kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

野球応援

2013-07-17 | 陸上競技
火曜日、この日は野球応援でした。月曜日は海の日で祝日なので試合を行ってはいけないという話でした。そのため授業日である火曜日に大会が開催されることに。そのため1時間目だけ授業を行い(もちろん私も授業あり)、その後柳井まで移動という流れでした。うちの学校の目の前には野球場があるのですが今回は柳井球場での試合。対戦相手もうちのすぐそばの学校ですがわざわざ1時間かけて移動することになります。仕方ないですが。

柳井球場、実は非常に思い入れがある球場です。今の仕事について2年間、実は野球部部長でした。「うちは陸上に力を入れていない」と言われて野球をやれという話でした。そのため右も左も分からないまま野球部長をやることに。その時、3年生が1人で他は1・2年生のみというチーム状況でした。野球に力を入れ始めてやっと男子が集まり始めたというところでした。その前の年は人数が足りなくて新人戦の時には3年生にブルペンキャッチャーをお願いしなければいけないという状況もあったようです。

そのような状況で迎えた夏の大会、初めて柳井球場で試合。下馬評は対戦相手のほうが圧倒的に上でしたがその試合うちのチームが勝ちました。その盛り上がりと言ったら尋常ではなかった(笑)。私も初めてベンチに入り何もできないので選手と一緒に声を出していました。チームが一丸となって勝つという雰囲気を味わいました。良い経験だったと思います。

野球応援、応援する側も実際にやっている選手も非常に盛り上がります。「学校行事」として位置づけられていますが1年生にとっては良い経験となります。野球応援というのは色々な意味で特別なものです。通常であれば県大会の予選から応援団を設けて学校を上げての応援をするという事はほとんどありません。これに関しては色々と思うことがありますが、実際に応援に参加した生徒は非常に良い表情で応援します。チャンスになると声を枯らしながら全力で応援。こういう機会を設けることはある意味必要なのかもしれません。うちは体育祭という行事がありません。みんなで何かをするという経験が不足します。こういう場面で何かを思いながらやっていけるというのは大きいと思います。大変ですが。

しかし、野球応援の終わった瞬間の喪失感というのは計り知れません。一生懸命にやったからと言って必ず勝てるものではない。勝ったゲームは最後まで気持ちが高ぶっていますが「負け」に直面した時の何とも言えない雰囲気はやはり耐えられません。これは野球の部長の時はもっとすごかったですね。負けて泣き崩れている選手にどのような言葉をかけるのか?他のスポーツであれば関係者だけが見ています。野球応援は多くの生徒が見ているのです。生徒も野球部の選手になんと声をかけていいのか迷うはずです。難しいところだと思います。

生徒は「感動した」と涙を流していました。一生懸命に何かをやる姿というのは他者に感動を与えます。適当にやっている姿では誰にも影響を及ぼしません。「負け」とどのように向き合うかというのも大切なことだと思います。できることを全てやってそれで勝てなかったのか、不十分なままで勝てなかったのか。これにより「残るもの」が違うと考えています。「負けても仕方ない」と思うような練習ではダメです。勝つことだけを考えてそのために精一杯練習をする。やってやってそこで何を感じるかだと思います。

負けて涙も流せなような状態ではそれまでの3年間の「想い」がそれだけだということ。「負けても仕方ない」と思う中でやっていたら涙どころか感動さえもありません。「勝利至上主義」とは言いませんが「勝たなくていい」と思って練習するようでは絶対に強くはなりませんし、獲るものがない。「楽しくやりたい」という選手もいるかもしれません。高校の部活動では「趣味の延長で良い」と考える生徒も保護者もいるのかもしれません。しかし、本当にそれで良いのか?雰囲気だけで涙を流すような練習ではやはり「残るもの」がありません。だからこそ必死になって練習をするのです。そう考えています。

試合には負けてしまいましたが良い試合だったと思います。応援団も吹奏楽部も1年生もしっかりと応援できたと思います。
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短めの距離で

