kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

一日練習~午後~

2012-12-09 | 陸上競技
土曜日の午後、予定通りのトレーニングとしました。昨年は週2回のトレーニングとしていましたが不足していた気がします。量としてはやっていたと思いますが負荷的にどうだったというと微妙ですね。

ウエイトから始めましたがやはり負荷的に強くないなと改めて感じました。それなりに負荷をかけていますがこちらが求めるレベルとは離れています。もちろん走るためのトレーニングですからひたすら重いものを上げれば良いというわけではありません。筋肉が大きくなることだけを狙っているわけでもありません。投擲とは違うので最大筋力を上げたことが競技に直結するとは言えない部分があります。しかし、基礎筋力としては絶対に必要な部分です。

スクワットを見ているとかなり余裕があります。話を聞くと1ヶ月前から重さが全く変わっていないとのこと。もっと細かくチェックをしておかないといけなかったのかもしれませんが、自分で負荷を増やして行くという気持ちが必要なのです。ベンチプレスは途中で上がらなくなってくるので負荷がかかっている気持ちになります。しかし、スクワットは潰れるということがほとんどありませんから余力を残した状態で終っています。もちろんそれなりの負荷がかかっていますからキツイとは思いますが、本来必要な負荷としてはもっと上だと思います。この部分でもトレーニング負荷の不足が見受けられます。ここは甘いというよりは分かっていない部分があると思います。先を見据えた負荷が必要となるのです。切磋琢磨していくという感じが足りません。筋肉は他の者と比べても意味がない部分はありますが、チームメイトが自分よりも強かったら負けたくないと思って努力していくものです。競争心がもっともっと欲しいですね。

負荷をかけた状態で外補強へ。ここもちょっと考える事がありました。2年前の冬期は色々な意味で負荷を増やしていました。昨年は色々とアドバイスをもらって「速く動かす」という所に主眼を置いていました。シャフト補強でも突き出しのスピードを意識した方が良いだろうという事だったので軽くしていました。確かに速く動くようになったのですが狙いとする部分は達成できていなかった気がします。筋力を上げようと思っていたにも関わらずいつの間にか速さを求めていたのです。この練習でも間違いなくキツイとは思うのですが狙いとする筋力アップにはつながっていなかった。反省しなければいけないと思っています。

1年生のトレーニングの成果を見てもこの辺りは明確です。以前から書いていますがあれだけ時間をかけてトレーニングをやって来たにも関わらず自分の体重を支えることかわできていないのです。腕立て伏せというのは上半身の基礎筋力を判断することができると思っていますが、誰一人としてできません。練習を真面目に取り組んでいなかったというわけではないと思います。そう信じたい(笑)。それでも半年以上経過して腕立て伏せができないというのは問題です。やはり見直しが必要だと思います。

この冬の課題の一つにこの筋力アップを置いています。これまでの反省を活かしてウエイトを再導入しました。以前のようにウエイトに1時間以上はかけません。大切なトレーニングだとは感じていますがこれだけをやっていくのは少し違うかなと。シャフト補強やプレート歩行の負荷を増やしていくことで対応したいと考えています。これがきちんとできるようになれば間違いなくせいかは出せると思います。

ということで疲れている状態だとわかっていましたが、シャフト補強とプレート歩行の重りを増やしました。確認をすると今の男子がやっていた重さは3年性女子が1年性の冬期にやっていた重さだという事でした。こう考えるとやはり負荷が足りなかったのかもしれません。この冬期は本格的に戦うための準備をしていきたいと思います。私自身甘さと妥協を捨てたいと思っています。

負荷を増やした事によりかなりきつかったようです。一気に重りが増えたわけではありませんが、この数キロのアップがダメージとしては大きいのでしょう。女子は突き出しが全くできなくなっていました。軽かったらできるのですがやはらできません。考えてみるとこれがきちんとできるようにならないといけないですね。反動をある程度使っているのですから。一回の重さとしては微々たるものです。最大筋力からすれば全く問題ない負荷だと思います。しかし、これが上がらない。やはり筋力不足と気持ちの部分が大きいと思います。

