しておきたいと思います。

出来ることを最大限にやる。それだけです。手を抜かず一生懸命にやる。それは最終的に自分自身に返ってきます。嫌なことから逃げずに前向きに取り組む。これはこれからの生活に生きてきます。思い通りにならないからといって投げ出したり、不機嫌になったりするようでは世の中ではやっていけません。不得意なことだってある。そこに対する取り組みの姿勢を私は求めていきたいと思います。最大限にやって本当にできないのか、実際はできる可能性があるのにやり切っていないのか。そこだと思います。

こういう指導をすることに関して意見はあると思います。が、最後の最後に「逃げずにやってきた」というのは一生の宝になります。そういう経験の場を作れるかどうかだと思っています。私が全てできるわけではない。最後は本人達がその気になれるか。その気になるための環境を提供していけるかどうかだと思います。綺麗事でしょうか?こちらがそういう視点で見ていかないといけないと思っています。やれば良いわけではない。

上手く書けません。全てのことを完璧にはできない。だからこそ今やれることをしっかりとやる。そしてこちらもそれを求める。こちらも単にやらせているだけではありません。部活だけやれというつもりもありません。「目指す姿」があるので指導をしているのです。この感覚も分かってもらいにくいかもしれません。それを理解してもらてると本当に大きく成長できると思います。そう信じています。

細かい練習に関してはまた書けたら書きます。テスト週間だから感じていることを記しておきます。
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大切なこと

2015-12-02 | 陸上競技
基本的にblogに家族の事は書かない。ネタがないというのもある。なかなか一緒に過ごせないので状況把握ができていないという現実がある。これは今の仕事をしている限り仕方ないことなのかなと思っている。それでも少しだけ書いておく。

息子達二人は学校で持久走大会があったらしい。前日に一番下の息子が「見に来て」と言っていたが仕事の都合上不可能。職場も遠くなりちょっと見に行くという話にはならない。ある意味可哀想な思いをさせているのかなとは思う。運動会なども見に行けない。話を聞くことしかない。

体調が微妙で少し早めに帰宅した。一番下の息子が帰ってきたので話を聞いてみた。「持久走どうだった?」と聞くと嬉しそうに「5位だった!」と教えてくれた。前回の練習では6位。その前の時は1位だったらしい。よくよく聞いてみると1位になった時よりもタイムが2秒上がったらしい。それが嬉しかったと。もちろん客観的な評価として5位よりも1位の方が良いのかもしれない。1位になれば周りの保護者も「すごいですね!」と声をかけてくれるに違いない。悪い気はしないだろう。勝負事だから負けたくはない。でもそこだけでこの子の価値が決まるわけではない。

順位が上がったとしても下がったとしてもそれはそれで良いと思う。大切なのは力を出し切れたかどうか。前回6位だった時には「途中でお腹痛くなって」と言っていた。まーそれつて他の子も同じかもしれないからね。痛くてもきちんと走れるようにならないとねっていう話だけはしていた。小さい時から言い訳をしていたらこれからずっと同じことをしてしまう気がするし。

1位だった時は自分から言ってきた。6位だった時はこっそり言ってきた。今回は同じ話を3回聞いた(笑)。「さっきも言ったけど5位だったんだ。でも1位の時より2秒速く走れた。」と言っている姿を見てこちらも嬉しくなった。この子が速く走ろうが遅かろうがそんなに大きな問題ではない。それによりこの子の存在が肯定されることも否定されることもない。ましてこの子が1位になってもならなくても私自身の周りからの評価が変わるわけではない。「お父さん見かけたことさえないよね」というのは変わらない(笑)。

1位と5位の差は11秒だったとのこと。この差がどれくらい大きいのか分からない。なんせ何キロ走ったかも知らないし(笑)。そこの評価なんて一時的なこと。10年もしたら忘れてしまう。それよりは周りの速い子を認めてあげたり、転んだ子を心配してあげられる気持ちを持てる方が良い。そう感じた。下の息子は「○○くんがスタートしてから転んでしまった」という話もしてくれた。そういう気持ちがあるだけで良いんじゃないかと思う。

その話をしている時に真ん中の息子も話に入ってきた。「1位から5位の差が11秒だったらかなり接戦やね」と。おーそうなんだと感心する。「俺は2位と7秒差だった」と話すので順位を聞いてみるとなんと1位だったらしい。おいおい、調子に乗るなよ(笑)。最初帰ってきた時に「どうだった?」と聞くと言葉を濁して何も言わなかった。照れくさかったのだと思う。そういう年頃。特別な褒めるわけでもない。すごいね、とは話をするがそれ以上ではない。1位になるということは他の順位の子もいるのだからそこだけを見ておくわけにはいかない。他の子も一生懸命に走ったのだから。

大切なこと。まずは自分の力を出すこと。そして他者を認めること。それができて初めてスポーツをする意味がある。二人とも今はバスケに夢中。それはそれで良いと思う。その中で学べることがあれば学んでいけば良い。足が速いことは偉いことでもなんでもない。これは選手にもいつも言っている。それ以外の部分が出来るようになることが大切。

少し癒された。ありがたい。
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