花ごよみ

映画、本、写真など・

笑えシャイロック  中山 七里

2020-05-11 | 本 な、は行(作家)

笑え、シャイロック (角川書店単行本)

銀行の不良債権回収を
描いた金融ミステリー。

問題債権の回収をしていた上司を
なきものにされた結城が
上司の後を引き継き
不良資産貸し出しの
回収を行う。

結城の上司、伝説の債権回収マン山賀。
彼の残した仕事、
地上げ屋、新興宗教、ベンチャー企業など
焦げついた案件の着手を図る。

第一話で早速いなくなってしまった
山賀、山賀が握っていた銀行の闇。

どんでん返しの帝王 中山 七里。
その名の通り、
どんでん返しはありました。
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希望の糸  東野 圭吾

2019-10-24 | 本 な、は行(作家)

希望の糸

加賀恭一郎シリーズの11作目。

喫茶店経営の女性が殺害される。

災害によって二人の子供を
亡くしてしまった常連客の男性。
運命に流される容疑者達。
今回は加賀の従弟の松宮が事件に挑む。

松宮の亡くなったといわれていた父親の謎。

今作のテーマは親子のつながり。
血のつながりを超えた親子の愛。

犯人探しというより
人と人の、関係や絆が描かれていて
読み応えのある作品になっていました。

登場人物はそれぞれが
善良な心を持っていました。

やっぱり加賀は、阿部寛が頭に浮かび
松宮は溝端淳平が浮かんできます。

複雑に絡んだ糸がほどけていき
明らかにされた多くの真実。
希望の糸、いいタイトルです。
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絶叫 葉真中 顕

2019-04-02 | 本 な、は行(作家)

絶叫 (光文社文庫)

無残な亡くなり方で発見された女性。
そして他の場所で
遺体となって見つけれた、
NPO法人の代表者の男。
消えた通報者の女性。

二人の遺体に連続保険金殺人の疑いが‥

主人公鈴木陽子のの生き方のすさまじさ。
落ちるところまで落ちていく
陽子の壮絶な人生。

今の世の中で起こっている
不幸や、社会の醜さを
物語の中に押し込めるだけ押し込んだ
かなり陰鬱な物語です。

驚きの結末には唖然としました。
読後感は悪いですが
うまい構成に感心。

尾野真千子主演で
WOWOWで今放映されています。
録画をしていてまだ見ていませんが‥
尾野真千子がどのように陽子を
演じているのか興味あります。

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沈黙のパレード 東野圭吾

2019-02-13 | 本 な、は行(作家)

沈黙のパレード

ガリレオシリーズで長編。
久々となる草薙・内海も登場。

自供がなく証拠不十分という理由で
釈放された容疑者、蓮沼。

憎い容疑者に司法での裁きが、
期待できないのであれば、
自らの手で復讐しようとする被害者遺族。

読んでいて時々切なくなり
涙する場面も。

多くの人達が関わる今回の事件。
登場人物それぞれが心に秘めた悔しさ、
やりきれない思いが重なり、
二転三転する意外な真相に、
ラストまで読み応え十分。

謎解きを楽しめる満足の物語でした。
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ある町の高い煙突 新田次郎

2019-02-09 | 本 な、は行(作家)

ある町の高い煙突 (文春文庫)

煙害を受けた村民と企業が
解決に向けて取り組んだという、
実話をもとに書かれた小説。

時代は明治から大正時代初期。

舞台は茨城県日立市。

企業は日立製作所前身の木原製作所。

映画化されるというので読みました。
企業と村民の争いというのではなく
住民は煙害に悩まされたものの、
会社側も煙害に対し真摯に向かいあい、
世界一高い煙突を作ったという事実。
そんなことが本当にあったんだと
感銘を受けました。

村民、企業それぞれ解決に向かい
まっすぐに進む姿、
爽快感が残る小説でした。

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散り椿  葉室麟

2018-10-01 | 本 な、は行(作家)

散り椿 (角川文庫)

実写化というので原作を読みました。

主人公、瓜生新兵衛は、
不正を訴え、認められずに
藩を追われることになるが、
妻、篠の願いを叶えるため、
18年ぶりに故郷に戻り
かつての仲間だった、
源之進の家に身を寄せる。