しんどい中でなんとかしてやろうという雰囲気でやっていました。これが当たり前になってくると全体的に大きくレベルが上がっていくと思います。
まだまだ足りない事の方が多いのですから。技術的な改善、筋力アップを最優先課題として取り組んでいきたいと思います。

与えられた時間をどういう風に使うか?ここで各自の意識が問われます。本当に強くなりたいのであれば土日の使い方が大切になってきます。疲れたから寝るというのでは強くはなりません。練習の強度に見合ったケアもしなければいけませんし、不足する腹筋背筋などの体幹トレーニングもやっておかなければいけません。また、部屋で動きの確認もできると思っています。難しい事を求めていると思われるかもしれませんが、本気になればどれだけ時間があっても足りない位だと。そこをどれだけ実践できるかです。

寒かったですがこちらがやりたいと思っていた事はかなりできたと思います。これからです。
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一日練習~午前~

2012-12-09 | 陸上競技
土曜日、やっぱり朝から寒かったですね~。前日の夜にはかなり雨が降っていたので雪に変わったらどうしようかと思っていました。深夜の時点で雨がやんでくれたようなのでグランド状態もある程度回復していました。この状況であればしっかりと練習ができるだろうという感じでした。


通常通りサーキットから開始。武道場で行っていますから屋外よりは暖かい(?)と思います。この状況でジョグをしても身体は温まりませんからこのサーキットをアップの代わりにしています。基本的にジョグはしないですね。これは数年前から同じ。だらだらアップをするよりはこちらの方が効率が良いですから。この日もひたすら声かけ。意識改革のための時間としています。ひたすら身体を動かします。その中で自分の内面と向き合うことができればと。最終的には全て自分に返ってきます。しかし、きついことをやっているときにはそのことが分らなくなります。自分が未来のためにやっているという感覚が「きつい」という部分が先に立ってしまうので分らなくなります。で、妥協する。うちのチーム状況があまり良くないときにはこのサーキットや補強への取り組みが本当に悪い。「言われているからやる」「何とか楽をしよう」というのが目に見えて分ります。「心」の部分が育たずに競技力だけが一時的に伸びてしまった時にこんな感じになっていました。一生懸命やる人間の足を引っ張る雰囲気にもなります。サーキットや補強という目に見えて競技につながるとは思えない部分が一番大事だということが分るようにならないといけないですね。

終了後は屋外で。いつも土曜日はしっかりと走るという日に充てていますがこの日は少し予定を変更。前日に感覚づくりをしたのでこれを実際の走りにつなげていきたいと思ったので、基本的なことを屋外で確認していくことにしました。脚運びと接地ポジションの確認です。スティックを使っていつもよりも丁寧に行いました。前日に行ったドリルを最初に行いました。ここ最近は「膝の引き出し」に意識を置いていたのですが、その前の段階でしっかりと身につけさせなければいけないことがあります。順番をしっかりと守ってやっていきたいと思います。スティックの間は少し狭く設定。広げても届くのですが意識が別の部分に行ってしまいます。今は直線的な脚運びと接地ポジションだと判断。動きの速さを意識し過ぎるのではなく丁寧に接地する。そのタイミングに合わせて力を伝える。ここですね。

動きの中で一番速く動く場所を何度も繰り返し意識させました。スティックだけではなくチューブを使うことに。以前も棒を使って意識させたことがあるのですがスイッチングのタイミングを力の加え方を身につけさせたいなと考えました。そこまでの動きも同じようにやっていたのですが少し道具を使う方が目先を変えることができるかなという感じがしたので。スイッチングのタイミングをつかむためにも良い感じの練習となりました。チューブを挟み込むイメージで動く。前に進まずその場で行ったのですがこれも良い感じでしたね。今までは口頭で何とかしようという部分がありましたが、やはり色々なモノを使って工夫することで感覚的にも伝わる部分が出てくると思います。