2013-07-17 | 陸上競技
月曜日、学校の練習でした。この1週間本当にバタバタで何もできていないのでこの日もかなり早めに職場に向かい夏休みの保護者会の日程調整を行いました。今週末20・21日と県合宿、一日おいて23・24日とプライベート合宿、29日からは大分です。平日で保護者会ができるのは22日・25日・26日の3日間しかありません。合宿の翌日に朝から夕方までぶっ続けで保護者会を行うことになりました。うーん、本当に乗り切れるのだろうか。不安がありますがインターハイまでに終わらせておかないと大変な事になります。できるだけ早く日程を組みました。

練習はいつも通り。国体合宿に参加していた選手は休みとしました。他の者は前日を休みとしていますからこの日は練習。日曜日も暑かったですが月曜日もかなり暑い。雲は多少あるものの青い部分がはっきりと見えています。これは暑い。それでもやるべきことはしっかりとやっておきたいという気持ちがありました。



いつも通りハードルをやってからそのままチューブ。短い距離のタイヤ引きを行いました。前日の合宿で師匠に「スタンディングの姿勢」についてアドバイスをもらったのでその辺りも含めてもう一度選手には指示を出しました。動きを見ていると確かにスタンディングから微妙な選手がいます。スタート練習をする前の段階でしっかりと確認をしておかなければいけません。

そのまま並走を行いバトンパスへ。毎日とはいきませんが走る練習の時には絶対にバトンを入れようと考えています。「できることを全てやって試合を迎える」というスタイルをしっかりと持ちたいと思います。バトンは高い集中を要します。気を抜くとバトンが渡りません。しっかりと加速しなければいい走りはできません。暑いときに限らずこういう練習が「強制的に集中させる」という意味では効果が高いと思います。
1走の選手、これまでまっすぐ走れませんでした。この日は良くわかりませんが直線的に走れています。聞いてみると「いつもより集中しました!!」と満面の笑みで答えてくれました。さすがです(笑)。いつも集中してもらいたいのですが。悪気なくこういう発言ができますから周りも笑顔に包まれます。良いことか悪いことか分かりませんが(笑)。

2から3走へのバトン、渡るのですが3走の構えが悪い・・・。目線を低くして下から見上げるような構えをします。うーん。ここに関しては注意をしましたが「癖」となっているようです。そのため出が安定しません。更に身体ごとねじってしまうのでスタートしてからの2歩目で身体がぶれます。上手く加速できません。2走が上手く調整してくれていますがこれでは「安定したバトン」というところまでは届きません。課題が残りますね。

ここからスタート練習と高跳び練習に分かれました。高跳び選手はもう一度基本から。というかしばらくやっていないかったので技術的な部分が元に戻っています(笑)。どうなんでしょうか・・・。地道にやっていきました。そして跳躍練習に入るころには出していたマットが熱くなりすぎて火傷しそうになるという展開・・・。うーん、この時期の高跳びというのは難しですね。この条件下で練習するというのは考え物です。どうにかして暑さ対策をしなければいけません。時間の合間に逆上がりをしたりして跳躍につなげるための練習をしました。じっくりと取り組んでいきたいですね。



短距離はスタート。これも教わったことをもう一度選手と確認をしながら進めていきました。これも時間をかけてやっていく中でかなりの改善が見られました。最後に何本か30mを行いましたがいい走りができるようになってきていました。これが最低レベルになってもらわないといけません。100mで12秒台で4人をそろえるのが最低目標です。十分可能性があると思っていますがそのためには加速段階で上手くスピードを上げれるようになっていかなければいけません。100mを速く走るためのスタートでなければいけませんからその辺りまで視野に入れながらやっていきたいと思います。

最後に補強。これはそれほど負荷をかけていませんが「腸腰筋」を使う部分がかなり弱いですね。これでは走れません。練習でどれだけ膝を上げる意識をしても基礎筋力がなければできないのです。ここは最後の全体に投げかけました。速い選手であっても股関節が使えなかったり筋力がない。その選手に勝とうと思えばやはり自分自身で股関節の柔軟性を高めたり、基礎筋力を上げていくしかない。ここを続けていくことで自分自身の力も上がるのです。股関節が使えない速い選手と股関節が上手く使える普通の選手であればひょっとしたら「普通の選手」でも勝てるかもしれない。唯一対抗できる手段だと思います。ここを頭に入れながら自分自身で取り組んでもらえたらと思います。

内容的には充実していたかなと思います。
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