整体セミナーでのお話のひとつ

先日の整体のセミナーで、背中がとても痛い、という女性がモデルとして参加してくださっていました。

寝ていても痛くて目が覚めるんだそうです。
座った状態だと、ひねるのも反らすのも背中が痛くて、唯一前にだけ楽に曲げられるようでした。
これは受講された方にとっていただいたのですが。

背中の痛みはなくなったものの、体が重い、というのが残ってスッキリしないようでした。
こういう曖昧なの、って揉んだりしても変わらないことがあります。

うちでは、体の重さが姿勢や動きで変化するかどうかに注目します。
この方は、体を少し猫背にすると重さが減って、反らし気味にすると、体の重さが増えるようでした。
ここまでわかれば、あとは、「それはどうして？」と考えれば答えらしきものが見えてきます。
変化するからには、そこにはちゃんとした理由があります。
前に曲げるときに楽になるのと、反らすときつくなるのと、お互いに矛盾なく説明のつけられる理由があるはずなんです。
そこを見抜いてあげれば、背中痛でも背中の重さでもなんとかなります。


これをしたら痛くなる。反対をしたら痛くなくなる。としたら、そこには因果関係が疑えますよね。
だから、僕が大事にしているのは、お客さんの話です。
それでなにが原因か推測していく手がかりが増えるからです。

逆にいうと・・・
変化しないと、症状の因果関係が見つけにくいんです、僕のやり方だと。
先日、３回施術させていただいた、「足が痛い」という方。
座ってても歩いていても腿の裏、ふくらはぎ、お尻の付け根が痛くなり、じっと寝ててもどんな姿勢でもすぐにじっとはしていられなくなる。などなど、体をどのような状態にしても痛みは変化しない方がおられて。
そのお客さんには結果を出してあげることができませんでした。
「これかな？」という思い当たることがあったので、病院の受診を薦めましたが、自分でも残念。

どんな場合でもお客さんに楽になってもらえるように、もっと精進しないと、ですね。
今日もありがとう。