スパイクを履いてもも上げに移りました。普段やっている距離で選手が設定しました。間違いなく届かないだろうなと思っていましたが案の定(笑)。膝の引き出しに意識を置いていませんからそこまでの距離は届かないと思います。想定内の話です。こちらが意図した動きをしっかりと出来ていたら結果的にシャープな動きになるはずです。この動きに加えて今やろうとしている一瞬の感覚が分ってくれれば間違いなく推進力につながります。年内はこの部分を中心に行ってもいいなと思っています。

感覚を確認するためにショートをやることに。が、見ていると全く動きに切れがありません・・・。え!?って感じです。こんなスピードレベルでしか動けないのかと驚きました。重心の移動がほとんどありません。練習の中でその部分を全く言っていないので進まないのかなと。MAXでこの移動だと今後どうにもならないなと・・・。やっていた動きの意識が強すぎるのか・・・。なんだなんだと。

何本かショートをやって走れなかったらまた別のことをやろうと話してショートへ。が、見違えるくらい動きました。動き的には非常に良い。シャープな動きもできていましたし、重心の移動もかなりありました。先ほどの動きで跳躍選手の動きが緩慢だったので全く動いていないと感じていました。次の動きは抜群。理由を聞くと「さっきは流しだから最初の数歩だけ」だったとのこと。そこが分らなかった私が悪い(笑)。中間の区間で待っていたのがいけなかったのかもしれません。普通分るだろうという話ですね(笑)。これまでのスピードの感覚と同じで捉えていたので「進んでいない」「緩慢」という感じを受けたのかもしれません。本人の間隔も「接地で地面に力が伝わる」ということでした。自然にスピードが上がってくれるようなので方向性は間違っていないかなと感じました。私ももっと練習に集中しないといけないですね(笑)。

感覚的に良いと感じたのでショート終了後、またドリルからやり直しました。徹底的に身につけさせたいと。地道に繰り返して今度はショートの代わりにバトン走。これも良く動いていました。テスト中にそれほど走っていないので溜まりバネだったのかもしれませんが(笑)。一人加速段階から中間にかけて一気に身体が起き過ぎてしまうため乗り切れません。感覚的になかなかつかめない選手なので少し話をしながら進めて行きました。上半身だけ突っ込んでしまうのではなく軸を傾けることで進めたらと思っています。何本かやる中で良い動きの時と全くの時の差が激しかったですが数本だけでも走れるというのは前向きな方向に進んでいると思います。バトン走なので悪い時はバトンを渡す選手に追いつかれてしまうのですが、良い時は届かないくらいの差がつきます。並走しているのでその部分は分りやすい。高いレベルで安定させなければいけません。まだまだです。

バトン走を何セットか行って午前中は終わり。午後からはトレーニングとしました。またも長文となりました。長くて読みにくいと思います。また、完全に競技のことしか書いていないので興味のない人には全く面白くないないようになっていると思います。お許しを(笑)。
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基本的なことを

2012-12-09 | 陸上競技
金曜日、とにかく寒かったですね。冬なので言っても仕方ないとは思うのですがやはり寒い。練習は屋外で行いますからこの寒さはきついですね。選手は身体を動かすのですが私は歩くくらいしかしていないので全く身体が温まりません。もっと動けばいいんですけどね(笑)。なかなかそこまでの元気がありません。

この日の朝練はもう一度基本的なことをやろうということに。朝の段階で「立つ」ことから始めました。これは全然難しいことではありません。椅子に座った状態からその場に立つという動作です。何もしなければ普通に立つことができます。これは当たり前ですね。しかし、座った姿勢で額(ひたい)を指で押さえて動かないようにすると立つことができないのです。嘘みたいな話ですが本当です。色々なところで紹介されているから知っている人の方が多いのかもしれませんが。このことを選手に体感させました。どれだけ走ろうと思っても重心が動かないと前には進まないのです。どれだけ言葉で伝えても実際に自分の身体で感じないと分らない部分があるだろうと。

その後歩くことを徹底しました。前日の練習の合間に歩き方があまりにも悪かったので意識させました。重心の移動を感じながら歩く。これは意識しないとできないですね。何も考えずに歩くとかかとに重心が残った状態で歩きます。最後に拇指球に重心が乗らないといけません。これは自分たちで意識しながら感じていかないといつまでたってもできません。これが意識しないでもできるようになってもらいたい。意識することが全てですね。

