合宿中、練習は選手の状態を見て進めていくことにしています。大人数の合宿であれば「大多数に必要なモノ」で練習を進めていけばいいと考えています。週末に県合宿がありますが走力に大きな差があります。100mで1秒以上異なるレベルが一緒にやっていくことになります。トップ選手にだけ合わせてやるわけにはいかない部分があります。ある程度の水準でやらなければ意味がなくなってしまいますが・・・。
今回は国体に向けての合宿です。基準記録に近い選手が集まって練習をします。ハードルはその2人参加ですがどちらも記録突破しています。一人はインターハイに出場するのでそのための練習+混成のための練習、もう一人は後半インターバルが広くなりすぎて届かなくなるということなのでそこを改善するための練習をすることにしていました。
しかし、少年Bの選手、シンスプリントが酷くとても走れるような状況ではありませんでした。4月に入ったくらいからシンスプリントに悩まされすでに3か月。練習中も痛く我慢して続けていたとのこと。少し身体を動かしたのですが「骨が痛い」というので練習は全て取りやめ。歩くのもままならないという状況だったので無理はさせずに別の練習をすることにしました。これをこの合宿でやることが良いことなのかどうなのかは分かりませんが・・・。
話を聞いてみると「ドリルはやったことがない」という話でした。技術的な部分はほとんどやらずにこれだけの記録で走れるというのはすごいことです。これに関しては思うこともありますがこの場で書くのはどうかと思うので。走ったりしないでその場で動きや感覚を作る練習を中心に進めていきました。私はハードル種目はリード脚と抜き足どちらもで「前に進む感覚」を作ることが大事だと考えています。トップ選手が特殊な動きをするのを真似るのではなく「前に進む」という観点から動きを身に着けさせることが必要だと。そのための基本的な部分を繰り返しやっていきました。
練習をさせていて「股関節の柔軟性」が著しく低いことが判明。これではやりたい動きはできません。股関節が上手く使えないので抜き足の動きができない。リードも外側から回して持ってくるような動きになります。中学生用のハードルの高さであればある程度は対応できると思いますが、一般用の高さではちょっと厳しい。ここが後半のインターバルに大きく影響しています。たった2日間の中で何ができるかというのは非常に難しいところですが「走らない」と決めたのである程度の部分まで練習をさせることができたと思います。
学校の練習では他のメニューなどもありますからハードルだけに時間をかけるのが難しくなります。そのためこうやって「専門合宿」ができるとじっくりと時間をかけることができるのです。大事なことだと思いますね。やっている選手はかなり股関節にダメージがあると言っていました。しっかりと伸ばすことも必要ですし、それ以上にコンパクトに小さく動かせるようになることも必要。ここができないので抜き足が大きくローリングしてしまい着地の姿勢が崩れます。
4回の練習のうち大半は基本的な姿勢づくりと股関節の使い方、ハードルの基本をやりました。合間にインターハイに出場する選手も入ってやっていました。この子は適応能力が本当に高い。こちらが意図することがほとんどすぐにできます。2年前は少し不器用なのかなと感じる部分がありましたがとにかく適応が早い。動きの確認をやってからハードルを跳ぶと「進む」というのが自分で分かるようです。すごい話です。こういう選手がトップになる選手なのだろうなと改めて感じました。すごい「力」です。
選手の動きを見ることでこちらも感じる部分があります。良い勉強になりました。言葉を選ぶことと本人の感覚に問いかけること。この2つがきちんとできないと選手には伝わりません。貴重な時間でした。
今回は国体に向けての合宿です。基準記録に近い選手が集まって練習をします。ハードルはその2人参加ですがどちらも記録突破しています。一人はインターハイに出場するのでそのための練習+混成のための練習、もう一人は後半インターバルが広くなりすぎて届かなくなるということなのでそこを改善するための練習をすることにしていました。
しかし、少年Bの選手、シンスプリントが酷くとても走れるような状況ではありませんでした。4月に入ったくらいからシンスプリントに悩まされすでに3か月。練習中も痛く我慢して続けていたとのこと。少し身体を動かしたのですが「骨が痛い」というので練習は全て取りやめ。歩くのもままならないという状況だったので無理はさせずに別の練習をすることにしました。これをこの合宿でやることが良いことなのかどうなのかは分かりませんが・・・。
話を聞いてみると「ドリルはやったことがない」という話でした。技術的な部分はほとんどやらずにこれだけの記録で走れるというのはすごいことです。これに関しては思うこともありますがこの場で書くのはどうかと思うので。走ったりしないでその場で動きや感覚を作る練習を中心に進めていきました。私はハードル種目はリード脚と抜き足どちらもで「前に進む感覚」を作ることが大事だと考えています。トップ選手が特殊な動きをするのを真似るのではなく「前に進む」という観点から動きを身に着けさせることが必要だと。そのための基本的な部分を繰り返しやっていきました。
練習をさせていて「股関節の柔軟性」が著しく低いことが判明。これではやりたい動きはできません。股関節が上手く使えないので抜き足の動きができない。リードも外側から回して持ってくるような動きになります。中学生用のハードルの高さであればある程度は対応できると思いますが、一般用の高さではちょっと厳しい。ここが後半のインターバルに大きく影響しています。たった2日間の中で何ができるかというのは非常に難しいところですが「走らない」と決めたのである程度の部分まで練習をさせることができたと思います。
学校の練習では他のメニューなどもありますからハードルだけに時間をかけるのが難しくなります。そのためこうやって「専門合宿」ができるとじっくりと時間をかけることができるのです。大事なことだと思いますね。やっている選手はかなり股関節にダメージがあると言っていました。しっかりと伸ばすことも必要ですし、それ以上にコンパクトに小さく動かせるようになることも必要。ここができないので抜き足が大きくローリングしてしまい着地の姿勢が崩れます。
4回の練習のうち大半は基本的な姿勢づくりと股関節の使い方、ハードルの基本をやりました。合間にインターハイに出場する選手も入ってやっていました。この子は適応能力が本当に高い。こちらが意図することがほとんどすぐにできます。2年前は少し不器用なのかなと感じる部分がありましたがとにかく適応が早い。動きの確認をやってからハードルを跳ぶと「進む」というのが自分で分かるようです。すごい話です。こういう選手がトップになる選手なのだろうなと改めて感じました。すごい「力」です。
選手の動きを見ることでこちらも感じる部分があります。良い勉強になりました。言葉を選ぶことと本人の感覚に問いかけること。この2つがきちんとできないと選手には伝わりません。貴重な時間でした。