“やればできる“は、なかなかいい言葉だ。
ある芸人が口ずさむ”やればできる“は彼の出身校の「校訓」である。
なかなかいい言葉だ。
確かに、何事もやれば何とかなるものだ。
私も思い起こすと2010年1月10日が東京デビューだった。
この日から東京生活が始まった。
仕事の当ては何もない。
ただ思いは”日本一になる”である。
さすがに、ひもじい日々が続いた。
何と言っても収入がない。
食事は1日1食にして、移動は自転車にした。
さすがにお腹がすくし、夜になると一杯飲みたくもなる。
それをじっと我慢の生活をする。
寒いのでエアコンで暖を取ろうとするが電気代がもったいない。
湯たんぽを買って足を温める。
お陰様で3度も低温やけどで通院しなければならない羽目に合う。
毎日当てもなく知り合いを訪ねて営業活動を行う。
その時に自転車は役に立たなかった。
都会には自転車を止める場所がない。
人生は面白いものでがむしゃらにもがいていると、どこかで誰かが見ていてくれるようだ。
蜘蛛の糸ではないが知り合いが手を差し伸べてくれた。
何だかわけのわからない仕事をもらいながら小銭稼ぎだった。
そんなことをしながら、少しずつではあるが今も続いているHSEセミナーに参加者が増えてきた。
初めはコピー代がもったいないのでダイソーの5円コピーで長時間粘った。
あまりにも時間がかかり、尚且つ資料のソートでは狭い部屋に足の踏み場もなくなった。
顧問先も徐々に増えてきた。
医薬品卸の協力で若手の経営塾も賑わいがあった。
セミナーの参加者も増えてきた。
「報連相研修」も数多くさせてもらった。
人間は必死になれば何とかなる。
まさに”やればできる”なんだと実感している。