kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

練習見学に行く2

2012-12-24 | 陸上競技
土曜日、この日も練習を見させてもらうことに。syukugawa学院に行きました。これも我が師匠の口添えがあったから実現しました。高校の指導者の練習見学は一切受け付けていないということでしたが、師匠がsonoda学園のfujikawa先生にお願いしてくださりその流れで実現できました。人と人とのつながりというのは本当に大きいですね。実は以前から見に来たいと強く思っていました。師匠から「すごい指導者がいる」という話は以前から聞いていたのですが、実際にこの目で指導を見てみたいというのと話を聞いてみたいという気持ちが強くありました。色々な条件がかみ合って実現しました。うーん、心より感謝ですね。

実際に到着して一番最初に感じたことは「雰囲気の違い」です。生徒が一人ひとり先生のところに挨拶に来るのですがその表情がめちゃくちゃ明るい。自然な笑顔です。今までこのような選手がたくさんいるチームは見たことがありません。純粋に競技をやる。それもやらされるのではなく「自分のために」という感覚が強くあるのだと思います。この部分で大きな衝撃を受けました。素直に「かわいいな」と思いました。顔が云々ではなく表情がとてもかわいらしい。「高校生らしいかわいらしさ」という部分でしょうか。純粋に純粋にという感じが伝わってきました。

練習もですが顧問の先生の話を聞くことができたのが大きいと思います。めちゃくちゃ話が面白い。視点が「自分」ではなく「選手」にあります。話を聞いていてその部分が最も大きな部分だったと思います。自分のポリシーを貫くというのは簡単なことではありません。それを徹底してやり抜く。それが選手に伝わるのだと思います。前日のsonoda学園と同様、指導者の「色」が大きく反映されると思います。話の中に多く出てきたのは「指導者の仕事は環境づくり」だという部分です。施設設備の面、雰囲気の面合わせて「練習に集中できる環境」を整える。こういう話は師匠ともつながる部分があります。

前日も思ったのですが「表面的な真似」では絶対につながらないと思います。こういう練習を見たり、指導者の話を聞いて感化され「これを待真似しよう」と思っても絶対に意味がないと思います。そのことの本質が分からなければどのような練習をしてもどのような取り組みをしても効果はないのです。「指導者とは何か」という部分の話が今回の大きなポイントになっていると感じました。30歳代の指導者が50歳代の指導者の真似をする。必要な部分はあると思いますが、そこまでの経験が全く違います。表面的な真似をしたところで絶対に選手には伝わりません。逆に大きなマイナスになる部分も大きいと思っています。今の私にできるのは多くの指導者の価値観に触れて自分の「考え」を作り出すこと。私にできることは「全力でやること」だけだと思っています。この部分だけは誰にも負けたくない。技術的な指導や生活指導が十分できているとは思いません。どこにでもいる普通の指導者だと思っています。しかし、面と向かった選手に一生懸命関わるという部分では負けたくない。それだけが唯一できることだと思っていますから。

話を聞いていて我が師匠がいつも言われていることと重なるところがあるなと強く感じました。実はこの部分、ある指導者の本を読んだときにも感じました。考え方がスマートで情報に操作されない。自分の目で見たことを信じてそれを選手に還元する。多くの陸上関係の技術論が世間を賑わしていますが、そういうものに流されるのではなく「正しいもの」を見極める。これが指導者としての「力量」なんだろうなと改めて感じました。それも自分が評価されるためではない。全てが「選手のため」なのです。私はまだまだ遠回りをしています。もっと素直に考えればいい部分があるのだと思っています。それができない(笑)。性分でしょうか。以前ある動きに関するヒントをもらいました。答えは・・・。「あとは自分で考えろ」と突き放されました(笑)。ここは自分で気づくしかないのだと思います。他の指導者から「ヒント」をもらう。そこで「答え」を求めてはいけないのだと思います。本当は答えが欲しかったのですが(笑)。この年になってもまだ「育ててもらっている」のです。自立できたらかっこいいのですが、性格的に「周囲の支えがあるから生きている」という部分があります。一人だったらすでに倒れています(笑)。感謝ですね。