午後はサーキットから。サーキットの間に何度も何度も声かけをするようにしています。うちの練習は特別なことはほとんどありません。地道に身体を作っていったり感覚を作るための練習がほとんどです。特にこのサーキットは意識を変えるために非常に重要だと考えています。自分のために自分でやる。ここは「心」の部分です。時間をかけて育てていかなければいけませんが、通常の練習中にはそこまでできません。考え方が変わらなければ練習への取り組み方も変わりません。サーキットの時間は私も全体を見ることができます。この段階で「強くなりたい」と真剣に思えるように「心」を育てていければと思います。

その後は朝錬の流れから基本的なことを。天気予報は「雨」でした。この段階ではまだ降っていませんでしたが間違いなく降るだろうという感じがありました。そこで割り切って「感覚づくり」をやることに。普段からやっていましたが朝錬の動きを見ていて感じたことがあるのでここに時間をかけてみようと思いました。普段やっていることと同じなのですが感覚的に、意識的に「ここ」という部分を作りました。この意識で接地の部分が変わってくれれば大きいと。昨年の動きを見ているとどうしても「脚先だけの動き」になってしまう者が多くいました。身体の真ん中から使うという感覚がほとんどありませんでした。中間以降の伸びがいまいちだった理由です。

力の使い方と接地ポジションの確認をひたすらすることで動きが変わると思っています。この部分が不足していた気がしています。一瞬で力を加えるためにどうするのか。感覚的に鋭い選手は特に意識しなくてもこの部分の動きができると思います。しかし、普通の選手はその感覚が乏しい。これを練習の中で磨いていくしかない。指導する側も工夫をしながら伝えていくしかないのです。時間をかけました。

途中何度か個別に話をしました。技術的なことも含めて「心」の部分であったり、目標の部分であったりと色々な部分の話を。この冬の過ごし方によって来年度の結果が大きく変わります。中には来年度の「キーパーソン」になる選手もいます。この選手が強くなってくれないと正直来年県を抜けるのも厳しいかもしれません。今までは「なんとなく練習をする」という感じでした。性格的なモノもあると思うのですがここを変えていかないとどうにもならないと思っています。中学時代と高校は絶対に違います。今まで通りの感覚で競技に取り組んでいたら勝負することはできません。

外は完全に雨となったので2時間以上基本的な動きを繰り返すことにしました。本当に地味です。しかし、見ていて動きが変わってくる選手もいました。感覚的にはすごく変わってきていると思います。これは指導者の問題だと思うのですが、まだまだ技術的な部分で抑えることができていないところがありました。前日の練習、その日の練習の中でこの部分を抑える、感覚的なモノを磨くことができれば戦えるという感じを得ました。今までの自分に足りなかったところです。

選手として自分がやっていた時の感覚がまだまだ残っていたのかもしれません。こちらがイメージする動きと選手が感じている動きに「差」がありました。見た感じが同じだとしても本当に大事な部分が伝わっていなかったのかもしれません。動きの感じが随分変わりました。「力を加えるポイント」を感じ取ってもらうことを意図しました。脚運びも重心移動も大事なのですが、接地ポジションも大事だと思っています。ここ最近はその部分に「置くだけ」になっていた気がしています。置くだけだから力を加えることができない。この一瞬の力の加え方が分ってくれば劇的に走りが変わるのではないかと。そんなに甘くはないというのは分っていますが、この日の動きをみる限り可能性は感じることができました。

後半集中が切れている者もいましたがこれも練習。同じことをひたすら繰り返すことでしか身に付かないこともあります。「飽きてしまう」という大きな課題を克服することができなければい来年度の戦いには参加できません。うちのように「普通のチーム」が全国を目指すというのは簡単なことではありません。余程のことができれければ無理です。チーム全体として「目標の共有」ができて初めて見えてくるのかなと。

長文になりました。少し感じることが多かったので自分のために書いてみました。私が見たら分る部分と言うのが大半。技術的なことは詳しく書いていません(笑)。まーお許しを。
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