夕方の、首痛

ご紹介で来られたお客様なんですが、どなたの紹介だったかはっきりしない、ということでした。
まあ、そういう自然なかたちで伝わっていくのも嬉しいですよね。お礼の言いようがないのが残念ですけど。。。

その場では上を向くときに、ちょこっと首の後ろに痛みはありましたが、普段感じている痛みはまったくと言って良いほど感じなかったみたいです。

とにかく、全身を触ってみよう、とやっていくと、どこを押えても(指の腹でふわっと押えるだけでも)痛い痛い、とおっしゃっておられました。
お仕事は、ぶっとおしでマウスで作業・・・。

仕事がない日でも、机の前にいる時間が長いと顔をあげていられなくなる、今日も来るときに自転車にのりながら少し首に痛みが感じた、とおっしゃられていました。

ふ～む。

今、痛くないので確定的なことは言えないのですが、どうもデスクワークを続けていると、なにかのキャパが越えるんじゃないか、と思うんですね。

もし、頚椎やなにかの問題だったら、夕方までもつ意味が理解できないので、ここは疲労が蓄積される筋肉なんだろうな、と。
それで、デスクの前にいる姿勢で負担の大きそうなところの筋肉、、、と考えてやっていきました。

お店では痛くなかったのでそれで改善したかどうか、は僕にはわかりませんが。
あのあと、お仕事されて楽になってたらいいなあ、と心のそこから思います。


さて。

ちょっとした思考遊びなんですが、首が重い頭をもつから、首や肩がこりやすい、ってどうも腑に落ちないんです。
確かに、この細い首が、スイカみたいな頭を支える、という体の発想自体が信じられない(体が発想するかどうかは知りませんが。笑)。
本当は、もっとしっかりした場所の筋肉が頭を支えてるんじゃなかろうか、と想像したりするんです。

でも、確かに、キレイな姿勢で立てば、頭の重さは首にはそんなにかかってきません。もっと言ったらどんなに細い鉛筆の上にでもけっこうな重さのボールを乗せることだってできる。重心、バランス、それさえキッチリしてあげれば。だから、首が細くても良い姿勢であれば、本来は大丈夫なんだ、姿勢が歪んでたらダメなんだ、姿勢が悪いから肩がこったり首がこったり・・・。

それも頷けるんですよ。だけど、餌を探したり、果物を捥ぎ取ったり、身を潜めるように歩いたり、いろんな環境条件があったはずなんです。すっとせすじを伸ばして歩いてたら、、、それは生き辛かったんじゃないだろうか？落ちてる木の実を見逃す、目線より上にある果物を見落とす、捕らえたい動物からこっちの姿が丸見え。枝に自分がひっかかる。
・・・とかイメージを膨らませていくと、すっとした姿勢でないと、不具合が生じるような人体でもないんじゃないか。もっと別の、もっと根本的ななにか、で左右されてるんじゃないか。
とかね(笑)。

たぶん、僕ではその答えは出せませんけど、こうやって考えていくと、施術中にも閃きがわいてきて助かることがあります。
基本は、「体にそんなに遊びが少ないか？」「キッチリしていないと、生きていけないように作られてるのか？」という視点です。

今日もありがとう。