あとは「工夫」がすごいと感じました。どのようにすれば練習効率が上がるのか?という部分がしっかりと考えられていました。本当にすごい。24時間陸上のことを考えているからこのような発想が生まれるのだと思いますね。情熱という部分はすごい。歩いていても寝ていても陸上のことを考える。だから発想が豊かになるし、工夫ができる。私ももっともっと見習わなければいけません。私も生徒のことや選手のことを考える時間はかなりあると思っています。しかし、その比ではない。もっともっとできることがあると思いますね。


大きな刺激でした。自分が60歳になった時、どのような指導者になっているか?これは今は分かりません。多くの人から多くのことを学び、人として私自身が成長しなければいけないなと改めて感じました。本当に貴重な経験ができました。心より感謝したいと思います。感じたことはもっとあるのですがこれはまたいつか。書ききれません(笑)。
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練習見学をさせてもらう

2012-12-24 | 陸上競技
金曜日、終業式・LHRが終わりすぐに出かける準備をしました。この日の午後から強行日程で兵庫へ練習を見させてもらうことになっていました。先日結婚式で神戸に行く際にタイミングが合えば兵庫の高校の練習を見させてもらおうと計画していました。私が結婚式の日を完全に勘違いしていたので実現できませんでしたが(笑)。このタイミングで師匠に「練習見に行きたいんですよ」と猛烈アピールをしたのですが、厳しい日程の合間を縫ってこの日に練習を見に行くことになりました。持つべきものは師匠ですね~(笑)。

12時前の新幹線に乗りその新神戸着が2時前。練習開始が3時くらいだったのでそれに間に合うようにです。話によると本来であれば練習開始が2時か2時半の予定だったようです。それを私たちのために調整してくださり遅らせていただいたとのこと。本当に申し訳ないですね。優れた指導者というのはこういう部分での気遣いや気配りがすごい。見習わなければいけない部分です。

この日は一昨年見学させていただいたsonoda学園の練習をもう一度見学させてもらうことになっていました。前回はあいにくの雨。今回はギリギリ練習が見れるかなという天候。基本的な流れを見ていくとともにどのような部分に意識を置いて練習をされているのかを地道に聞いていきました。県外の練習に参加させてもらうとき「真似をする」のではダメだと思っています。何のためにやっているのかをしっかりと考えていく必要があります。ここが見えないと「形だけ」になってしまい全く意味がありません。こういう機会を大事にしていきたいと思っています。

大学生の練習も一緒にやっていたので見学しました。大学生、雨が降っても関係なく練習をしていました。雨を一切気にする様子もなく練習に取り組んでいました。この辺りは本当にすごいですね。練習云々というよりもこの部分の「心構え」が大きいと思います。特に大学生になると「もういいや」と思ってしまう部分ですがしっかりと練習をする姿は印象的でした。大学生の補強も見学させてもらいましたがとにかく明るい。悲壮感がありません。うちの練習とは大違い(笑)。無理やりというのではなくムードメーカーになる選手がいるからこのようなことができるのだと思います。顧問の先生の色も大きく反映されているのだと思いますね。大きな刺激を受けました。

その後、宿舎に行き食事を。この時間も大変貴重なものでした。色々とダメだし(笑)。普段はこういう話ができません。県トップ指導者2人の話を聞くことができるという機会はなかなかありません。平常時でも話はしますがこういうディープな話をする機会は少ない。この日の練習の途中も色々と話を聞いていました。私に足りない部分をどうすれば身に着けることができるかですね。「勝手にアレンジするからできなくなる」とも言われました(笑)。もっともっと素直に人の話を聞いてシンプルに考えていきたいと思います。めちゃくちゃ充実した時間でした。恵まれているなーと改めて感じた日でした。

心より感謝。
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