切腹させられていた源之進、
彼の息子・藤吾は、新兵衛を警戒。

新兵衛と藤吾は、
政争の中に巻き込まれる。

篠の新兵衛を思う心、
妻の願いを果たそうとする新兵衛。
出世を望んでいた藤吾の心の変化、

新兵衛、采女、源之助、三右衛門、
道場の四天王といわれた4人。

別の道に進んでも
若き日の友情を大切に
お互いを思いやる4人の姿。
藤吾の成長していく姿もよかった。

信念を曲げない
誠実でまっすぐな武士の生き様が
切なくて、美しい物語でした。

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傍流の記者  本城 雅人

2018-08-17 | 本 な、は行(作家)

傍流の記者

全国紙、東都新聞社に入社した、
6人の同期の新聞記者、
(土肥、植島、北川、城所、図師、北川)が主人公。

彼らがそれぞれ主役となる、
連作短編です。

新聞社の内情、
人事、出世競争、新人採用、
社会部と政治部の争いなど、
章ごとに様々な事件と関連させながら、
新聞社の裏側を見せてくれます。

自分の道を信じて進む彼らの、
それぞれのドラマが描かれます。

登場人物は多いです。
展開はおとなしめで
ハラハラ感はなかったです。
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悪徳の輪舞曲  中山千里

2018-08-06 | 本 な、は行(作家)

悪徳の輪舞曲

悪辣弁護士、御子柴シリーズ。

今回の依頼者は30年ぶりに訪れた妹、梓。

引き受けたのは、
母郁美の殺人容疑の弁護。

近親者の弁護、
御子柴弁護士は、
近親者といえども
何の思い入れもないようだが…

御子柴の過去、事件後の家族の生活が
明らかに。

検察側に有利な状況を
どういう風に覆すのか。

冒頭に覚えた、
漠然とした違和感がラストに解明。

ラストには少し救いが、
そして最後にはやっぱり
「どんでん返し」も。
加えて、心の「どんでん返し」も。

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護られなかった者たちへ  中山七里

2018-08-02 | 本 な、は行(作家)

護られなかった者たちへ

善人と周囲から評価されていた人物二人が、
続けて事件死。

生活保護の申請、職員とのあつれき。
生活保護の現状の問題点を提起。
社会福祉制度がテーマのミステリー。

大事な人を護りたかった後悔、
その怒りの先は?

本当の悪人はだれなのか。
保護制度で救われない人、
救われる人。
護られるべきなのに行政から見放され
「護られなかった者」の悲惨な現実。

切なくなる物語でした。
そして最後の最後に涙です。

やっぱり中山七里、
どんでん返しはありました。

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教場0: 刑事指導官・風間公親  長岡弘樹

2018-07-07 | 本 な、は行(作家)

教場0: 刑事指導官・風間公親

教場シリーズエピソードゼロ。
教場シリーズの3作目。
6篇の連作短編集。

第一話 仮面の軌跡
日中弓は借金の肩代わりに芦沢と交際。
大企業の御曹司から見初められ別れを告げる。
しかし秘密を暴露すると芦沢に言われ…。

第二話 三枚の画廊の絵
画廊を営む向坂善紀。
離婚のため息子匠吾の親権を手放す。
芸術的センスがある匠吾。
芸大進学を希望するが…。

第三話 ブロンズの墓穴
学校でのいじめのため
登校拒否になった小学三年生の研人。
いじめを認めない担任の諸田伸枝。
研人の母佐柄のとった行動は。

第四話 第四の終章
隣室の女優筧麻由佳に惹かれた佐久田。
麻由佳の部屋で俳優の元木伊知朗が自殺を図る。
佐久田に助けを求める麻由佳。

第五話 指輪のレクイエム
五十歳の仁谷は認知症の症状が進む
七十歳の妻、清香の介護に疲れていた。
覚悟はしていたが症状は予想よりも早く進む。
切ない物語。

第六話 毒のある骸
法医学教授の椎垣は、
遺体を司法解剖する際、
大けがを助教の宇部に負わせてしまう。
公になると、消えてしまう昇進。


警察学校の教官となる前の風間。
現役刑事で新人刑事を鍛える風間。
今回は指導役。

警察学校が舞台の教場と比較して、
陰湿さは軽減。

まず犯人が殺人事件を起こし、
次に風間のヒントによって
新人刑事が自ら解決という、
アリバイ崩し、倒叙ミステリーです。

各回に違う新人刑事が登場します。
短編なので読みやすかったです。


 




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